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台風15号から考える、わたしたちにできる防災・支援って? 鴨川市在住の友人に聞きました。

2019年9月8日から9日にかけて関東地方に上陸した台風15号。被災された皆さまには心からお見舞い申し上げます。

千葉県では、最大瞬間風速57.5メートルを記録した暴風によって、大規模な停電が起きるなど大きな被害がありました。女子部JAPAN(・v・)部長のこばなみは、千葉県出身で千葉在住の友人も多くいます。少し落ち着いてきた頃合いを見計らって、大学時代からの友人である鴨川市の神職(天津神明宮)、岡野大和さんに話を聞きました。

岡野さんは、今回の被災当初からSNSで鴨川市の被災状況を拡散したり、地元での支援活動にも尽力しています。

「停電したときには何があるといい?」「被災した人の役に立ちたいけど何ができる?」。気になる疑問・質問を投げかけてみました。

(テキスト:女子部JAPAN(・v・):たけだ/写真提供:岡野大和さん)

携帯が使えなくなったのは、実は1日経ってから。

こばなみ:今日は忙しいところありがとう。岡野くんが被災した当初からSNSで発信しているのを見て、わたしも何かできることはないかって、拡散してました。まさかこんなに被害が大きくなるって思っていなかったよね、きっと。

 

岡野さん:今回の台風15号の被害は、千葉県にとって、この100年間を振り返っても最大級だと思う。90歳を過ぎたお年寄りも「こんなのはじめてだ」って言ってた。

こばなみ:台風が去った9日、わたしは普通に出勤していたけど、お隣のしかも地元の千葉県が大規模停電になっているって聞いて驚いた

 

 

岡野さん:地域差はあるけど、鴨川の僕の家は、朝起きたらやっぱり停電してた。でも、最初、携帯電話は通じてたんだよ。

各キャリアの基地局や交換局には非常用のバッテリーがあって、それで電波が飛んでいたみたい。でも、1日経った頃から、それも切れてみんな電波難民になっちゃった。車で行けるコンビニになんとか電波が入るスポットがあったから、そこで電話やSNSをしてたんだよ。

 

こばなみ:電波があるところまで動ける人はいいけど、そうじゃない人は?

 

 

岡野さん:お年寄りには音信不通になっている人も多くて。地元の人や町内会、消防団とかが協力して、伝書鳩のように情報を伝えていたよ。僕のところにも知らない人からFacebookのメッセンジャーで連絡がきて、「どこそこのだれだれは大丈夫か分かりますか」って。知り合いに電話して見に行ってもらったら、大丈夫だった!

 

こばなみ:すごい。SNSがあってよかった

 

 

岡野さん:現場では、意外とアナログの手段が役に立って。実は、僕は神社でイベントをやるときに使う、スピーカーのついた宣伝カーを持っているんだけど…。

 

こばなみ:あの選挙とかで使うやつ!?

 

 

岡野さん:そうそう。そういう宣伝カーや消防車を走らせて、例えば物資の配布情報とかをお知らせしていたんだよね。それを聞いた人が近所の人に口コミで広げたりね。

 

こばなみ:そういえば、勝浦と鴨川の「ホテル三日月」が温泉を無料開放していたよね。あそこは停電していなかったの?

 

岡野さん:そう。停電や断水が長引いていたから、まさに“オアシス”だったよね。

 

とにかく、まずは3日分の食料と水を備えておくと安心!

 

こばなみ:今回みたいに台風で停電になったとき、何が一番困るのかな?

 

 

岡野さん:まわりの話を聞いていて、とにかく一番今回大変だったのが、冷蔵庫と冷凍庫が使えなくなったこと。例えば、冷蔵庫や冷凍庫は開けないことで保冷効果が持続するから、停電が1日くらいで復旧したら大丈夫だったかもしれないけど。今回停電が長引いて、廃棄になったものが多いと思う。企業や店舗の場合は、本当に大損害だよね。

 

こばなみ:千葉県在住の女子部JAPAN編集部員アリも、停電になって最初にアイスクリームから食べたって言ってた。

 

岡野さん:洗濯するにも、停電していないコインランドリーが少なかったから、激混み。こういうのが意外とボディーブローのようにきいてくるんだよね。イライラもするだろうし。だからって、洗濯板で洗濯ってわけにもいかないし。医療施設や福祉施設も、バックアップ電源を持っていないところは大変だったと思う。

 

こばなみ:今回、備えておいてよかったのって、どんなもの?

 

 

岡野さん:場所にもよると思うんだけど、今回鴨川には3日目くらいに食料品とかの支援がたくさん届いた。道路が寸断されてなくて物流が可能なら、比較的早めの支援が期待できる。そういう意味では、食料は3日分備えておきたいね。うちはカップラーメンを普段から買い置きしているから、なんとかなったよ。

 

こばなみ:とにかく最初の3日をしのぐことを考えるべし、と。

 

 

岡野さん:あとは、誰でもできることではないけど、太陽光の蓄電システムを活用している家や自家発電機のある家は、すごく役だったと思う。僕のまわりでも発電機を動かしている人はけっこういたよ。

 

こばなみ:そんなに持っているものなの!? 発電機って。

 

 

岡野さん:農業や商売をやっている人は、持っている人も多いんだよね。

 

 

こばなみ:わたしも小さなソーラー発電機とか、持っているといいのかな。あとで調べてみよう。

 

鴨川に、来て、食べて、飲んで、遊んでくれるのが一番の支援!

