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ライムスター宇多丸の女子限定!お悩み相談室

あの日本ヒップホップ界の重鎮が女子部JAPAN(・v・)のWebサイトに登場。TBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」やTOKYO MX「バラいろダンディ」、AbemaTV「ライムスター宇多丸の水曜The NIGHT」でもおなじみのライムスター・宇多丸さんによる、女子のためだけの「お悩み相談」。好評連載中です!



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コラム
【ライムスター宇多丸のお悩み相談167】子ども同士の喧嘩で、切り傷など小さな怪我をさせてしまった場合、親は謝罪するべき?

【今週のお悩み】
私は46歳のパート&主婦で7歳の息子がいます。息子がこの春、小学校に入学しましたが、私が子どもの頃とずいぶん違う状況に戸惑っています。
まず悩んでいるのは、子ども同士の揉め事についてです。たとえば学校で子ども同士が喧嘩をして、怪我をさせてしまった場合、大きな怪我は相手の子どもと保護者に謝罪するのは必須かと思うのですが、小さな怪我の場合は、どうするのか……? その判断が難しくて悩みます。他のお母さんの話を聞いていると、少しの怪我でも電話で謝罪をする……という方が多いです。逆に謝罪がないと、非常識な親だと感じると……。 私の場合、心のどこかで男の子だし、多少の怪我はしょうがない……と思っていて、先日も、お友達の手がたまたま息子の顔にあたって、口の中を切ってしまい、わざとじゃないし、気にしてなかったのですが、その子のお母さんから謝罪の電話があり(友人づてにうちの番号を聞いたそうです)、かえって恐縮してしまい、逆に私もこういう事があったら、謝罪しなければいけないのかな……?と戸惑いました。
私が子どもの頃は、放課後などには近所の子ども同士で遊んだり、時には喧嘩をして、そして仲直りしたり……と、ドラえもんの世界の様に、子どもだけの時間がたくさんあったと思います。そして、そんななか、少しくらい怪我させられても、相手の親から謝罪の連絡があった記憶はありません(しつこいですが、骨折や、目の怪我、跡になるほどの大きな傷などは別だと思います)。 今、子ども達は学童や習い事で忙しく、子どもだけの時間はあまりありません。聞いた話によると、今はクラスの担任を受け持つ先生方も、怪我や子ども同士の揉め事などで、保護者からの問い合わせに対応するので忙しいそうです。私は基本的に子ども同士で解決できる事には、なるべく親は介入しない方がいい考えで、そういう機会が少なくなってしまった現代の子ども達がかわいそうに思います。子どもの事を考えての謝罪というよりも、親同士の関係の摩擦を避けるための謝罪という気がしてしまい、これでいいのか……? モヤモヤしています。
お子さんがいらっしゃらない立場の、宇多丸さん&こばなみさんに、こういう悩みをお聞きするのも、困らせてしまうかな……と思いましたが、お二人の他のお悩みに対する、感情に流されない論理的な回答に、いつも励まされているので、思い切って相談してみました。お二人はこういう、現代の子育ての風潮について、どう思われますか? そして小さな怪我でも、謝罪はした方がいいと思いますか? 私がいろいろ気にしなさすぎるのか……と、気持ちが揺らいでおります。
(球磨子・46歳・沖縄県)



宇多丸:なるほど、今ってこういう問題があるんだね。こばなみの周りではどう?




こばなみ:この間、友達でママの子が同じようなことを言ってましたよ! お子さんは幼稚園生ですけど、なんかちょっと怪我しちゃったみたいで、それで菓子折り持っていったり、お返しもらったりしたって。




宇多丸:そっか。
球磨子さんも繰り返しおっしゃっているように、怪我の度合いとか、子どもの年齢にもよるだろうけども……。


子どもの数が少なくなってるぶん、良くも悪くも親が自分の子に向ける意識が、昔より格段に「濃く」なってるのは間違いないんでしょうね。
かく言う僕もひとりっ子なんですけど、共働きで結果的に放置時間が長かったからね。もし母親が専業主婦だったら、親子同士の依存度がもっと全然高くなったりして、パーソナリティ的にまただいぶ違って育ってたのかもしれないけど。


ともあれ僕も、球磨子さんとほぼ同年代ってこともあるのか、日常レベルの怪我で親が介入してくるって記憶はあんまりない点で一致してますね。
そんなこと言ったら、友達同士で小競り合いするたびに親が出てくるってことになっちゃうじゃんねぇ。それこそ毎日、互いに謝り通しだよ!(笑)
だからこそ、よっぽどのことがない限りそこはお互い様だし、むしろ子どものことは子ども同士で解決させるべし、というのが教育上も暗黙の通念だった気がしますけど……。


ただもちろん、ひょっとするとイジメじゃないの?みたいな可能性も一応考えなきゃならなかったりするだろうし……大人の介入が絶対的に必要な局面というのもときにはあるわけで、表面にあらわれてる現象が軽微だからといって一概に判断できない、ということはたしかにあるのかもしれないけど。


まぁでも、球磨子さんの息子さんのケースは、そういうんじゃないとはっきりわかってるんですもんね。だとしたらやっぱり、親がいちいち騒ぎたてるのはやりすぎじゃないのって感じが、僕もしますけどね。
逆に、日ごろからホントにちゃんとコミュニケーションが取り合えてる親子だったら、なんかあったとしても、子ども同士で解決すべきレベルかどうか、すぐわかるだろうし。


むしろ子どもの感覚からすると、なんでもかんでも親に出てこられるのって嫌じゃなかった?
それこそ僕のラジオ番組で来週出す『ババァ、ノックしろよ!』(11月9日発売/リトル・モア)じゃないけどさ。




こばなみ:小学生くらいになると、親がいきなり出てきたほうが恥ずかしい感じはしますよね。でもこれは昔の感覚ってこと?




