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ライムスター宇多丸の女子限定!お悩み相談室

あの日本ヒップホップ界の重鎮が女子部JAPAN(・v・)のWebサイトに登場。TBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」やTOKYO MX「バラいろダンディ」、AbemaTV「ライムスター宇多丸の水曜The NIGHT」でもおなじみのライムスター・宇多丸さんによる、女子のためだけの「お悩み相談」。好評連載中です!



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コラム
【ライムスター宇多丸のお悩み相談180】自分の話ばかりしてしまいます。上手く端折れず1から10まで話したくなってしまいます。

【今週のお悩み】
自分の話ばかりする知人についての相談がありましたが、まさにそれを読む直前にやらかしました。私がまさにその話してばっかりの人なんです。おそらく、仲のいい友人たちは宇多丸さんの回答のように割り切って向こうもガンガン話してくれています。 特に悩んでいるのは、かしこまって緊張するわけではないけれど相手と完全に打ち解けているわけでもない、という関係での会話です。人見知りなので大人しいことも多いのですが、その場に1人仲のいい人がいると緊張が解けておしゃべりな人になってしまいます。これには、話せる相手が少なく寂しいことと、もともとおしゃべりなことが原因にあると自分では思っています。高校までは実家暮らしで面白かったことなど誰かに話したいことは全て友達か家族に話していたので、友達が少なくなり(人見知りと会話下手を発揮して5年目の土地で友人2人です)、家族もいない今は、チャンスがあると爆発してしまっているんだと思います。子どもの頃から家では「あのねあのね今日誰々ちゃんがね」と話したがりだったのですが、それがずっと続いているような気がします。自分では人に笑ってもらえることが結構あるように思えてしまうのがまた悪くて、嬉しくなり調子に乗り、家に帰ってから自分ばかり話しすぎたと悩むことが毎回です。また、1から10までの話を例えば「1,3,5,7,8,10」というふうに端折れず、全て話したくなってしまいます。話が上手な人はそんなことしないとわかっていても、自分が面白いと思ったことや、これってどうなの?と思ったことなどは話せる全てを話したくなってしまうんです。皆、他の人の話をもっと聞きたかっただろうなと思い出す度にあああああとなります。初対面の人と話す機会が増えたのは大学以降のことでまだ自分が年下の場合が多いので、皆さんの話も聞きたかった、聞けばよかった……と思います。 ちなみに、1対1の場合は、How about you?を聞くことを意識していたら少しずつですが改善しつつあるように感じています。爆発する前に日記やネットで発散できないかとも思いましたが、日記は続かずTwitterは人見知りをしてフォロワーとも会話がないので読むのは好きでもツイートが減り、自分はレスポンスが欲しいんだとわかりました。あと、着火剤が必要なタイプでおそらく沈黙潔癖性ではないです。どうしたらいいのでしょうか? お二人の知恵をお貸しください。 長くなりすみません(泣)
(たぬき・23歳・大阪府)




こばなみ:以前のお悩み「自分の話ばかりする知人。私の意見はひろってもらえず、悲しくなります。的外れなことを言っているのでしょうか?


のことですね。それを自分もやらかしたー!ということですが。




宇多丸:いや、でもさぁ、その回で問題になったような人と、今回のたぬきさんは、やっぱり全然違うと思いますよ。


だって、「他の人の話をもっと聞きたかっただろうな」とか、「自分が年下の場合が多いので、皆さんの話も聞きたかった、聞けばよかった」とか、「1対1の場合は、How about you?を聞くことを意識している」とか……そうやって逐一振り返って、反省して、なんならそこから学習するっていうことさえ、自力ですでにできてるわけじゃないですか。
23歳でこれは、かなり「できた人」の部類だと思いますけどね。
その年頃だったら……いや年齢は関係ないか。とにかくみんな、普通にもっと、「自分自分自分!」ですよ! それで特に反省するでもなく。