 

 

こばなみ:停電中の夜は、かなり不安だった? どんな感じで過ごしていたの?

 

 

岡野さん:うちの場合、子どもたちは呑気にスマホのゲームをやったりもしたけど、基本的に早く寝るようにしたかな。ここぞとばかりに、早寝早起きの生活習慣にしようって(笑)。あと、こういうことを言うと不謹慎だと捉えられちゃうかもしれないけど、地域全体が停電していると空の星がめちゃくちゃ見えるんだよね。「ああ、星空がきれいだな」って。

 

こばなみ:大変な状況にあっても、落ち着いているね…。

 

 

岡野さん:もう、そうなったら、現実を受け入れるしかないから。文句言っても何も変わらないし、なんとかするしかないって。今回、鴨川は南房総のなかでも比較的被害も小さな方だったと思うし、鴨川のなかでも自宅は被害が少なかったほうだから。僕の場合は、まわりを助けることで、逆に自分の気が逸れて、助けられていた部分もあるんだよね。地域のなかで困っている人を助けようと、今回若者がものすごく動いていたよ。

こばなみ:もう、物資の支援とかは足りているのかな? 屋根に取り付けるブルーシートが足りないって、一時耳にしたけど。

 

岡野さん:物資はマッチングがなかなか難しいよね。例えば、ブルーシートも単にブルーシートを配るだけじゃダメで、土嚢や紐もいる。もっと言えば、取り付ける人が必要。お年寄りが自分たちでやってしまうと、命に関わる場合もあるから、今は「自分でやらないで!」って注意を呼びかけているよ。それは今回の学びだよね。

 

 

こばなみ:いざ、私たちが被災したときのために何かアドバイスはある?

 

 

岡野さん:う〜ん。「ムリしすぎない」ってことかな。被災するとアドレナリンが出るのか、特に直後の1週間とかは、どうしてもがんばっちゃう。特に自分が無事なら「あれもしなきゃ」「これもしなきゃ」って。

自分の能力外のことをすると、事故に起きて二次災害につながることもあるから、それぞれの得意分野でがんばるのがいいと思う。

 

 

こばなみ:最後に。今、わたしたちにできる支援ってあるかな?

 

 

岡野さん:今、鴨川では日常が戻ってきている地域が多いから、一番の支援は鴨川に、来て、食って、飲んで、遊んでくれること。さらに、泊まってくれたら最高 もうそういうフェーズになっていると思う。

物資の支援も飽和状態になっているし、もちろんボランティアもこの先必要だけど、家屋の修繕とかは専門家じゃないとできないと思う。だから、観光に来てくれるのが、誰にでもできるありがたい支援です!

鴨川名物「おらがX丼」

 

 

こばなみ:ふるさと納税の寄付も、各自治体で募っていたりするよね。そういうのを活用して寄付するのもいいね。

 

岡野さん:千人、1万人の復興を支援しようと思うと大変だけど、目の前の一人なら助けられる。支援するときって、そんな気持ちが大切だと思うよ。

 

大きな災害が起きると、自分ができることとのギャップの大きさにどうアクションしていいか分からなったりしますよね。

 今回の災害が起きた後、岡野さんはある種の罪悪感を感じたそうです。それは、自分にもっとできることがあるんじゃないかという思い。それでも、1万人を助けることはできなくても、目の前にいる一人を助けることからはじめればいい。そう思って前を向いたそうです。

私たちにできること。まずは、いつか自分事になるかもしれない災害に備えること。そして、目の前の一人を助けるつもりで、寄付や募金などをすること。そして、遊びに行って、食べて、飲んで、楽しむこと! できることから、はじめてみませんか?

台風15号で停電を経験した

女子部JAPAN編集部アリの防災TIPS

今回の台風15号で停電を経験した編集部員アリに、備えてよかった・備えておけばよかった防災対策について聞きました。

○懐中電灯や蓄電式のライトを枕元に

夜中に停電になると防災グッズのなかから懐中電灯を取り出すのも大変。照明は枕元など夜中にすぐに手にできる場所に置いておくのがおすすめです。蓄電式の照明を普段使いするのも手ですね。

○お風呂の残り湯は抜かない

停電になるとマンションなどポンプで水を汲み上げている場所では断水になった場所も多かったみたい。お風呂のお湯はトイレや洗顔などに使えるので、そのままで。

○ウェットシートは常備して

断水になると手を洗えないことがけっこうなストレスだそう。ウェットティッシュを常備しておけば、手や体を拭いたり、洗えない食器を拭いたりなにかと重宝。

 
台風15号の寄付や募金情報はこちらをチェック

<ふるさと納税でする 令和元年台風15号支援>

ふるさと納税を活用して、被災を受けた自治体を支援することができます。

●「ふるさとチョイス

●「さとふる

●「楽天ふるさと納税

<令和元年台風第15号への支援募金>

●「Yahoo!ネット募金

●「日本赤十字社

●「房総タウン.com

 

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