[2020.2.26]「SDGs100人カイギ」で「ジェンダーギャップ」について考えてみました!
こんにちは。女子部JAPAN(・v・)のHicaryです。
女子部JAPAN編集部では、キックオフイベントから「SDGs(エスディージーズ)100人カイギ」に参加しています。
[2020.1.29]「SDGs100人カイギ」へ参加して、「世界を変える、ユースの挑戦。」について話を聞いてきました!
[2019.12.18]「SDGs100人カイギ」へ参加して「世界を変える、はじめかた。」について考えてみました
[2019.11.27]「住み続けられるまちづくり」のために取り組めることを「SDGs100人カイギ」に行って考えてみました
[2019.10.30]なぜ、いまSDGsなのか? SDGsの可能性とは? 「SDGs100人カイギ」に行って考えてみた
2020年2月26日に5回目のカイギが開催されたので、ともい副部長と出席しました!
ただ、今回は新型コロナウイルス感染症の状況を配慮して、オンライン配信でのカイギとなりました。
SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略。2030年までに「誰一人取り残さない」持続可能な世界の実現を目指して定められた17の目標(ゴール)のことです。
(詳細はこちらのレポートへ!)
大きい目標ですが、私たちにも手軽に取り組めることを見つけられるかもしれない…と考えて、女子部JAPAN編集部では、「SDGs100人カイギ」に参加しています。
ちなみにこのカイギは、2030年までに本気で世界を「変える」ことを目標として、SDGsに関わるさまざまな活動をしている「100人の話」を起点に、クロスジャンルで、ゆるやかな人のつながりを生むことをコンセプトにしています。
そして、ゲスト登壇者が100人集まったら、会を解散するのがルールです。
ジェンダーギャップ121位から挑戦できることとは?
SDGsの目標のなかに「ジェンダー平等を実現しよう」という項目があります。
日本はどのくらい平等か、世界経済フォーラムが発表している2019年の「ジェンダー・ギャップ指数」のランキングを見ると、世界でなんと121位…!?
主要7カ国のなかでは最下位です。
それを受けて、vol.5のカイギのテーマは「ジェンダーギャップ121位からの挑戦」。女性にスポットを当てた取り組みについてのお話を伺いました。
今回登壇したのは、左から
非営利型株式会社Polaris取締役ファウンダー 市川望美さん
「日経xwoman」総編集長・「日経doors」編集長 羽生祥子さん
OTONA SALONE編集長・婚活コラムニスト 浅見悦子さん
HAPPY WOMAN代表・一般社団法人ウーマンイノベーション代表理事 小川孔一さん
今回も、グラフィックレコーディング(発表内容を反映したイラストをリアルタイムで描き、発言概要を記録すること)により登壇者の発表をまとめていました。
参加後の振り返りや参加していない人が概要を知るのに便利なイラストです。
そして、各登壇者の話で、私が印象に残ったのはこちら!
・女性たちが子どもを産んでも心地よく働ける仕組みをつくる!
Polaris取締役ファウンダーの市川さんは、女性が子どもを産むと一般的に、心地よく働くことを願うと非難されがちだったり、短時間しか仕事に関われないことで生産性が低いと思われたりすることに疑問を感じたそう。
そこで、自分の生活拠点で、暮らしの経験が価値になる働き方(Loco-working)を生み出したのだとか。市川さん自身が感じた疑問からジェンダー問題を解決に導く仕組みをつくった行動力に驚きました!
・女性の力が社会を活性化させる!
今回登壇された方で唯一の男性だったのがHAPPY WOMAN代表の小川さん。女性が本来の力を発揮することで、社会は活性化するという信念のもと、女性が社会で活躍できるための事業を行っているそう。
なかでも、3月8日の「国際女性デー」が日本国内で海外のように社会的ムーブメントになるよう、2017年からさまざまなイベントに取り組んでいるのだとか。私も来年、注目してみようと思います!
