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【京都】#64 排泄ケアに関する情報・モノが揃う、排泄用具の情報館「むつき庵」

日本全国でがんばっている女性を紹介する「のぼり坂47」プロジェクト。今回は、京都府にある排泄用具の情報館「むつき庵」の代表取締役、浜田きよ子さんに聞きました。

心地よい暮らしの基盤となる「排泄」トラブルの解決へ

むつき庵では、尿パッドやおむつ類、尿器や工夫されたトイレなど、約800点ほどの排泄用具を展示しており、その方の状態を伺いながら、医療とも連携し排泄トラブルの相談を受けています

心地よい排泄は暮らしの基本であり、その排泄にトラブルが生じてしまうと、暮らしは大きく変わります。尿漏れが不安で外出をためらう人のなかには、漏れを防ぐため尿パッドなどで対応する人もいます。でもそこで重要なのは、その原因を探り、適切な対応をすることが大切なのだと私は気づきました。膀胱や尿道などの病気が原因のこともあれば、薬や生活習慣によるもの、老化もその原因の一つです。

むつき庵館内

また施設や病院、あるいは自宅で家族の排泄ケアにあたっている方や、後学のために排泄ケアを学ぼうという方に向けて、排泄ケアについての研修「おむつフィッター研修」を行っています。これは、「暮らし全体から排泄ケアを捉える」という視点をもつ排泄ケアのスペシャリストを養成するもので、研修には全国から参加者が集まり、3級修了生は8,300人を超えました。おむつだけの学び「おむつ検定」も行い、こちらも5,500人あまりが合格しています。

おむつフィッター研修の様子

母親の介護での後悔がきっかけに

福祉や介護などにはそれほど関心がなかった私ですが、1980年半ばの母親の介護がきっかけで、排泄ケアに関心を持ちました。

重い糖尿病で入院していた母は、白内障のため目がほとんど見えなくなり、トイレに行くのが危険だからと、排泄はおむつになりました。しかしそのことで、母は生きる気力を手放したかのように体調も悪くなり、(因果関係は定かではありあませんが)ひと月ほどで亡くなってしまいました。

その後悔がきっかけで、福祉用具や排泄ケアについて学び、暮らしを支えるケアについて研究するようになったのです。

そうして、「排泄ケアの情報館」=モノと情報が揃っている場所が重要だと気づき、2003年に会社を設立して相談を受けるようになりました。NPOのような活動でしたが、その後どのような形になっていくのかが見通せなかったため、敢えて株式会社としました。

所長・スタッフ(むつき庵前で)

2003年にオープンした「むつき庵」も、早いもので今年で17年目となります。

上記の写真は、むつき庵の玄関前で、南三陸町で育ったお野菜とともにスタッフ一同で撮影したものです。 東日本大震災で被災された南三陸町の皆さんを支援する活動「苗プロジェクト」を続けています。そのご縁で、南三陸町から育てた野菜をお送りいただき、記念にパチリ。当時、スタッフは4人でしたが、現在は4人増え、私とスタッフ8人が仕事に勤しんでいます。

TOP画面の写真は、10周年記念イベントの際におこなわれた‟おむつのファッションショー”のものです。

今後も多くの方が快適な排泄生活を送れるよう、活動を広めていきたいと思っています。

活動をとおして、新たな課題に向き合い続ける

「むつき庵」は、多くの企業や個人に支えられて、17年目を迎えました。

研修の形も内容も、全て以前から考えていたことではなく、その時々に気づいたことです。看護師さんが相談に来られた折に、医療的な知識はあってもおむつなどの知識が乏しいこと、介護士さんたちは排泄についての医療的な知識が乏しいことなどに気づきました。排泄は食事、衣服、移動など、暮らしの全てに関わっているため、横断的な知識が必要と分かり、そのような広い知識のための研修を行おうと思い立って今に至ります。

また今後は、受講生さんたちが運営している、各地にあるミニむつき庵とのよりよい連携のかたちを探っていきたいです。

一人ではより良いケアは行えないからです。

こうやって、私のビジョンは活動をとおして与えられるものだと感じています。

第7回実践報告会の様子

全国の女性へメッセージ

人の一生は、例え100年生きるとしても、あっという間です。ですから、どうか自分の人生を楽しんでください。楽しいこととは、単に快楽ではなく、協働の過程や結果でもあり、人と一緒に苦労した後に得られるものだと思います。

 

★好きな言葉★

「百人百様」

人の在り方はさまざまで、「こうあるべき」というものではありません。人の排泄も実は人それぞれ。でもどこか、「こうあるべき」と、決めてしまいがちです。それが気になるため、この言葉を選びました。

 

排泄用具の情報館むつき庵

株式会社はいせつ総合研究所

排泄用具の情報館 むつき庵

URL:http://www.mutsukian.com

住所:京都府京都市上京区下立売通黒門西入橋西二町目648

電話:075-803-1122、FAX:075-803-1123

e-mail:info@mutsukian.com

アクセスについて詳しくはこちら

おいしく食べて、しっかりと排泄することは人の暮らしの基本です。しかし、排泄のことや用具についてワンストップで相談できる場所はほとんどありません。そこで京都の町屋を改造して、さまざまな用具を展示し、排泄について相談を受けています。排泄についての不安や困りごとが、この場所を介してよい方向で解決できればと考えています。

 

のぼり坂47では、全国各地で活躍する女性・団体を募集中! 応募方法など詳しくはこちら

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