少なくとも、「ひたすら自分の(主に自慢か愚痴)話だけできればご満悦」な、要は無神経で図々しいタイプとは、むしろ正反対なくらいじゃないですか? たぬきさんは。


ひょっとしたらですけど、たぬきさんが思い込んでるほどには、周囲の人たちも、あなたのことを「一方的にずっと話してる人」っていう風には、別に思ってなかったりもするんじゃないかなぁ。


それと同時に、たぬきさんが思ってるよりもずっと、他の人も同じようなことでクヨクヨしてたりするもんだとも思いますよ。


僕も実は、たぬきさんとちょっと似てて、まさしく「人見知りなんだけどホントはおしゃべり」「相手に対する緊張がいったん解けると堰を切ったように話し始めてしまう」というクチなため、たとえば飲み会があったとして、それがどんだけ楽しい時間で、なにひとつ問題になるようなことは起きてなくて、実際参加者全員が事後的にも肯定的なことしか言ってなかったとしても、帰ってきてちょっと冷静になってくるとやっぱり、「調子に乗ってベラベラ語りあげてしまって恥ずかしい」とか、「実はみんな閉口してたんじゃないか」とか、どうしても何割かはネガティヴな思考が入ってきてしまう。


もちろん、お酒を飲むってまさに「調子に乗る」のが目的だから(笑)、仕方ないことでもあるんだけど。
それだけに、ね……大なり小なり、みんなそういうのない?




こばなみ:私も、いい気になって言い過ぎてしまったー!とか、しょっちゅうですよ。




宇多丸:だよね。


なので、そこに関しては、必要以上に「クヨクヨしてしまう自分にクヨクヨしてしまう」こともないと思いますよ。
よっぽど図太い=無神経な人でもない限り、基本みんな、人とどうコミュニケーションを取ったらいいかで日々クヨクヨしてるもんだよ!


そのことと、「エピソードがうまく端折れず、話が長くなりがち」っていう、あくまで会話テクニックの問題は、別もんだと考えたほうがいいですよ。


まず意地悪なこと言えば、「1から10までの話を例えば「1,3,5,7,8,10」というふうに端折れず、全て話したくなってしまいます」って、それもあんまり端折れてないよ!(笑)
せめて偶数だけとか、思いきって「1,5,10」とか、選び方はいろいろあったろうに……だからやっぱりたしかに、端折り下手ではあるんだろうね(笑)。


要は、その話のどこがおもしろいのか、それを伝えるために絶対必要な要素はどれか、そのなかの優先順位は、っていう見極めができてるかどうかということだろうけども。




こばなみ:ずーっと平坦で長い話だと、せっかくおもしろいところがあるのに飽きちゃったりしますよね。知人にもいます(笑)。




宇多丸:聞いていて、「そのくだり、要る?」って思うことはあるよね。お前が家を出るまでのパートは別にいいから!みたいな(笑)。
ただまぁ、その前フリとか、ディテール描写がたっぷりあったほうが断然いい場合もあるので、一概には言えませんが。
それに僕も、特にラジオでやってる映画評とかは、関連情報までできるだけ全部入れ込みたくなっちゃって、ついつい脱線しがちだったり、やたらと長くなりがちだったりするんで、全然人のことは言えないっす。


ま、本気で話芸的なスキルを上げたいなら、それこそ「起承転結」とか、「三幕構成」とか、要は作劇の構成技術に学べば?ってことになるだろうけど……今回のたぬきさんの悩みって、そういうことでもないだろうからねぇ。
ちなみに、いわゆる「すべらない話」的なものって、たいていは、同じ話をあちこちで何度も何度もすることで、どんどんブラッシュアップされてきた結果だったりもしますからね。次第に、最初はあった無駄な描写とかが省かれるようになり、ウケるところはさらにボリュームを増し……どんな話芸だって、基本的にはそうやって磨かれていくもんだからさ。
まして日常の場で、たぬきさんのおしゃべりが多少冗長だったからって、誰もいちいち失望なんかしませんよ!(笑)


いずれにせよ、他の人に発言する余地を与えないほど話し続けるのはもちろんアレだろうけども、それを恐れるあまり、ホントはしゃべりたくてたまらないのを無理矢理抑えつけてまで完全に聞き役に徹する、みたいなのも、精神衛生上よろしくないでしょうからね。
じゃあさて、どうするか。


