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【おしえて! 家電ハカセ】家電の寿命から節電法までをプロの総合家電エンジニアに聞いてみた

こんにちは。女子部JAPAN(・v・)のHicaryです。

家電にまつわる素朴な疑問や、家電をどう使うと節約できるのか…など、気になることってありますよね。

編集部内で聞いてみたところ、あんなことやこんなことまで、あるわあるわ!

そこで今回、家電ハカセこと、総合家電エンジニアの本多宏行さんに質問をぶつけてみました。

お話を聞いた人

本多宏行さん

テックマークジャパン クレームチームチーフ。大手自動車ディーラーでメカニックを経験した後、1999年にテックマークへ入社し、延長保証サービスに伴なう修理精査を担当。自動車の修理精査から始め、2000年頃から家電やPC、ガス製品(ガス給湯器、ガスコンロなど)、住宅設備(電気温水器、換気扇、浴室乾燥機、温水洗浄便座など)に係る精査業務を行う。幅広い家電製品の専門知識が必要となる「総合家電エンジニア」資格を取得し、現在も活躍中。

 

家電の寿命って? 家電が壊れる前兆は、ある?

編集部:いろいろお伺いしたいことがあるのですが、まずは、家電の寿命って、どのくらいなのですか?

本多さん:いろいろな見解があって家電製品の寿命を定義づけすることは難しいのですが、製品の機能を維持させるために必要な部品(性能部品)の「最低保有期間」を寿命の目安として考えてみてはいかがでしょう。

家電製品※には、故障した場合にその製品の機能を維持させるために必要な部品の最低保有期間が定められています。例えば、電気冷蔵庫なら9年、カラーテレビなら8年。この必要な部品の最低保有期間内であれば基本的に修理は可能です。

逆に、必要な部品の最低保有期間を過ぎてしまっていたら、修理ができない可能性が高いということ。それぞれの家電メーカーが公表する性能部品の最低保有期間を買い替え時の目安として考えても間違いではないと思います。

※全国家庭電気製品公正取引協議会の定める特定品目に該当する製品

編集部:わたしの経験上、洗濯機、冷蔵庫、掃除機、テレビはいきなり壊れる印象があるのですが、壊れる前に兆候はあるのでしょうか?

本多さん:電気部品のなかには、「電解コンデンサ」と呼ばれるものがあって、内部の電解液が漏れて故障するケースがあります。厳密には電解液が漏れるまでに兆候はあっても、家電製品の内部を定期的にチェックすることは難しいでしょう。このように気づくことが難しい場合には「いきなり壊れた!」という印象になると思います

冷蔵庫の冷えが以前より悪い、掃除機の強弱スイッチの反応が以前より悪いといったこととは違い、ある日いきなり電源が入らなくなりますが、その兆候に気づくことは難しいでしょう。

もし、手持ちの家電に壊れる兆候が見られなくても、先ほどの性能部品の最低保有期間を超過しているようであれば、そろそろ買い換えを検討する時期にあると考えても間違いではないでしょう。

編集部:家電を壊れるまで使うのは、省エネ的に正しい考え方ですか?

本多さん:「壊れるまで使い続ける」ことは間違いとは言えないと思います。ただ、あえて「省エネ」に貢献するかどうかの観点から申し上げますと、「正しくない」と指摘することはできると思います。

たとえばエアコンは、最新モデルが発表されるたびに省エネ性能が向上しています。

 

スボラでもできる、電気代を節約するコツは?

編集部:「省エネ家電」とよく耳にしますが、どのくらいおトクなんでしょうか?