宇多丸:いや、今だって子どもからしたら、「いいからほっといてくれ!」って感じだと思いますよ(笑)。


だから、球磨子さんが書いているように、「親同士の関係の摩擦を避けるための謝罪」だっていうのは、まさしくその通りなんでしょうね。
でも、だとしたらつまり、それはそれで意味はある、ってことにもならないかな。


僕は子どもいないけど、もしいたらどうするか考えてみると、やっぱり郷に入りては郷に従えで、今の「常識」がそうなんであれば、よほどそれが理不尽だったり自分の信条に反してない限り、とりあえずいったんそこに合わせようとはしてみるかも。


時代とかコミュニティによってなにが普通かなんて変わるもんだし……それこそ、昔の世の中は昔の世の中で、今とはまた違う部分で、もっともっと不条理なしがらみでがんじがらめっていうところ、山ほどあったわけだからさ。それに比べりゃ、社会全体としてはだいぶマシになってきた部分も多いのは、間違いないと思いますよ。
いずれにしても、そのなかで円滑にことを運ぶために、さしあたってしきたりに従っておくっていうのは、まぁ「知恵」のうちなんじゃないですかね。


もちろん、人にどう思われようと構わねぇ!ってくらい、明確で強固なポリシーがあるなら別ですけど……ただ、その反骨スタンスに、否応なくお子さんも巻き込まれてゆくかもしれないということは、ちょっと覚悟しといたほうがいいかと。


球磨子さんのケースに関してもさ、「親同士の関係の摩擦を避けるための謝罪」はたしかにアホらしい儀礼かもしれないけど、そこはそれこそ「あくまで親と親の案件」として、逆に余分な気苦労を増やさないための一種の必要コストとでも考えて、わりきってサラッと処理しちゃうというのも、僕は全然ナシじゃないと思うんですよ。
ただしその上で、息子さんともしっかり話し合っておけばいいんじゃないですか?


「私が子どものころはこの程度の怪我で親同士が謝り合うということはなかったし、実際私も必要ないとは思うけども、今は他のおうちのお母さんが心配する時代なので、もしあなたが誰かを怪我させたりしてしまったら、一応そのことはお母さんに言うように」
「ただし本来は、友達同士でなにか揉めごとがあったら、落ち度があるほうがきちんと謝ってできるだけすぐ仲直りするとか、とにかくまずは自分たち自身で解決しようとしてみるべきだとお母さんは考えるが、あなたはどう思うか」
……というようなことを、わかりやすくまっすぐに、本人と話し合う。


極端な話、世間にどう思われようが、最低限、球磨子さんと息子さんの間でしっかりコンセンサスが取れてれば、なんの問題もないわけですから。
その意味で、こっちこそが最優先というか、前提となるべきことなのかもしれませんね。




こばなみ:それは、息子さんをちゃんと大人扱いしていて、素敵な関係になりそうですね。




宇多丸:「子どものことは子ども同士で」っていうのも、要は大人扱いってことだもんね。
しっかりした大人になるために必要なレッスンというか。


ちなみに、今回の球磨子さんの相談文を読んでいて、僕が即座に連想した映画がございます。
ロマン・ポランスキー監督の『おとなのけんかという作品なんですけども。
喧嘩で怪我をした/させられた子の親同士が、最初はにこやかに話し合いを始めるが……っていう、まさしく「子の喧嘩に親が出て」な、今回の相談に直結する話なんですよ。


冒頭の表面上なごやかなムードがウソのように、あれよあれよと醜くエスカレートしていく『おとなのけんか』。いっぽう、当の子どもたちはどうしていたかというと……発端部と見事な対照を成すエンドロールの映像に、球磨子さんのこのところのモヤモヤも、だいぶ晴れるんじゃないでしょうか。


一室だけで完結する会話劇なんですが、上映時間80分でサクッと観れますし、何しろ展開が早くて退屈する間もない!
子どもがいなくとも、結婚してたりパートナーがいる人なら、苦笑いの「あるある」が満載で、むちゃくちゃ楽しめるんじゃないかと思います。
とにかく、普通にものすごく面白い映画なので、オススメですよ~!


さらにさらに、完全な蛇足、というかぶっちゃけ宣伝で申し訳ないんですけども(笑)……こんな感じで、人生相談に対して「映画」で回答するっていう、『月刊コミック@バンチ』の連載を単行本にまとめた『ライムスター宇多丸の映画カウンセリング』(新潮社)が11月30日に発売されるので、女子部読者のみなさんも、ひとつよろしくお願いいたしますーっ!





【今週のお絵描き】

画・宇多丸




ライムスター・宇多丸/日本を代表するヒップホップグループ「RHYMESTER(ライムスター)」のラッパーにして、2007年にTBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」(毎週土曜日22:00~24:00)が始まるや、ラジオパーソナリティとしてもブレイク中。ほかTOKYO MX「バラいろダンディ」(毎週水曜日21:00~21:55)、AbemaTV「ライムスター宇多丸の水曜The NIGHT」(毎週水曜日25:00~27:00)などさまざまなメディアで切れたトークとマルチな知識で活躍中。http://www.rhymester.jp/


※キャリア通算10枚目のアルバム『Bitter, Sweet & Beautiful』発売中!


※ラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」で大好評の投稿コーナーが単行本化。『ババァ、ノックしろよ!』は11月9日発売。予約はこちら

※11月30日にはお悩みを映画で解決するその名もずばり『ライムスター宇多丸の映画カウンセリング』が発売。予約はこちらから!



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