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【おしえて! 家電ハカセ】家電を長く使う方法から都市伝説的な噂(!?)までをプロの総合家電エンジニアに聞いてみた

こんにちは。女子部JAPAN(・v・)のHicaryです。

前回、家電の寿命や節約・節電法を聞きましたが、まだまだ家電にまつわる疑問が…。

そこで、今回も編集部内の声を中心に、家電ハカセこと、総合家電エンジニアの本多宏行さんに聞いてみました!

家電を長く使うための方法や買い替えのコツ、その他の疑問を伺ってきましたよ。

お話を聞いた人

本多宏行さん

テックマークジャパン クレームチームチーフ。大手自動車ディーラーでメカニックを経験した後、1999年にテックマークへ入社し、延長保証サービスに伴なう修理精査を担当。自動車の修理精査から始め、2000年頃から家電やPC、ガス製品(ガス給湯器、ガスコンロなど)、住宅設備(電気温水器、換気扇、浴室乾燥機、温水洗浄便座など)に係る精査業務を行う。幅広い家電製品の専門知識が必要となる「総合家電エンジニア」資格を取得し、現在も活躍中。

 

家電をより長持ちさせるには? 延長保証は必要?

編集部:エアコンや空気清浄機のフィルターって、どのぐらいの頻度で掃除すればいいですか? 適切な掃除タイミングが知りたいです。

本多さん:エアコンは、フィルターお掃除ロボットが備わっていても、使用頻度が多くなる夏場などは、2週間に一度を目安にお掃除されることをおすすめします。

ただし、お掃除ロボットが備わっているエアコンは、フィルターの着脱方法に注意が必要です。正しく脱着できていないと故障の原因になる場合もあります。取扱説明書を熟読の上、正しく取り扱いましょう。

空気清浄機は、集塵フィルター、脱臭フィルター、さらに加湿機能のある空気清浄機には加湿フィルターの3種類が備わっています。

お掃除の目安は、集塵フィルターは1週間に一度加湿フィルターと脱臭フィルターは1カ月に一度でよいと思います。

ただ、加湿フィルターは水洗いが可能ですが、集塵フィルターと脱臭フィルターは水洗い不可です。というのも型くずれが起こり、使用できなくなるから。その点、お掃除の際にはご注意ください。

編集部:1年のメーカー保証に加えて、有料の延長保証をつけたほうがいいのはどのような場合ですか?

本多さん:延長保証を運営する会社の者なので、「どんな製品にも有料の延長保証は大切」と言いたいところなのですが、正直ベースでお答えしますね。

家電製品は、全国家庭電気製品公正取引協議会の定める特定品目に基づいて、それぞれの家電メーカーが公表する性能部品の最低保有期間が定められています。前編でもお話ししましたね。

この最低保証期間内であれば、部品を使って修理ができる可能性が高いというわけです。そして、以下のような主要な家電や設備で、最低保証期間が5年未満のものはありません。つまり、最低保証期間内であれば、修理をして使える場合が多いということです。

●AV情報家電製品:テレビ、ブルーレイディスクレコーダー/プレイヤー、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ステレオ、電話機、ファクシミリなど

●生活家電製品:冷蔵庫、電子レンジ、ジャー炊飯器、IHクッキングヒーター、エアコン、空気清浄機、温水洗浄便座、洗濯機、掃除機など

●住宅設備機器:エコキュートや電気温水器など

一方、メーカー保証期間は、基本的に1年です。製品によってそれ以上の期間を保証しているものもありますが、メーカー保証期間が性能部品の最低保有期間全てを保証する製品はほとんどありません。

そこで考えていただきたいのですが、「たとえば、15万円で買った冷蔵庫が4年目に壊れた場合、買い替えるか、修理をするか」ということです。わたし個人的には、おそらく「買い替えないで修理して使う」方を選択します。

メーカー保証期間終了後も修理して使う可能性が高い場合は、延長保証に加入することが、非常に意味のあることになると思います。

 

買った後に後悔しないための家電の買い替えのコツは?

編集部:テレビの買い替えを検討していて、製品をチェックしていたら、同じインチでも国産と海外のものでは価格の差がありすぎて、質が気になりました。その違いって何なんですか?

