大地震に備えて! 私たちが学んだ今すぐ役立つ防災TIPS

こんにちは。女子部JAPAN(・v・)のHicaryです。
現在、編集部メンバーが「そなエリア東京」で体験した「東京直下72h TOUR」(首都直下地震の発生から避難までを擬似体験できる学習ツアー)のレポートを掲載中。
この「そなエリア東京」は学習ツアーだけではなく、防災にまつわる情報をたっぷり知ることができる施設。
「これは覚えておきたい!」と思う知識も盛りだくさんでした。
そこで今回は、この施設で学んだことを踏まえて、大地震に備え、編集部が今すぐ知っておきたい・やっておきたいと思ったアクションを紹介していきます!
(テキスト:女子部JAPAN(・v・) Hicary/イラスト:北野彩)
※2020年2月25日に掲載した記事を再編集し、掲載しています。
歴史を振り返ると、実は南関東(神奈川件、東京都、千葉件、埼玉県、茨城県南部)では、200〜400年周期でM(マグニチュード)8級の地震が起こっています。
例えば、1703年にM8.5の「元禄関東地震」が、1923年にはM8.2の「大正関東大地震」が発生。
しかも、200〜400年周期の間にはM7級の地震が!
ちなみに、M7級以上の地震が南関東直下で起こることを首都直下地震と言います。
データを見ていくと、異なるものもありますがM7級の地震は、約50〜150年に一度は起こっているようです。
さかのぼって見てみると、1855年に安政江戸地震(M6.9)、1894年に明治東京地震(M7.0)、1924年に丹沢地震(M7.3)が起こっています。
1987年にM6.7の「千葉東方沖地震」がありましたが、丹沢地震以降、南関東直下のM7級の地震は起こっていません…。
1924年からもう97年。ということは、首都直下地震はいつ起きてもおかしくない状況なんです!
データから見るといつ起きてもおかしくない首都直下地震。もちろん、首都以外の地区に住んでいる人でも、いつ大地震が起きるかは予測不能ですよね…。
「準備しておこう」と思っていた矢先にグラッ! ということもあるかもしれません。
そこで、身近にあるもので災害時を乗り越えるテクニックを紹介していきます!
●ラップ1つあれば、災害時に大活躍!
まずは、ラップ! 料理に使うために持っている家庭は多いですよね?
災害時に断水や水不足になった場合は、ラップをお皿に巻いて使います。
食品を乗せ、食べ終わったあとはラップをはがすだけでOK!
お皿を洗うことができないときに使えるアイデアです。
あとは、ケガをしたときに包帯代わりにぐるっと巻いたり、身体に巻き付ければ寒いときの防寒にもなります! 普段使いの消耗品なので、少し多めにストックしておくと災害時も安心ですね。
●新聞紙&ビニール袋が食器に変身!
2つ目は、新聞紙とビニール袋を使った非常用品のアイデア。
まず、新聞紙を折って器を作ります。
そして、ビニール袋の口を開いて新聞紙の器にかぶせれば、簡易の食器に早変わり!
大きさや形状によっては汁物にも対応できます。
容器として耐えられる厚みがあれば、チラシなどの紙を使ってもいいかもしれません。
食器がない状況のときに活用できるテクニックです!
●ガムテープが災害時の人と人をつなぐ!
そして、普段は荷造りなどで活躍するガムテープ。
ガムテープがあれば、段ボールなどをつなぎあわせたり、メモ用紙を壁につけたりと、接着用に使えますが、ガムテープ自体にマジックでメモを書いて、貼るということも可能です。
例えば、避難所にいることを自宅に来た家族や親戚に伝えたいときは、ガムテープに直接伝言を書いて、玄関のドアの内側に貼っておきましょう。手元に紙がなくても伝言が残せて便利です。
ほかに、「東京直下72h TOUR」の体験レポートでも紹介したレジ袋のビニールを使って三角巾を作るテクニックもあります。
それだけでなく、大判のハンカチを持っていれば、旗にして目印にすることもできるし、口元をおさえるように着ければマスク代わりに、傷口に巻けば包帯代わりにもなります。
またペットボトルは、複数並べてその上に板を置けば、テーブルや椅子代わりにもなるんです!
こうやって見ていくと、身近なアイテムがアイデア次第で災害時や避難生活を乗り越える道具になることがわかりますよね。

