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【香川】#48 女性視点の防災対策を推進する「坂出市防災女性チーム『さかいで131(ぼうさい) おとめ隊』」

日本全国でがんばっている女性を紹介する「のぼり坂47」プロジェクト。今回は、香川県坂出市で、女性視点の防災対策を推進している、坂出市防災女性チーム「さかいで131(ぼうさい) おとめ隊」事務局であり、坂出市危機監理室所属の庄野真紀さんに聞きました。

女性視点の防災対策を調査・研究し、市の職員や住民へ提案!

坂出市防災女性チーム「さかいで131(ぼうさい) おとめ隊」は、坂出市の女性職員有志による防災チームです。

「さかいで131(ぼうさい) おとめ隊」という名前はチームの愛称。131は、真ん中の数字3をハートに見立てて、メンバー11人の真ん中に熱いハートを持って取り組むという意味が込められています。

結成の目的は、女性の視点による防災対策上の問題点を把握して解決策について検討し、防災施策を推進することです。
そのため、女性の視点での防災・減災に関する調査や研究をし、具体的な提案をすることで、市職員への防災意識の啓発、住民への効果的な啓発活動などを行っています。

たとえば、災害時、最前線で災害対策にあたらないといけない市職員を対象とした研修には力を入れて取り組んでいます。
内容は、私たちメンバーの備えを見せながら、職場に備えておくとよいものを説明したり、東日本大震災のときの職員のインタビューを紹介したりしています。
また、実際に災害が起こったら、家族の安否がわからないまま何日も業務に当たらないといけません。もし会えなくても、家族が無事でいることがわかっているだけで安心ですよね。なので、家族の安否確認の重要性も伝えています。
同じ職員だからこそ、自分たちが大事だと思ったことを伝えるように心がけています。

坂出市避難所運営マニュアルの策定や131カードの作成なども行いました。
131カードとは、大規模な地震が起きたときに、減災につながることを目的として、緊急時の行動の仕方、自分や家族の避難場所、そして必要な連絡先を書き込める防災カードです。
いざというときに落ち着いて対応できるように普段からバッグや財布などに入れてもらって、すぐに見られるように私たちがつくりました。

その他にも、1月31日を「おとめ隊の日」と決めて、毎年防災フェスタを開催。防災クッキングやアロマ体験など、楽しく防災を学んでもらえるように工夫しているイベントです。
参加者からは「知らないことがたくさんあり、コミュニケーションをとりながら楽しく学ぶことができた」、「自分でできることを考え、日常のなかで続けていくことが大事だと思った」、「女性ならではの視点を活かし、心に訴えるものがあるぬくもりのあるフェスタだった」などの声をいただきました。応援してくれる方も多いので、励みになっています。

東日本大震災の被災地の女性に起こったことを知り、危機感を持った

避難所生活において、女性は身体的、精神的に大きな悩みや苦労を抱えたこと。さらに、性被害もあったこと。また、自治体職員がやるべき業務は多岐に渡っていて、職員自身の家族の安否もわからないなか、しばらく自宅に帰れなかったこと。

東日本大震災の際に実際に、被災地の女性に起こったことです。

当時、危機監理室にいた女性職員がそれを知り、職員として、女性として、子どもを持つ母親として、家庭を担う主婦として危機感を持ったことがきっかけでした。
そして、女性管理職2名がチームの立ち上げに賛同。市長をはじめ、危機監理室の積極的なサポートがあり、平成26年の6月に、坂出市防災女性チームが発足しました。

現在、メンバーは11名で、毎年、市長より辞令を受け、業務の一環として活動。固定メンバーではなく、毎年、市の女性職員全員を対象として、3、4名入れ替えながら活動を継続しています。

メンバーは通常業務と平行して活動しています。メンバーで行っているのは、年に10回程度の会議と研修やイベントへの出席などです。

今は新型コロナウイルスの影響でできていませんが、研修終わりに業務時間外で行う打ち上げはとても盛り上がります!
というのも、おとめ隊の活動に限っては、若いメンバーのほうが経験豊富なケースが多々あるので、世代や役職を越えたフラットな雰囲気になっているから。
おかげで、先輩からはもちろん、若いメンバーからも新しいアイデアや伝わりやすい資料作成など、学ぶことがたくさんあります。

楽しみながら防災力を上げていきたい!

私たちは地域の方に向けて研修や啓発活動をしていますが、防災力アップの効果が一番出ているのは、メンバー自身ではないかと感じています。

メンバーは決してはじめから防災意識が高いというわけではありません。でも、この活動をきっかけに備えをしたり、伝える立場になることによって、確実に防災力が上がっています。

恥ずかしながら、私自身、おとめ隊に入って初めて知ったことばかりだったんです。

災害時の実態を知り、まずは、自分はもちろん、離れて暮らす家族や友だちに、最低限、水とトイレ、そしてモバイルバッテリーとライトを備えるように伝えました。
それから、私が現在所属している危機監理室は、災害時には泊まり込みで対応にあたりますが、急な泊まりでも焦らず対応できるようになりました。
また、職場に備えているものはごはんや歯ブラシ、常備薬など、自分の必需品。なので、持っていくのを忘れてしまったときなど、災害時以外でも役に立っています。

役立つことはもちろん、こうやって最低限備えておくことで、最悪の場合でも「なんとかなる」という安心感にもつながると思っているんですよね。

今後、おとめ隊の防災啓発活動として楽しみながら防災知識が身につけられるように、親子向けの防災脱出ゲームを計画しています。

これからも無理をせず、楽しみながら続けていくことで、「坂出市職員全体がおとめ隊経験者」となることが目標です。

身近な備えからはじめることで、災害を乗り切れるはず!

災害をなくすことはできませんが、乗り切ることはできると思います。

まずは自分と家族が災害時という、いつもとは違う状態でも落ち着いて行動できるように、心の準備をしておいたり、防災用のアイテムなどを用意していれば、災害も意外と怖くなくなるかもしれません。

男性は身ひとつで平気だと思っている人もいますが、女性はないとストレスになるものが意外と多いですよね。防災グッズもかわいいものや普段から使えるものまで、たくさんあります。

ぜひ、自分のためにはまず、身近な備えからはじめてみてはいかがでしょうか?
コツは「楽しみながら」です♪

 

★好きな言葉★

女子会

男性が多い職場ですが、女性が集まることによって、隠されていた女性の力が発揮されます。
男性がいたら言えないことや、発言を控えてしまうことでも、女性だけならざっくばらんに話せたり、共感してもらえたり、少し積極的になれたりすることもあると思います。
今後も「女子会」の力は大注目です!

 

防災に女性の視点を活かしたいと結成された、坂出市の女性職員有志による防災チームです。「楽しみながら防災」をコンセプトに、毎年数人ずつメンバーを入れ替えながら、研修や啓発活動など、自分たちで必要なことを考えて、楽しく活動を続けています。

 

のぼり坂47では、全国各地で活躍する女性・団体を募集中! 応募方法など詳しくはこちら

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