生理会議♯2 <前編>ちぇぶら代表・永田京子さんと話し合う「生理の終わりと、その先のバラ色の世界」

女子部JAPAN(・v・)では、「生理会議」をはじめ、生理にまつわるいろいろなコンテンツを発信してきました。そしてふと、我を振り返ってみれば、編集部メンバーは30代半後半から40代半ばが中心に。そろそろ更年期かも!?という声も聞こえてきます。
そこで、生理会議2では、生理の終わり=閉経について話し合ってみることに。更年期を迎える女性の健康をサポートしているNPO法人「ちぇぶら」の代表、永田京子さんに、編集部メンバーが生理の終わりとその先の世界について教えてもらいました。
1時間半のオンライン会議後、メンバー一同「あれ、更年期がちょっと楽しみになってきた」と。みんなの意識を変えた会議の様子をお届けします。
(テキスト:女子部JAPAN(・v・) たけだ)
こばなみ:わたしは40代半ばにさしかかり、そろそろ更年期なのかどうなのか、気になるようになりました。
たけだ:わたしも。閉経の年齢は平均50歳で、閉経前後5年間の計10年間が更年期だと聞き、じゃあ、生理の終わりってどんな感じなのか気になっています。
永田さん:個人差があるので一概には言えないのですが、よくあるパターンがあります。例えば生理が28日周期の人であれば、ちょっと短くなって26日周期でくる。これがファーストステージの変化。
こばなみ:ハッ! それ、身に覚えがあるかも。
永田さん:そうですよね。30代後半から40代前半にかけて、その変化を感じる方がいらっしゃいます。そして、40代後半からずばり更年期と呼ばれる年代にかけては、生理周期が長くなっていくんです。
例えば、25日だったのが、32日になって、37日に。さらに3カ月に1回になって、忘れたころにやってきたとか。1年間まったく生理がこなかったら閉経です。
これが一番多いパターンですね。なかには最終月経まで順調にきていて、突然なくなるという人もいますが。
さかい:短くなって長くなる王道パターンと、そうでないパターンで、良い悪いはあるんですか?
永田さん:それはないですね。ただ、更年期の時期は出血量が多くなる、出血期間が長くなるというのはよくあるのですが、量が多すぎたりずっと続いたりしていたら、婦人科に行くのはとても大事な選択肢です。子宮筋腫や子宮内膜症などが悪化している場合もあるので。
たけだ:逆に更年期と呼ばれる年齢になって、周期が短くなっているときは、放置してもよいものですか?
永田さん:そうですね。「女性ホルモンが変化して、閉経への道のりがはじまったな」って思っていただければ。とはいえ、まだまだ長い道のりですが。
アリ:わたしの友だちは、閉経が年齢的に早いからと婦人科で診てもらって、薬で生理を起こさせたそうです。閉経が早すぎるってことはあるんですか?
永田さん:あるんです。40歳未満※で月経が飛び飛びになっていたり、こなくなっていたら、迷わず婦人科に行ってほしいですね。早発閉経と呼ばれ、治療が必要です。
※厚生労働省の研究班による「女性の健康推進室 ヘルスラボ」より
たけだ:閉経のサインが出ている時期に、何か準備しておくことはありますか?
永田さん:月経周期が乱れると、いつくるかわからないので、おりものシートや吸水型のサニタリーショーツをつけておくと、気持ちをラクにしてくれます。
あとは、更年期に向けてカラダがどう変化して、その後どう変わっていくのかを事前に知っておくことも大事。わからないと怖いけど、知ればそれほどネガティブじゃないんです。
こばなみ:でも、なかなか更年期の情報って触れることがないのかも。
永田さん:まだ、「秘めごと」という感覚が強いですよね。職場でも、男性に理解してもらえなかったり、世代間ギャップもあったり。
おぜき:わたしは30代半ばなので、更年期はもう少し先だ思ってボヤッとしたので、今日はいろいろ知れてありがたいです。最近はPMSがツラくなってきて、これも更年期への前段階なのかなぁと。
永田さん: 35歳くらいから女性ホルモンが徐々に低下していくのはよくあるパターン。体調の変化は、35歳くらいから感じやすくなってきます。もしかしたら、最初のエピローグははじまっているのかもしれませんね。でも、急な坂道を転がり落ちるように変化していくのは、だいたい45歳からです。
たけだ:うっ。そこに向けて、何かやっておくといいことはありますか?
永田さん:ストイックになりすぎる必要はないんですが、生活習慣をちょっと整えてみると良いですね。運動をしていない人は運動をはじめてみるとか。食事を変えるだけでも体調もよくなります。そして、よく眠ること。
一同:苦笑
永田さん:ちょっとしたことでいいんです(笑)。座っているときに、骨盤を起こしてみようとか、エレベーターより階段を選ぶとか。カラダを動かせば、自然といい食事を欲して、ぐっすり眠れる。翌朝は肌つやがよくなって自信がつけば、仕事もうまくいったり。何かひとつ整えば、ポジティブルーティング生まれてきます。
アリ:わたしはフラダンスをやっていて、そのメンバーに更年期をきっかけにフラをはじめたひとが何人かいます。今でも若々しいんですよね。
こばなみ:やっぱり運動がいいのかな。わたしはめちゃくちゃ寝ているし、食べ物も気をつけるのが難しいかなって思う。
永田さん:更年期から運動をはじめるかどうかで、その後の人生が決めるといっても過言ではないほど大事です。日本は長寿の国ですが、一方で寝たきりの期間が長い国。女性の場合その原因の3割は、筋力低下と言われています。
忙しいけど、元気だしカラダも動く40代は、運動のはじめどき。やればやるだけ、カラダはつくられますよ。もちろんその前からやっておくともっと安心。運動は元気のもとをつくりだしてくれるから、旅行したり遊んだりもより楽しくなるはずですよ。
おぜき:最近はコロナの影響で、ただでさえ少ない運動量がさらに激減して。楽しいイベントもないしヤバイと思って、ついにエクササイズバンドを買いました(笑)。
永田さん:いいことですね!わたしもYouTubeの「ちぇぶらチャンネル」で、ちょっとおもしろい運動も紹介しているので、画面越しに一緒にカラダを動かしましょう。
さかい:運動ってどの程度生活に取り入れたらいいのでしょう。わたしは毎朝ラジオ体操をやっているけど、それで足りているのかな。
永田さん:定期的にジムやレッスンの時間を確保するのって、すごく大変ですよね。1週間で何時間といった厚労省の目安もありますが、いかに日常生活で工夫していくかが大事だと思います。いつもよりちょっと早歩きしたり、電車を待っている間にかかとの上げ下ろしをしたり。
たけだ:そうやって意識的に運動をすることで、更年期の症状も緩和されるということもあるんですか?
永田さん:そう。軽くなるんですよ。
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更年期と運動の関係を知って、更年期以降のバラ色の世界を想像します!
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NPO法人ちぇぶら代表理事 永田京子さん
演劇活動後、ピラティスや整体、経略などの東洋医学を学ぶ。インストラクターとして活動するなか、40代の女性たちから聞く不調の悩みや、自信の母が更年期障害でうつになった経験から、更年期を迎える女性の健康サポートを目的とした「ちぇぶら」を設立。YouTube「ちぇぶらチャンネル」や漫才などユーモアある取り組みで更年期ケアをわかりやすく楽しく伝えている。新著に『はじめまして更年期♡』(青春出版社)。