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【静岡】#74 子どもたちによる伊豆の国市の地域情報誌制作を手がける「IZUCCO制作実行委員会」

日本全国でがんばっている女性を紹介する「のぼり坂47」プロジェクト。今回は、子どもたちが地域情報誌をつくる「コロマガプロジェクト」の伊豆の国市版「IZUCCO」を手がけているIZUCCO制作実行委員会代表の中野あゆみさん、スタッフの貴家蘭さんに聞きました。

書く! 描く! 撮る! 子どもたちがプロからレクチャーを受けて、地域情報誌を発行!

私たちが手がけている「IZUCCO(いずっこ)」というのは、子どもたちがクリエイティブのプロからレクチャーを受け、自分の住む地域や街を取材し、記事を書き、イラストを描いたり、写真を撮ったりして地域情報誌(ローカルマガジン)を発行する「コロマガプロジェクト」というプロジェクトの伊豆の国市版になります。

「コロマガ」というのは、「子どもローカルマガジン」の略。伊豆の国版が創刊したのは昨年ですが、コロマガプロジェクト自体は、私たちの伊豆の国市版も含め、全国5ヶ所(東京文京区・山梨県北杜市・静岡県伊豆市・沼津市)でやっているものです。
「コロマガプロジェクト」を最初にはじめたのは、伊豆の国市の隣にある伊豆市版。今年で8年目を迎えます。

なお「コロマガプロジェクト」には、10年後、20年後、街を支える人材を育てるという目的があります。
街を支える人になってもらうには、まず街に愛着を持ってもらう必要がありますよね。その思いを育むには、街を知ることが一番。
だから「コロマガプロジェクト」では子どもたちが街を取材し、冊子づくりをしているんです。

この、子どもたちの創造力を伸ばし、地域を好きになるきっかけづくりをする「コロマガプロジェクト」の理念に共感し、私たちは伊豆の国版の「IZUCCO」を立ち上げました。


IZUCCO制作実行委員会代表の中野あゆみさん(写真中央左)と貴家蘭さん(写真左)

子どもらしさを残しつつ、情報誌としての価値も高い冊子が完成!

参加対象者は伊豆の国市版では、小学校3〜6年生までの小学生です。
最初は、5、6人集まればいいかな…と思っていたのですが、SNSや伊豆の国市と伊豆の国市教育委員会の後援をいただいて学校にチラシを配ったりして、2019年版は最終的には22人の子どもたちが参加してくれました!

まずは、夏休みの前から取材、記事、イラスト、写真など冊子づくりに必要なことをプロから教えてもらう講座をスタート。新聞記者やイラストレーター、カメラマン、デザイナーなど、プロから直接教えてもらいます。

そして、夏休みに入ってから、取材と講座を並行して行いながら、子どもたちが原稿制作に取りかかりました。ちなみに制作途中で冊子の名前が決まったんです。それが「IZUCCO」。これも子どもたちのアイデアなんですよ!

そして子どもがつくった原稿を大人たちが引き取り、編集。

2019年11月24日に無事創刊し、発表会を行いました!

ちなみに取材時は、参加者が22人いたので、チーム分けをしたんです。伊豆の国市合併前のエリアである、長岡・大仁・韮山の3つのグループに分かれて、ピザ作りや地域では有名なあゆ釣りといった、普段ではできない体験ベースの取材を行いました。

体験する人、写真を撮る人など、当日の分担は子どもたちの意見を聞いて決定。
てっきりみんな体験する人を希望すると思い込んでいたのですが、聞いてみると「私は文章を書くのが好きです」とか「写真を撮ることに挑戦したいです」とか、意外と体験ではないところに興味を持っているなど、やりたいことがはっきり決まっている子が多くて。

子どもたちそれぞれの、得意なことや好きなことを活かしてつくっていったら、大人の想像はるかに超えるものができました。

できあがった冊子は、公共施設や寄付いただいた施設に置かせていただいています。

冊子のデザインでは、子どもの手書きのイラストやロゴなど、子どもらしさを残すことにこだわりました。子どもの絵って温かみがありますよね?
手にとった方から、「子どもたちが、ここまでできるんだね!」というコメントもいただきました。


デジタル版はこちらから見ることができます。

参加した子どもたちからは、「伊豆の国市の知らないところが知れてよかった」とか「冊子ができる過程を知れてよかった」という声ももちろんありましたが、「ちがう学校の子と友だちになれた」という感想が結構多くて。プロジェクトを通して、人とのつながりが広がっていっているのはうれしいですね。
親御さんからも、「人に伝える力がついています」という声をいただき、子どもたちの成長の役にも立っているのだなと実感しました。

きっかけは、「コロマガプロジェクト 伊豆市版」のスタッフとの出会いから

「コロマガプロジェクト」について知ったのは、友人である「IZUCCO」スタッフの渡邊真里さんが、先ほど話した伊豆市版「KURURA」の事務局をつとめる高橋いづみさんを紹介してくれたことがきっかけでした。