本多さん:一見すると国内メーカーと海外メーカーとはどちらも見劣りしませんが、コストパフォーマンスが優位なのは海外メーカーです。しかし、国内メーカーの映像や音響技術が優位なところも見逃せません

そのため、迷ってしまうことも少なくないでしょう。難しいところではありますが、インターネットの情報なども加味しながら、実際に製品を目で見てみることをおすすめします。

その上、知識豊富な販売員の方からヒントをもらえば、ご自身のライフスタイルにもっとも適したお気に入りのテレビを買い求めることができると思いますよ。

編集部:買い替えるなら旧型でもいいので安いほうがうれしいです。その旧型が安くなるのは新製品が出るタイミングだと思うのですが、その時期っていつですか?

本多さん:家電メーカーや製品ごとに違いがありますので、断定することはできませんが、春モデルは2、3月にかけて、夏・秋モデルは8、9月にかけて発売されていると思います

その新製品の発売前が、型落ちの製品を安価で購入できる時期と言えるかもしれません。

 

やっぱりあれは都市伝説!? 気になった疑問を直撃!

編集部:家電に「あたり・はずれ」があるって本当ですか?

本多さん:それは、あたりはずれと言うより、個体差と言えるのではないかと考えています。

もしも、設計で定められた通りに、部品を寸分たがわず組み立てられていれば、製品の個体差は生じないでしょう。しかしながら、実際は微妙な差が生まれてしまいます。

その多少の差を許容範囲として認める公差というものが工業製品にはあるはずです。
公差の最大値で組み立てられたものと最小値のものとの間には、当然差が生じることでしょう。

その固体差が、消費者の方にとっては、あたりはずれと感じてしまうような現象を引き起こしている可能性はあるのかもしれません。

編集部:「家電が壊れるときは同時にいくつか壊れる」という都市伝説のような話を聞いたことがありますが、これは本当ですか?

本多さん:断定することはできませんが、購入時期が同じ、あるいは購入時期が近しいことが原因のひとつではないかと考えています。

さらに外的要因が加わった可能性のある時期が同じということも原因かもしれません。
2年前に大きな落雷があって、その数年後に家電製品が同時に壊れだした…などでしょうか。

編集部:タコ足配線をよくしがちです。注意すべき点を教えてください。

本多さん:一般的にひとつのコンセントで使用できる定格容量は15A(=1,500W)です。これは、差込口がひとつであっても、2つあっても、使用できるのは15Aまでということです。なので、2つ差込口があるからといって、15A×2で30Aが使えるというわけではありません。
もし、15Aを超えて電気製品をしようすれば、発火する可能性は否めません

仮にコンセントの差込口に2口のタコ足コンセントを差し込んだ場合、接続できる電気製品の定格消費電力の合計が1,500Wを超えないように、電気製品に貼られているラベルや取扱説明書で確認しましょう。

ただ、使用している電化製品が定格容量内の電力かどうか確かめる人は少ないのではないでしょうか。そういう意味でも、私自身はタコ足配線をおすすめしません。

どうしてもという場合は、定格容量超過を検知する安全機能が備わっている電源タップを活用する方法もありますが、これも安全面では完璧とは言い難いです。

コンセントが足りない場合に推奨したいのは、コンセントの増設工事です。
電気工事士資格を保有している人にしか増設工事はできませんし、工事費用を考えるとなかなか踏み出せないかもしれませんが、もっとも安全な方法になります。

 

安心・安全に、そしておトクに、家電を使っていきましょう!

できれば自分の希望に合った家電をより安く買って、よりおトクな電気代で使いたいというのは、みんなの願いではないでしょうか? ちょっとした知識やコツを知っておくことが、そこへの近道になるかもしれません。

今回は、一度手に入れた家電を長く使うための方法や買い替えたいときのコツ、家電にまつわる噂や気になる使い方などを、あれこれ伺って紹介していきました。
「そういう方法があったか!」といった発見があったのではないでしょうか!

安全性にまつわる解説もあったので、これを参考に、日常がより便利になる家電を、安心、安全に使っていきましょう!

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