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【兵庫】#45 世界のチョコレートとともに幸せを運ぶ「チョコレートバイヤー みり」

日本全国でがんばっている女性を紹介する「のぼり坂47」プロジェクト。今回は、神戸の通販会社フェリシモで「チョコレートバイヤー」をしている木野内美里さんに、活動について聞きました。

通販会社でのチョコレートバイヤー歴、20年以上!

私は、神戸を本社とする通販会社(株)フェリシモで、チョコレートを担当しています。気が付けばチョコレートバイヤー歴20年を超えてしまいました。

「チョコレートバイヤー みり」として、世界中の‟隠れた地元に愛されるローカルチョコレート”を日本に紹介することをミッションとして、毎年世界を旅しています。2019年7月までに484ブランド、約2,400種類のチョコレートを輸入販売してきました。その中でも日本に初上陸させたチョコレートは244ブランド以上になります。

以前は大使館にお店の情報を聞いたり、海外の食品展示会に足を運んだりしていましたが、今はまずネットでリサーチをしています。特に若手のショコラティエはSNSでの発信も込みで仕事をされているので、インスタなどで世界中のショコラティエの仕事をくまなくチェックしています。私はチョコの断面写真を見ただけで、そのショコラティエがどんなコンセプトで何をしたいのか?どれくらい実力があるのか?がひと目で分かります。そのため、これまで訪れたことのない国でも、まだインスタのフォロワー数が数百人という人でも、「この人!」とすでに目をつけている人が何人もいます。現在はアポを取る際、事前に相手が私のブログやYoutubeを見ておいてくれるため、商談に行って断られるということはまずなくなりました。

これまで訪れた国でとくに印象深かったのはアイルランドです。現在は扱いはないのですが、私の仕事の原点だと思っています。

長距離バスを乗り継いで、特に何もない街の小さなショコラティエを訪問。「おいしい」という評判以外は、お店もなくアトリエのみ。「どうしてここまで来たのか」と自分でも思うくらい、何もありませんでした。そこで女性が、小さな子どもを抱えながらチョコを作っていました。見るからに大変そうな様子で、もくもくと家庭用のボールの中でチョコを作っているのです。でもそこからできる手作りのチョコレートは、とても大事なものだと思いました。彼女の人生の時間が詰まったものだと感じたのです。

「チョコはただおいしいものではなく、作り手の人生の時間そのもの。」そのことを伝えなければ、ここまで来た意味もなければ、この人に会った意味もない!そんな想いからチョコを紹介するようになりました。

バレンタインのシーズンには、日本初上陸を含めた30ヵ国近い国々のショコラティエによる珠玉のチョコレートをお客さまにお届け。チョコレートをとおして、日本のお客さまと海外の職人さん、個人と個人をつなげています。

また毎年バレンタインに向けて、チョコレート専用のカタログも出しています。カタログの名前は『幸福(しあわせ)のチョコレート』。弊社の社名「FELISSIMO(フェリシモ)」は、「FELICITY(至福)」と強調を表す接尾語「SSIMO」を合わせた造語で、「最大級で最上級のしあわせ」という意味。そこで最初は単純に、「幸福のチョコレート」と名付けました。でも今はまさに、その名の通り「すべての人にとっての“幸福(しあわせ)のチョコレートたれ!”」と思って、仕事をしています。

カタログ内の商品の選定はすべて私がしています。カタログのページ割り付け(どこにどの商品を載せるか)も大まかに私が決めます。過去に実績のない新しい商品ばかりですので、私が「売れる!売りたい!」と思った“えこひいき”チョコに紙面を割くなど、腕の見せ所です。

まったく興味のなかった食品部門に配属され、あるときチョコレートに目覚める
サラリーマンとして、初めて配属されたのが食品の部門でした。
配属された当初は、チョコレートブームなど世の中に微塵もありませんでした。高級チョコレートすらほとんどなかった時代。私自身、チョコレートには全く興味もなく、「雑貨やファッションなどの華やかな企画がしたいな」と、そんな風に思っているほどでした。

しかし、一生懸命もくもくとチョコと向き合ううちに、次第にチョコレートブームが巻き起こりはじめました。気が付いたときには、TVやラジオに出演させていただいたり、本を出版したり。まさかこの仕事を始めたころにはそんなことになるとはイメージすらしていませんでした。