・独身でも子どもがいなくても、働く女性が自分らしく自由に活躍できる社会にしたい!
Webサイト「OTONA SALONE」の編集長・浅見さんがこのサイトをつくったのは、シングルでも、子どもがいないキャリア女性でも、「働く女性が自分らしく自由に活躍できる社会にしたい」という願いがあったのだそう。
また「OTONA SALONE」に掲載している浅見さん自身の婚活記事も、「何歳で何を始めてもおかしくない社会にしたい」という思いがあるからと聞き、「私も年齢で諦めずにいろいろチャレンジしたい!」と勇気が出ました。
・いち早く働く女性のライフスタイルに合わせた情報を発信する!
「日経xwoman」の総編集長の羽生さんは、2013年には共働きで子育てする働くママ、パパ向けの情報サイト「日経DUAL」を創刊。
2019年には、管理職を担う人も多い40代、50代の働く女性向けの「日経ARIA」、雇用が多様化し、複業や起業する人も多い20代、30代の働く女性向けの「日経doors」を創刊。
働く女性のライフスタイルの変化にいち早く反応して、媒体づくりをしているのが印象的でした!
ジェンダーギャップを解決するには、女性の生き方・働き方を考えるのもそのひとつ?
Hicary:今回はオンラインでのカイギだったので、登壇者や参加者の熱量を肌で感じることはできなかったのですが、それでも、リアルな場で参加したときと同じくらい充実感がありました!
ともい副部長:ですね!
ちなみにオンラインでは、このようにリアルタイムで配信される動画を見ながら、発表を聞いていました。
ともい副部長:今回登壇者の方の話を聞いていて思ったのは、自分が考えていたジェンダー問題とはちがう見方をしていると感じる部分があったことです。
Hicary:確かに。私はジェンダーの問題と言えば、女性だからという理由だけで不当な扱いをされること…とピンポイントな視点で捉えていました。だから今回、それをどう改善するかという話をするのかと思っていましたが、みなさん、もっと広い視点からの発表でしたね。
ともい副部長:女性の働き方にまつわるジェンダーギャップへの挑戦がメインの話だった気がしました。
Hicary:その観点で今回の発表を振り返ると、独身であることに引け目を感じず生きたい私としては、「OTONA SALONE」の浅見さんが言う、「働く女性が自分らしく自由に活躍できる社会にしたい」、「何歳で何を始めてもおかしくない社会にしたい」という話はけっこう刺さりました。
ともい副部長:私もその話が刺さりました! 最近、いわゆる結婚適齢期に入り、将来のことを人と話しているなかで「男女で共生すること=最良」という考え方にぶつかると、独身でいることを楽しんでいる身からすると居心地が悪くて…。
「ひとりでいる分、自分がやりたいことに対して自己管理も没頭もしやすいから、独身も楽しいよ」と話しても「ひとりでいるなんてもったいない!」と言われてしまうんですよね。しかも“もったいない”という言葉ってすごく主観的だし、その人の価値観が露わになる言葉だな〜と思って。
Hicary:わかります!
ともい副部長:でも、裏を返せば私は私で「結婚する=生活も仕事も自由が利かなくなる」というイメージを持ってしまっているということでもあって。
だからこそ、やりたいことや好きなことを見つけたときに、未既婚やジェンダー、環境に左右されることなく掴みにいけるような社会になってほしいと強く思いました。
女性の生き方が多様化してきている今、子どもがいること、いないこと、そして独身でいること、また働き方も人ぞれぞれです。
自分とはちがうライフスタイルを送っている人を見つけたときに、そこを否定したり批判したりするのではなく、その人の生き方を認めることが、ジェンダーギャップの問題を解決する一歩なのかもしれないと感じた今回のカイギでした。
★私たちと一緒に「SDGs100人カイギ」に参加してみたい方は、こちらから応募してみてくださいね★