僕がなにかアドバイスできるとしたら……「1対1の場合は、How about you?を聞くことを意識」って言ってるんだから、たぬきさんもすでに実践してるのかもしれないけど、なにかいっぱい話したいことがあるときほど、自分が本格的にしゃべり出す前に、話題にしようとしていることに対しての意見や立場を、まず相手に質問することから始める、というのはどうですかね?
実際この女子部JAPAN(・v・)の連載も、「こばなみはどう?」ってところから始めてるパターン、けっこう多いでしょ。


たとえば自分が寝坊した話をするとして、まず最初に、「◯◯さんは、遅刻とか寝坊とかするほうですか?」と聞くところから始める。
そうすると、話の合間合間に、「さっき◯◯さんがおっしゃってたのとまさに同じで」とか、逆に「さっき◯◯さんがおっしゃってたのと正反対で」とか、どっちにしたって、自分のエピソードと相手から聞いたことをリンクさせながら話を進めることができるわけじゃん。




こばなみ:そうすると、一方的に話してる感じは減りますね!




宇多丸:そうそう。
要は、こっちが言ったことをちゃんと受けてしゃべってるな、という印象さえ与えられてればいいわけで。


これ、話を聞く側に回ったときも同じことでさ。
ただ機械的に相槌うつだけじゃなくて、たとえば、話されていたことに対してちゃんと「質問する」。
どんな拙い内容でもいいんですよ。なんであれ「こっちが言うことに対して興味を持って、理解しようとしてくれている」ってことが伝わるだけで、絶対悪い気はしないはずでしょ?




こばなみ:関心を持ってくれてるんだなって思えて、うれしいですね。




宇多丸:と、いうようなことを重ねていけば、それはもう立派な「会話」じゃないですか。


つまりね、音楽ライブにたとえるならば、たぬきさんのソロパートが多少長めだったとしても、別にいいんです。ちゃんと周りのプレイヤーとも調和した、「セッション」になってさえいれば。
他の人の演奏と全然関係ない、自己陶酔的なだけのプレイを延々続けたりすることが良くないだけであって、個々のミュージシャンがソロを取ること自体はむしろ、適度に求められてることだったりもするわけですから。




こばなみ:前回の相談のは、「参加ができない」「参加権がないみたい」って話ですもんね。それは、会話じゃないし、さびしい……。




宇多丸:そういう意味でたぬきさんは、演奏が終わるたびに「今日はひとりで長く弾きすぎちゃったかも」「デカい音を出しすぎちゃったかも」とか真面目に反省してる時点でもう、十二分に「セッション気質」の持ち主ですよ!


それでも、あえて言えば……というレベルの話として、先に述べたように、「自分のターンに入る前にまず、相手の意見・立場をたずねる」「話している最中も、要所要所で相手に質問を振ったり、前の発言とリンクさせたりして“会話感”を保つのを忘れずに」といったあたり、さらに心がけてみてはいかがでしょうか。


とにかく、本質的な姿勢として、たぬきさんが特別人よりおかしいわけでもなんでもないから。
調子に乗りすぎたんじゃないか……とか思い返してはクヨクヨしたりするのは、人生のデフォルト! むしろ神経が細やかな証拠なんだから、悪いことばっかりでもないよ。
とはいえそのうちバランスの取り方にも少しは慣れてきたりもするだろうし、そんなに怖がらず、どんどん話してけばいいんだと思いますよ!





【今週のお絵描き】


画・宇多丸




ライムスター・宇多丸/日本を代表するヒップホップグループ「RHYMESTER(ライムスター)」のラッパーにして、2007年にTBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」(毎週土曜日22:00~24:00)が始まるや、ラジオパーソナリティとしてもブレイク中。ほかTOKYO MX「バラいろダンディ」(毎週水曜日21:00~21:55)、AbemaTV「ライムスター宇多丸の水曜The NIGHT」(毎週水曜日25:00~27:00)などさまざまなメディアで切れたトークとマルチな知識で活躍中。http://www.rhymester.jp/


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