こんにちは。女子部JAPAN(・v・)のおぜきです。
引き続き外出自粛の生活が続いておりますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。在宅時間が増えて、これまで溜め込んでいたドラマを見たり、動画配信サイトを片っ端から見ているなんて方も多いのではないでしょうか。そんな方のために!?、 編集部メンバーのおすすめ動画を熱く語るこのシリーズ。第2回目は、私おぜきのおすすめ動画を紹介させていただきます。
私は基本あまり熱くのめり込むタイプではないため、ハマるものも少なく、好きだ!と思えるものも人より少なめ。そして友人におすすめをする際は、本当に「イイ!!」と思えるものしかおすすめしません。
そんな私が今回自信をもっておすすめするのが、アニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』です。イギリスBBCドラマの『SHERLOCK(シャーロック)』と悩んだのですが、先日開催したオンライン花見会でAmazonプライム・ビデオを見ているという方が多かったので、すぐに見ていただける作品にさせていただきました。この作品、アニメだからと侮ることなかれ!よくできた世界観で、主人公たちが葛藤しながらも自ら選択し、それを貫く姿に、ファン続出の作品なんです。刑事ドラマや探偵モノ、アメリカの捜査ドラマが好き!なんて方には特に見ていただきたいアニメです!
この先も続くおこもり生活、新たな楽しみのきっかけになれれば嬉しいです!
ス
『PSYCHO-PASS サイコパス』(以下サイコパス)は、フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」で2012年に第一シーズンが放送されました。(ノイタミナは大人が楽しめるアニメが多く、よく作り込まれている印象があります!)
その後も第二シーズン、映画と続き、2019年10月~12月に第三シリーズが放送。現在、特別編集版『PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR』がAmazonプライム・ビデオで配信されています。
このサイコパス、原作が漫画などではなく、完全アニメオリジナルの作品です! それにもかかわらず、これだけシーズンが続いているということから、人気のある作品であることがわかると思います。
また、総監督はなんと『踊る大捜査線』の本広克行氏! 制作は、攻殻機動隊などで知られるProduction I.Gです。(ちなみに現在Amazonプライムでは『踊る~』の映画が配信されていますよ)
心が数値化された未来の世界−−緻密に練られた世界観にどっぷり浸かる
さてこの『サイコパス』、ざっくり言うと、近未来の日本を舞台にした警察モノです。タイトル名からも推測できるかと思いますが、爽やか明るいアニメという訳ではありません。
2112年の日本では、人間のあらゆる心理状態や性格傾向を数値化できる「シビュラシステム」が導入されていました。その数値を「PSYCHO-PASS サイコパス」と呼び、人々は理想的な人生を送るためのすべての指標として生きています。結婚相手や仕事などもそれらの数値によって選択肢が決められ、それにより無駄のない理想的な人生を送ることができるのです!
(今も適職判断や相性占いなどはありますが、これらの精度がとてつもなく高まったものであり、ストレスや心のありようなども数値化された世界と思ってください。)
すべてはシビュラシステムが正しい選択で導いてくれる、最短で幸せになれるルートが約束されている世界ともいえるでしょう。ある意味理想的な世界でもあります。
この数値化は犯罪にも適用されており、「犯罪係数」を読み取ることで、未然に犯罪を防ぐことが可能となりました。一定の数値を超えた人を「潜在犯」と呼び、彼らは犯罪を犯していなくとも、潜在犯として社会から隔離されてしまうのです。
彼らを取り締まるのが公安局刑事課所属の刑事たちであり、この物語の主人公たちです。公安局の刑事たちは、「ドミネーター」という犯罪係数を判定できる特殊な銃を持っており、潜在犯の犯罪係数の値により、刑を執行します。このドミネーターは三段階(人に対しては2段階)に変化し、比較的軽度な犯罪係数ならば動きを封じるための銃へ、ある一定の数値を超えると殺傷威力のある銃へと変貌します。(この描写はかなり残酷でグロいので、苦手な方は目をそらして見てくださいね)
という世界観で、事件を未然に防ぐべく奔走する刑事たちのお話です。
ちなみにこのドミネーターが起動する際の描写がまたカッコイイんです! 音声&映像が近未来感をばっちり描いていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ところでこの世界、ちょっとあり得そうな未来だと思いませんか? 極端にAIが発展した世界。自動操縦の車で現場へ向かったり、洋服やインテリアをホログラムで変えたり、現場の鑑識もドローンが行っていたり。あったら便利!と思えるワクワクするような世界を見ながらも、「正義とは?」「理想的な人生とは?」「社会のあるべき姿とは?」など、色々と考えさせられるアニメでもあります。
かなり緻密な世界観でストーリーが進められるため、一度見始めたらどっぷりハマること間違いなし!ですよ。
