[2020.1.29]「SDGs100人カイギ」へ参加して、「世界を変える、ユースの挑戦。」について話を聞いてきました!
こんにちは。女子部JAPAN(・v・)のHicaryです。
女子部JAPAN編集部が毎回参加している「SDGs(エスディージーズ)100人カイギ」。2020年1月29日に開催された4回目のカイギへ、こばなみ部長とともに行ってきました!
SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略。2030年までに「誰一人取り残さない」持続可能な世界の実現を目指して定められた17の目標(ゴール)のことです。(その詳細はこちらのレポートへ)
スケールが大きい目標ですが、私たちにも気軽にできることがあるかもしれない…という思いで、女子部JAPAN編集部では、「SDGs100人カイギ」に参加しています。
ちなみにこのカイギは、2030年までに本気で世界を「変える」ことを目標として、さまざまな活動をしている「100人の話」を起点に、クロスジャンルで、ゆるやかな人のつながりを生むことをコンセプトにしています。
そして、ゲスト登壇者が100人集まったら、会を解散するのがルール。
ユースが取り組んでいるSGDsとは?
Vol.4の今回は「世界を変える、ユースの挑戦。」がテーマ。ゲストとして登壇したのは、中学生(!)や大学生などまだまだ若い世代の4人。彼らのSDGs活動について伺いました。
今回登壇したのは、左から
SustainableGame代表・聖学院中学校在学中 山口由人さん
EMPOWER Project共同代表・東京大学医学部在学中 飯山智史さん
環境パートナーシップオフィス等次世代運営委員・聖心女子大学在学中 須藤あまねさん
SDGs-SWY共同代表・慶應義塾大学SFC研究所上席所員 和田恵さん
今回も、登壇者の発表はグラフィックレコーディング(発表内容を反映したイラストをリアルタイムで描き、発言概要を記録すること)によってまとめられました。参加していなくても、発表内容がわかりやすくなっています。
各登壇者の話で、私が印象に残ったのはこちらです!
・困っている人も手助けしたい人もお互いにとってメリットがある「協力者カミングアウト」
協力したい人がそれを表明することで、困っている人を助けたくても勇気が出ない人も、自分の障害などをカミングアウトしたくない当事者も声をかけやすくなる。それが、EMPOWER Project共同代表・飯山さんの「協力者カミングアウト」という取り組みです。表明の印になる「マゼンダ・スター」というシンボル・マークを施したバッヂなどを販売しているそう。
・SDGsを広めるために高校生のときから独自で活動!
環境パートナーシップオフィス等次世代運営委員の須藤さんは、かねてから関心が高かった貧しい国の人々の問題を解決するのに、SDGsの目標が有効だと知ったものの、世の中の認知度が低いことに愕然。高校生の頃から、ワークショップや有識者を呼んだイベントを開催していたのだとか! 独自で懸命に活動していたことに驚きです。
・中学生でSDGsにちなんだスマホアプリやコミュニティ、イベントを運営!
SustainableGame代表の山口さんはなんと中学生! そんな彼はSDGsにちなんだスマホアプリや、SDGsに関心が高いユースが集まるコミュニティをつくったり、彼らを集めたワークショップを開催するなど、多様な取り組みをしています。その将来性ある行動に圧倒されました。
・地方自治体のSDGsの取り組みにも積極的に協力!
SDGs-SWY共同代表の和田さんは、日本国内でもSDGsの認知度が高い北海道下川町(「SDGs100人カイギ」Vol.2ではSDGs推進戦略室長が登壇しましたよ!)で、さらに認知度を高めるため、SDGsの取り組みをしている場所を示す下川町内のマップを作成するなど、地方自治体のSDGsへの取り組みにも積極的に協力しているそう。
編集部が気になった取り組みは「協力者カミングアウト」!
Hicary:今回登場したゲストの方って、10代や20代前半なのに、みなさん、すごくよく考えて行動してますよね。ただただ感心するしかなかったです!
こばなみ部長:ですよね! 特に中学生の山口くんは「すごいな」のひと言!
Hicary:私は、EMPOWER Project共同代表・飯山さんの「協力者カミングアウト」の話が気になりました。
こばなみ部長:わかります! でも、「SDGs100人カイギ」のようなイベント以外でどうやってこの取り組みを広めているんでしょうね?
「SDGs100人カイギ」では、登壇者の発表後、本人へ付箋を使って質問することができます。必ずしも答えてくれるとは限りませんが、今回は答えてもらえました!
「SDGs100人カイギ」のような意識の高いイベント以外でどうやってこの取り組みを広めているのか? 飯田さんいわく、SDGsの目標にある「誰一人取り残さない」という考え方が腑に落ちて障がい者に理解がある人は、LGBTQの人に対しても理解があると思うとのこと。だから、今後は化粧品メーカーのジェンダーのイベントやアート関係のイベント、その他いろいろな分野のイベントに出て広めていきたいということでした。
ちなみに、「協力者カミングアウト」は、「マゼンダ・スター」というシンボル・マークを活用します。
使い方は、「協力者カミングアウト」をしたいと思ったら、このマークを施したバッジなどのアイテムを身に着けたり、お店であればステッカーを貼ったりするだけ。
このマークをつけていれば、「困っていることがあれば協力する」という意思表示になるので、協力が必要な人が、その人に気軽に声をかけやすくなるというシステムです。
このシステムを残していくために、例えば、区が認めたマークとしてもらったり、ヘルプマークやマタニティマークと一緒に案内を配ってもらったりするなど、行政の協力がほしいと考えているところなのだとか。
それ以外の方法として、マーク自体を身に着けていても馴染むようなデザインにしたので、魅力的な企業とコラボグッズを作るなど、ファッションの面からもアプローチしたいそう。
こばなみ部長:もっと広まるといいなと思いましたが、飯田さんが「最終的には、このマークをつけなくてもみんながそういう意識になればいい」と言っていて、なるほど本当にそうだなぁと納得しました。その第一歩としてマークをつけてみて実施しやすくするというのは、いい方法だなとつくづく思いましたよ。
Hicary:本当にそうですね! マークはオンラインショップで買えるみたいです。案外、手に入りやすいから、気軽に取り入れられますよね。
「世界を変える、ユースの挑戦。」についてお話を聞いたのですが、みなさん本気で「世界を変えたい」と思っているのだと、その熱意がとてもよく伝わってきました。
協力者カミングアウトのように、彼らが考えたアイデアで参加できそうだと思ったことは、積極的に取り入れたいと思った今回のカイギでした。
★私たちと一緒に「SDGs100人カイギ」に参加してみたい方は、こちらから応募してみてくださいね★