【編集部Voice】
「ある物でなんとかする!」という知恵を備えておきたいなと感じました。(いとい)
【編集部Voice】
義父がラップで避難道具を作っていたので、習おうかと思いました!(こばなみ部長)
身近なものでも意外と災害時や避難生活に対応できることがわかりました。
とはいえ、食料などそれだけではまかないきれないものもあるし、できれば事前に備えておきたいですよね。
そこで、今準備しておきたい防災グッズを紹介していきます!
<備えておきたい防災グッズ>
●超基本のアイテム
・水
・食料(レトルト食品や缶詰などの保存食)
・非常用トイレ
・携帯ラジオ
・懐中電灯
・アルミブランケット・毛布
水や食べ物はもちろん、トイレが使えなくなっている可能性が大きいので、非常用のトイレも用意しておきましょう。
そして情報収集用の携帯ラジオ、電気がないところの明かりとして使う懐中電灯、暖を取るためのアルミブランケットや毛布は、かなり最小限な防災アイテムになります。
●できれば持っておきたいアイテム
・ヘルメット
・革手袋
避難時にすぐに取り出せる場所や避難バッグの中に入れておくといいのが、ヘルメットや革手袋です。
災害後、頭上から何が落ちてくるかわからないので、ヘルメットがあれば安全。
また不意に手をついたときにガラスや危険なものに触れる可能性が高いことから、穴が開きにくい革製の手袋などを用意しておくとよいでしょう。
●さらに用意しておくと安心なアイテム
・防じんマスク
・トレッキングシューズ
災害後の屋外は、細かいチリやホコリが舞っていて、息を吸い込むのもつらい状況だったり、そのホコリ自体が有害な場合も考えられます。
そういった粉じんから守るための防じんマスクは頼もしい存在。
また、がれきや割れたガラスが散乱する地面を歩くこともあるので、危険な場所でも歩きやすいトレッキングシューズ(できれば災害対策用トレッキングシューズ)があると、例えば職場から自宅までの長距離移動も安心です。
そのほか、詳しい防災グッズについては、「そなエリア東京」へ訪れるか、「東京防災」(Kindle版なら無料で読むことができます!)を参考にしてみてください。
<女性なら備えておきたい防災グッズ>
ご紹介した防災グッズのほかに、女性が備えておきたい防災グッズがあります。
それはこちら!
・ナプキン
・鏡
・クシ
・爪切り
・毛抜き
・眉用ハサミ
・ブランケット
ナプキンは生理中以外でも、洗濯できないときの下着の替えとして活用できます。
鏡やクシ、爪切りや毛抜き、眉用ハサミなどは、避難生活中でも清潔でキレイにいたいという願いを叶えてくれるアイテム。コンパクトなセットを用意しておくのもおすすめです。
また、ブランケットがあれば、あまり冷やしたくない下半身を温めることが可能。特に冬は暖房が使えない可能性が高いので、こういった温めグッズを持っているといいかもしれません。
通常の避難グッズにプラスαでこれらを準備しておくと、さらに安心感が増すはずです!

【編集部Voice】
防災袋の中身をあらためて確認し、必要なものを吟味したいと思いました。(おぜき)
大地震はいつ起こるかわからないからこそ、備えは思い立ったときにするのが一番!
防災準備をするときに、この記事で紹介した知識を役立ててもらえるとうれしいです。
今回は「そなエリア東京」の展示を参考に防災TIPSをご紹介しましたが、この施設にはまだまだたくさんの情報がつまっています。
「防災について、何の準備も心構えもなかった!」という人ほど訪れてほしい施設。
「地震は怖いけど、何をしていいかわからない!」と思うならば、市販の書籍や雑誌などで防災の知識を身につけるのはもちろん、「そなエリア東京」などの防災学習施設は、一度訪れてみる価値アリです。