タイトルから推測できるかとは思いますが、明るく爽やかなアニメというわけではありません。ストーリー上、ちょっと?(いやかなり?)残酷な描写もあるため、「そういったものが苦手だわ」という方は、控えるか、事前に心の準備をしておいてくださいね。残酷な描写は、この物語の根幹でもある、これまで当たり前だった正義が揺らぐシーンを表すもので、主人公たちが向き合わざるを得ない現実の姿を描いているため、サイコパスでは外せない要素でもあるのだと思います。
2つの立場の刑事が魅せる−−魅力的なキャラクターたち
面白いドラマやアニメ、小説などに共通しているのは、登場人物がとても魅力的だということ。こちらのアニメももちろん魅力的なキャラクターばかりです。
簡単に主人公をご紹介!の前に、まずは公安局の刑事にも2種類あることをお伝えせねばなりません。
刑事課に所属する刑事たちは、「監視官」と「執行官」に分かれます。
一方は、潜在犯を追い、ドミネーターによる執行をおこなう「執行官」。犯罪者を追う刑事ではありますが同時に自身も犯罪係数をオーバーした「潜在犯」でもあります。社会から隔離されるべきと判定された者が、捜査の能力をかわれて「執行官」として犯罪者を狩る役割をしているわけです。執行官は監視官の同行がなければ自由に外を歩くことはできません。
もう一方は、執行官を監視する立場である「監視官」。彼らはその名のとおり執行官を監視・指揮する立場です。
この2つを理解していただいたところで、
主人公たちを簡単にご紹介~。
まずは第一&第二シーズンの主人公である常守朱(つねもりあかね)。新米監視官として登場し、第一シーズンは彼女の成長物語でもあります。後半からの成長度合いはすごい! 女性が主役のアニメなため、SFや刑事ものはちょっと~なんていう女子も入り込みやすいと思います。
第一シーズンのもう一人の主人公、狡噛慎也(こうがみしんや)。執行官。元監視官であり、優秀な捜査能力に加え、身体もストイックに鍛えています。自身が執行官に堕ちてしまうきっかけとなった事件の犯人を追い続けています。
個人的には、この狡噛さんが超カッコイイ(笑)ので、ぜひ一話でチェックしてみてください!
そして、魅力的なミステリーや刑事ものには、魅力的な悪役が欠かせない!ということで、もちろんサイコパスにも素敵な(!?)悪役がおりますよ!
槙島聖護(まきしましょうご)。一見ひょろひょろ~っとしたイケメンお兄さんなのですが、この人がまたヤバすぎる!数々の事件の裏で暗躍しているまさに謎の男であり、第一シーズン全体への大きな問いかけをする存在でもあります。
この槙島さん、登場の際によく本からの引用を用いて語っており、それらの本を探してみるのもおもしろいかもしれません。
この他にも、朱ちゃんの先輩として指導する同じ一係の監察官である宜野座さん、その宜野座さんの父親でもある執行官や、ナイスバディな分析官のお姉さまなど、魅力的なキャラクターばかり。監視官と執行官の立場の違いによる複雑な人間模様も、サイコパスの見どころの一つです。
もちろんイケメン好きさんも満足いくアニメとなっていますので、ぜひチェックしてみてくださいね(笑)
ここまで熱く語っていると、「おぜきはとんでもないアニメ好き」と思われそうですが、実はそんなことはなく、たま~に見る程度。このサイコパスもたまたま動画配信サイトで見かけ、一話を見てハマったのがきっかけです。
が、それでもこれまでいくつか「おもしろい!」と思えたアニメと出会った私が思うのは、「オープニング(OP)のできで、アニメの良し悪しは何となくわかる」ということです。
オープニングが魅力的なものは、本編もおもしろく良くできている作品がほとんど。制作側としても、最初の掴みの部分で失敗するわけにはいきませんから、力をいれているはずで、OPが魅力的ではないものはあまり期待できない作品と思っていいと思います。
という法則(?)でいうと、サイコパスのオープニングはとても格好良くて魅力的! 映像と音楽がその世界観を見事に表現しているのはもちろん、物語のラストを暗示しているかのような、なんとも気になる内容になっていて、手が込んでいます。
第一話のはOPは通常と違った形となっていますが、それがまたサイコパスの世界に見事に誘ってくれるので、ぜひ視聴してみてくださいね。
もちろんOPだけでなくEDも外れなし!どの曲も何度もエンドレスで聴いていられますよ。
『SYCHO-PASS サイコパス』を見るなら、「Amazonプライム・ビデオ」
さて、ここまで熱く語らせていただいた『PSYCHO-PASS サイコパス』、ちょっと気になってきましたか?
百聞は一見に如かず!まずはぜひ一話を見てみてくださいね。
サイコパスはシーズン3までのアニメに加え、映画5本のほかにも、コミックや小説まで発売されています。アニメのストーリーを改めて描いたものから、アニメでは語られていない時代のストーリーまで。その展開の広さも、ファンの多さの証明ともいえるでしょう。
このサイコパスの世界、明るく楽しいお話というわけではなく、どちらかというとちょっと重めの物語といえます。ですので、「クスッと笑いたい」「楽しい動画が観たい!」というときではなく、どっぷり別世界に浸りたい、ちょっと泣いてすっきりしたい、なんてときにおすすめします。
また、シーズン途中の映画4本も気になる~という方は、
動画配信サービス「FODプレミアム」をどうぞ。