NHKのドキュメンタリー番組(「海外出張オトモシマス!」「世界はほしいモノにあふれてる」)で、海外でのチョコ買い付け出張の密着取材を受けたのもいい思い出です。

輸入のチョコレートは、実はトラブルが多いもの。納品が遅れたり、暑さに溶けてしまっていたり、届いたものがカタログと違うものだったりと、原因はさまざま。価値観も異なり、距離も遠く、国の温度も異なります。多くの同業者が、輸入チョコの販売から手を引いていったのも事実です。

私も、当初は、ただただ日本に合わせるようにと厳しく言い続けていました。

しかしあるとき、お互いの考えの違いや状況の違いに気がつき、違いをまずは受け入れ、こちらから相手に合わせていく方法にしたところ、みんなのストレスが軽減。

「相手に無理をさせない」。これがうまくいくコツなのだと気づいたのです。

私たちフェリシモはカタログ販売のため、パッケージやチョコレートのデザインに変更があってはならないのですが、相手は個人のお店。そのため、通常10個20個のお仕事をしているなか、1000個を超えるオーダーには箱の手配もままなりません。海外では先進国でも日本ほど物が常にあふれているわけではなく、そのままではお客さまからのクレームになってしまいかねません。

そこで思いついたのが、事前にお客さまにもその状況をご説明すること。「箱のデザインは変わる場合があります」と、事前に個人店とお仕事するデメリットも含めてご説明したところ、多くのお客さまにご理解いただけました。手探りながらも、お客さまと一緒に形にしていく、そんな楽しみも感じています。

チョコレートでハッピーをつなげていきたい!

チョコレートは本当にハッピーな食べ物です。まるで魔法を持っているかのような、人に対して大変パワフルな存在だと思います。このパワーを、人のハッピーにつなげていきたいと思っています。

そして、日本のお客さまだけでなく、作り手もハッピーになってほしいと思います。

「幸福のチョコレート」は日本の小さなカタログにすぎませんが、そこに関わる人みんながハッピーであってほしい。「幸福のチョコレート」がムーブメントになれるよう、まずは関わる人をどんどん増やしていきたいです!

また、キラキラと、家族やコミュニティーを明るく照らせる社会の太陽でありたいですね。

全国の女性へのメッセージ

きっと楽しいでしょう。どんどん楽しんでいいと思います。お仕事も生活も。とても素敵です。

人生一度きりです。前しかないんだから、前に行きましょう!!!

★好きな言葉★

「ぬり絵をしない。」

私が3歳くらいの時に通っていた、絵画教室での話。女性画家の先生が、私の親に言っていた言葉なのですが、母が「この子、ぬり絵をずっとしています」と言うと、先生が「お母さん、ぬり絵はさせないで」と言いました。今でも大人2人が会話をしてた様子をよく覚えています。

先生は、ぬり絵のように決まった枠のなかで色を塗ることが当たり前になってしまう、型にはまってしまうことを心配していたのではないでしょうか。

私は子どもながらに、「自分の人生、人の引いた線の範囲でちまちま生きるべからず」と受け取りました。

今年、80歳を超えた先生に会いに行ってお話ししたところ、曲がった背中を急にまっすぐにして、「そうよ、そう思って言ったのよ。やっぱり、思いのある言葉は残るのね」とおっしゃっていました。

 

木野内美里 チョコレートバイヤー みり 

株式会社フェリシモ「幸福(しあわせ)のチョコレート」https://www.felissimo.co.jp/choco/
チョコレートバイヤーみりTwitter https://twitter.com/chocochoco_miri

フェリシモでのチョコレートバイヤー歴20年以上、「チョコで世界中を笑顔にしたい」と毎年現地に足を運び、数々のレアチョコを発掘。これまでに日本に初上陸させたチョコは240ブランド以上、紹介したチョコ480ブランド計2400種以上! チョコのストーリーを語らせたら止まりません。それでもまだまだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!

 

のぼり坂47では、全国各地で活躍する女性・団体を募集中! 応募方法など詳しくはこちら

 
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