当初はまったく別の話をする予定が、「コロマガプロジェクト」の話になって、その内容にとても惹かれたんです。しかも、「ほかの地域でも、もっともっとこのプロジェクトを広げていきたい」という言葉を聞いて、すぐに「私の住んでいる地域でもつくりたい」と手を挙げました! それが、2019年の1月初旬。

そこから、実行委員会のメンバーをママ友などのつながりから集めて、1月下旬には着手しはじめました。

ただ、私たち実行委員会はこのプロジェクトのために集まったので、母体の団体があるわけではありません。そのため集まるにも場所がなかったり、作業するにも人手不足だったりしたので、その点は試行錯誤が必要でした。


伊豆長岡温泉にある公共施設の無料足湯につかりながらミーティング中。伊豆の国市らしい光景です。

また、冊子をつくると言ってもメンバーのほとんどが素人。
発起人でデザイナーの浅井由剛さんをはじめ伊豆市のコロマガプロジェクトのスタッフの方に助けてもらったり、メンバーのなかで唯一、冊子のディレクションの経験があった、守野由香里さん(上記写真右上)に引っ張ってもらったり、いろいろな方に指導を仰ぎながら、創刊までこぎつけました。

本来は2020年も活動する予定だったのですが、新型コロナウイルス感染症の影響で、「IZUCCO」のプロジェクトは中止にしました。
ただ、2020年の4月スタート予定で早々にスケジュールを組んでおり、取材先のアポイントもほとんど取れ、募集のチラシもできていていたので、2021年はそのスキームを活用するつもりです。

2019年の立ち上げ時は市からの助成金と寄付で、資金面はなんとかクリアできた…というギリギリの状況だったのですが、次回は地元企業などにも協力を仰ぐ予定です。
だから、来年は資金面でも、もう少し余裕を持って活動できたらいいなと思っています。

結果が見えてくるまで、「IZUCCO」を続けていきたい!

創刊して一番古い伊豆市版は、創刊のときから関わっていた子どもたちが今、大学生になっているんですね。そしてその大学生や高校生が、大人と子どもをつなぐ「コネクトチーム」として活動を支えているんです。

伊豆市版は今年で8年目なので、「コロマガプロジェクト」の10年後、20年後に地元を支える人材をつくるという結果が見えてきたモデルになっています。

「IZUCCO」も、昨年や来年関わってくれる子どもたちが大人になったときにやっと形が見えてくるはず。1、2回の花火で終わらせるのではなく、続けていくというのが今の大きなテーマです。

全国の女性へメッセージ

自分たちの住む街に「あったらいいな」と思うモノやほしいコトは自分たちでつくれます!

私たちの「IZUCCO」に限らず、立ち上げのときは何でも大変だと思いますが、「やりたい!」と思ったことをがんばってやってみることがまわりの役にも立つし、自分自身の経験値を上げるためにもいいと思うんです。

また、お子さんのいる方なら、そうやって私たち親側が奮闘している姿を子どもたちに見せることは、子どもたちが何か挑戦するときのモチベーションにつながるんじゃないかなとも思っています(貴家蘭)。

 

★好きな言葉★

「クールヘッド、ウォームハート」
「しなやかさ」

「クールヘッド、ウォームハート」は、頭は常に冷静な状態だけれども、心のあたたかさやパッションがある状態ということです。どちらも大切にしながら、バランスを取ることが大切かなと思っています。どちらかに偏っていると、偏った側の人しか関われず、その人たちにしか喜んでもらえなかったりします。だから、広くたくさんの人と関わる際はこの言葉を意識しています。

あと、今のご時世「コロナに負けない!」という言葉をすごく聞きますが、何か脅威となるものが向かってきたときに、勝ち負けというよりも、いかに流せるか。その力を身につけるほうが、うまく生き抜けるのではないかなと感じていて、「しなやかさ」という言葉を選びました。
子どもたちにもそういう力を身につけてほしいですね(中野 あゆみ)。

 

子どもたちによる地域情報誌制作を手がける「コロマガプロジェクト 伊豆の国市版『IZUCCO』」

プロのクリエイターに指導を受けた子どもたちが、自分たちの住む街に取材に出かけ、写真を撮り、文章を書き、イラストを描いて、地域情報誌(ローカルマガジン)を制作するプロジェクトです。
「コロマガプロジェクト」自体は伊豆の国市を入れて全国5ヶ所で実施しています。取材や講座を通して街に愛着を持てたり、人に伝える力、ひいては生きる力を育む活動であることが評価され、2018年にはキッズデザイン賞も受賞しています。
街に愛着を持つ子供たちが増えてほしいと、いま全国でこの取り組みが広がりつつあります。
できれば、全国各地でこの取り組みが広がってほしいと思っています。もし、ご興味があればぜひ一緒にやりましょう! 「IZUCCO」のホームページから代表の中野宛にご連絡ください。

「IZUCCO」ホームページ:http://izucco.com/
Facebook:https://www.facebook.com/colomaga.izunokuni/

 

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