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【高知】#65 自然派おやつで猫も町も元気にする「Yaika Factory」

日本全国でがんばっている女性を紹介する「のぼり坂47」プロジェクト。今回は、高知県の過疎の村・やいかで、自然派の猫のおやつを販売する「Yaika Factory」の井川愛さんに聞きました。

過疎化の港町で、猫にも人にも優しい街おこしプロジェクト

2016年の秋から、高知県の小さな港町「やいか」で地元のおばあちゃんたちと、猫の身体にいいおやつ作りをしています。

きっかけは、愛猫のオルカが体調を崩したことでした。大切な猫の身体のために、新鮮で自然なものを食べさせたい。猫の喜ぶものを作りたいと強く思うようになりました。

さらに、おやつ作りを通して、売上金の一部を猫の保護活動に寄付し、「殺処分を減らすサポートをする」こと。おやつの作り手を地元のおばあちゃんたちにお願いすることで、「高齢者の活躍の場を創る」ことも叶えたい。

そんな想いが重なり、地元の特産品を活かし「町を元気にする」ことを実現するためのプロジェクト、「港のネコとおばあちゃんプロジェクト」を起ち上げました。

商品はすべて近海の海で採れた新鮮なお魚たち。それを地元のおばあちゃんたちが捌いてくれます。旬なお魚を使い、採れたその日のうちに真空パックにした鮮度抜群のおやつは、我が家の愛猫も大満足の味となっています。

もちろん全ての商品の試食は猫たちにもしてもらっているため、猫お墨付きの逸品ですよ!(笑)

移住熱×動物保護活動への想い=やいかとの出会い

もともとは東京で司会業をしていた私は、身体を壊して退職。それを機に、以前から興味のあった『動物の殺処分問題』に取り組みたいと思うようになりました。

東京でボランティア活動に参加したりもしましたが、そこで活動を頑張る方たちは、いいことをしているはずなのに、なぜか苦しそうに私には見えました。ボランティアですから、活動からお金を生みだすことはできません。しかし根本的な問題解決のためには、長期的に問題に取り組む必要があり、そのための資金もある程度必要になります。

そんな姿を見た私は、「社会の課題を解決するためにビジネスをおこなう‟ソーシャルビジネス”をしたい!」と思うように。しかし想いはあっても、明確に何をしたらいいのかは分かりません。そんなあやふやな想いを形にすべく、セミナーに通ってみたり、交流会に参加してみたり。1年以上をかけて100人ほどの人に話を聞き、私の漠然とした想いを伝えていました。

そんな動物の保護活動への興味と並行して、以前から「海辺の街に住みたい」という想いがありました。移住にも興味を持ち始めていた頃、たまたま訪れた移住フェアで立ち寄ったのが高知県のブース。担当の方の「高知での生活がとにかく楽しくて楽しくてしょうがない!」という雰囲気に、「自分もそこで暮らしてみたい!」と一気に移住熱が上昇。「こんな人たちと一緒に暮らしたい!」と、本気で移住を考えるようになりました。

そこで、まずは移住体験ツアーに参加することに。訪れた港町・矢井賀(やいか)の、海の美しさ、目が届く範囲のコンパクトな町、人の温かさに惚れ込み、遊びに訪れたその日に即移住を決断。この場所に来たことで「猫のおやつ事業をやってみよう」と、具体的なイメージが描けるようになりました。

そんな運命的な出会いをした高知のやいかで、先述の「港のネコとおばあちゃんプロジェクト」を開始することとなったのです。

移住後最初の1年半は、地域おこし協力隊として活動の準備期間に。猫のおやつを作る場所(工場)探しや、おやつ作りを手伝っていただくおばあちゃんたちへの声かけなど、プロジェクトの準備のために費やしました。

つくる場所は、近所の方が見つけてきてくれたプレハブを自分たちでDIYして作った、手作り感満載の工場です(笑)。その間にはビジネスコンテストにも出場。優勝することができ、活動資金はあとからついてきてくれました。

手作り感満載のプレハブ工場

そして、2018年に合同会社を設立し、「猫のおやつ とれたて お魚グリル」の販売を無事スタートすることができました。

現在は、元気いっぱいなおばあちゃんたちと共に、商品の製造や営業活動など、日々忙しくも充実した毎日を過ごしています。

活動領域を広げつつ、しっかりと町に根付く会社を目指す

メディアで紹介してもらったことをきっかけに、たくさんの注文をいただけるようになって嬉しい反面、今はまだその量に追いつけていない状況です。今後はさらに多くの量を作れるよう、工場も一回り大きくする予定。そして、当初の目的の一つでもある、保護猫活動への寄付にまわせるお金も増やしていきたいと思っています。

また、猫のおやつ以外にも事業を拡大していきたいと思っています。宮城県石巻市と一緒に、猫と震災に関わる商品づくりも計画中です。

これらの活動をとおして、猫のおやつを作る場所=みんなの幸せを作る場所になれるよう、しっかりと錨(いかり)をおろし、この町「やいか」に根付く会社にしていきたいですね。

全国の女性へメッセージ

私は小さいころから上手くいかないことばかりの‟挫折人生”でした。そんな私が変われたと感じたのは、司会の仕事をするようになってから。社会人になって始めて、自分のやりたいことが形になったとき、「自分でもやればできる!」と思えるようになりました。そこから、何でも自分から挑戦できるようになったと思います。

女性だからー、男性だからー。そんなことはなく、誰もがチャレンジし続けていれば、必ず手助けしてくれる人が現れるはずです。

家庭がある人はとくに諦めなければならないことも多いと思いますが、そこはぜひ諦めずに、まずは発信することから始めてみてほしい。どんどん発信することで、やりたいことを形にするチャンスが訪れてくれるはずです。私もやりたいことを長年言い続けてきたことで、今実際に形になりました。

好きな言葉★

「命の尊重」

 
動物たちはもちろん、高齢の方や生きづらさを感じている人が、社会の中で活躍し、生きやすい社会を作っていきたい。「生きて活きる社会作り」を目指していきたいと思っています。
 
 
猫のおやつYaika factory

合同会社Yaika factory

 

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