本多さん:あくまで目安ですが、10年以上経過している家電製品をひとつでも最新モデルに買い替えるだけで、年間の電気代は7,000円以上節約になるでしょう

とはいえ、故障していなければ、すぐに買い替えに踏み切れないこともあるかと思います。
以下のような取り扱いをするだけでも、節約につながるので試してみてください。

●冷蔵庫
・外気が進入すると庫内温度が上昇し、それを下げるために電力が必要となるので、ドアの開閉回数・時間を少なくする。
・冷蔵室の場合は冷風循環に支障をきたすので、食品や食材を詰め込みすぎない。
・冷凍庫の場合は冷却効果が向上するため、食品や食材を整理整頓して、しっかり詰めておく。

●電子レンジ
・食材の付着物などで汚れていると、加熱するためのマイクロ波に乱れが生じて効率が落ちるので、使い終わるたびに掃除するなど、庫内を清潔に保つ。
・電気代が高くなる時間帯に多く使用しているのであれば、電気料金プランを見直す。もしくは、電気代が高くなる時間帯の使用を極力避ける。

●テレビ
・光度を明るくするほど電力を必要とするので、「省エネモード」などを活用する。

編集部:ステイホームで電気代が増えています…! 節電して節約するのに手っ取り早い方法があれば教えてください。

本多さん:手っ取り早い節電方法は、蛍光灯や白熱電球をLEDに交換することです。

LEDの電気代は、蛍光灯などに比べて半分以下になります。製品価格が高いので初期投資はかかりますが、その後の恩恵は非常に大きいです。

また、電力の自由化により新たな電力会社も増えています。夜間の電気料金単価が安くなるプランや、一定の電力使用量までは定額となるプランなど各社がさまざまなプランを用意しているので、最適なものに変更することもおすすめです。

 

電気代がかさむ夏・冬! 冷暖房の節約法とは?

編集部:「エアコンはこまめに消すよりも、つけっぱなしにしたほうが節電できる」と聞いたことがありますが本当ですか?

本多さん:冷房運転の場合、電源の入り切りを頻繁に行うと室温が一定になりにくいので、無駄な電力を使うことになる可能性は高いです。不必要に電源を入れっぱなしにするのはNGですが、1時間程度の留守であれば電源を入れたままにしておくことをおすすめします

しかし、暖房運転の場合は、考え方が変わります。冬は夏に比べて、外の気温と設定温度の差が大きいケースが大半です。外気温と室温に差があればあるほど電力を必要とします。
そのため、暖房運転の場合は30分程度の留守であっても、電源を切ったほうが節電につながると思います。

ちなみに、もっとも節電効果が望める運転方法は「自動運転」です。各種センサーがお部屋の状況を監視しつつ、節電効果を高めるための運転を行ってくれるからです。

編集部:「節電効果が高い」と言われているエアコンはどのような機能がついているものでしょうか?

本多さん:省エネ性能で注目すべきなのは、人工知能(AI)を搭載するエアコンです。

それぞれの住宅環境を分析しながら、もっとも適した運転モードへ日々進化していくもの、床付近と壁付近の温度を検知しながら湿度まで自動制御するもの、さらに、インターネットから得られた気象予報と連携して運転モードを切り替える機能があります。

AI機能がついたエアコンであれば、省エネだけでなく、快適な環境づくりにも貢献してくれること間違いなしです。

編集部:暖房器具で一番電気代がおトクなのは何ですか?

本多さん:電気代だけで言ってしまうと電気コタツや電気ブランケットになります。しかし、使用用途が限られてしまうのではないでしょうか。なので、まず使用目的を考えてみましょう。

たとえば、家族みんなが集まるリビングなど広い空間であれば、ファンヒーターなどよりも消費電力の低いエアコンが有利です。ただし、外気温と室温の差を大きくするほど消費電力も大きくなりますので、温度調節にご注意ください。

夜遅くまで勉強している子ども部屋の場合はどうでしょう。石油ストーブでは、火事が心配です。さらにファンヒーターより静音性に優れた製品と考えると、オイルヒーターがおすすめです
消費電力は電気ストーブと同水準ですが、メンテナンスフリーに近いため取り扱いもラクですよ。

 

まだまだ聞きたりない…ということで、第二弾もあります!

今回は、家電の寿命と節電・節約を中心に家電ハカセからお話を伺いました。
ぜひ、今回得た知識を活用してみてくださいね。

でも、まだまだ聞きたいことがいっぱい! というわけで、第二弾もあります!
そこでは、家電を長持ちさせる方法や買い替えのコツ、家電にまつわる都市伝説(!?)が本当かどうかなど、伺っていきます。

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