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生理会議#3<前半>女性のセキララなカラダの悩みに向き合う『ランドリーボックス』代表・西本美沙さんに、女性メディアのあり方を聞いてみました!

女子部JAPAN(・v・)は、生理会議などを通じて、生理や更年期のこと、そして女性のカラダのことを考えてきました。そんななかで、センシティブなテーマを掲げることの難しさや、ひとりひとりの価値観の違いを痛感する機会が多くあります。

そこで、生理や性のこと、更年期やセクシャルウェルネスなど、女子のセキララなカラダの悩みに向き合う『ランドリーボックス』代表の西本美沙さんを招いて生理会議を開催。女子向けメディアとしてあるべき姿のヒントを探ります。

前編では、ライドリーボックスをスタートしたきっかけや、センシティブなテーマを扱うメディアだからこそ大切にしていることについて聞いてみました。

 

「ランドリーボックス」のサイトはこちらをチェック!

 

自分がカラダのことで悩んだ経験から、メディアの立ち上げを決心!

 

編集部・あり:私たち女子部JAPANも、女子のカラダの悩み、生理や更年期のことなどを専門家に取材してコンテンツを配信してきたので、ランドリーボックスさんのサイトはとても興味深く拝見していました。ランドリーボックスさんは女性が抱えるさまざまな悩みをメインに扱っていますが、どんな思いでこのサイトを立ち上げたのですか?

 

西本さん:私はもともと、ネット系のエンタメ業界で会社員をしていたのですが、その頃から女性の“性”にまつわるサイト『ランドリーガール』を個人で運営していたんです。

活動の中で、読者の方から相談を受けることも多くなっていき、実は女性って自分のカラダのことをあまりよくわかっていないことが分かって、悩みを解決するためには“知る”ことが大切だと感じていたんです。

そんな思いから、『ランドリーガール』とは別に、自分のカラダを正しく知るための情報サイトと、悩みが少しでも改善できるかもしれないアイテムのプラットフォームを作りたいと考え、『ランドリーボックス』を立ち上げることに。2019年の8月にサイトをスタートさせて、いま1年ちょっとになりますね。

それからもうひとつ、私自身が生理で長年悩んでいたということも、サイト立ち上げの大きなきっかけです。

毎月の経血量がとても多いことで悩んでいたのですが、6年前に「月経カップ」を使い始めて、経血の漏れがスッキリと解決したんです。ただ、使いはじめた頃は「月経カップ」に関する情報がほとんどなくて。なんとか使っている人のブログを見つけて四苦八苦しながら、何度もトライして使いこなせるようになったので、こういう情報が集約されたサイトは絶対に必要だと思ったんです。

編集部・たけだ:たしかに、今では月経カップの情報も増えてきていますが、6年前ではほとんどなさそうですよね。それにしても、まわりが使っていないアイテムを自ら使いはじめるのって、勇気がいりませんか? 

 

西本さん:私が月経カップを使うきっかけになったのが、発展途上国で月経カップが配られているという記事。資源やゴミの問題を考えたときに、半永久的に使えるという月経カップというものがすごく気になって。こういう便利なアイテムを知らないままではもったいないし、使うか使わないかは別として、まずは知ることが大切だと思いますね。

 

あり:「ランドリーボックス』っていうサイト名もユニークですよね。

 

西本さん:クリーニングの会社とよく間違えられますね(笑)。でも、実はあながち間違えでもなくて、クリーニングの“洗濯する”の意味と、たくさんの選択肢の中から“選択する”という2つの役割を持つサイトにしたいという思いを込めました。このサイトを通じて、自分らしい選択をしながら、自分をリニューアルする“洗濯”をしてもらえたら嬉しいです。

 

 

センシティブな問題だからこそ、正しい情報と幅広い選択肢を

 

あり:私たちも記事を配信するなかで、デリケートな問題を扱う場合は、表現の仕方が難しいなと感じることが多いです。西本さんが、記事を配信したり、イベントを開催したりするときに、とくに気をつけていることはありますか?

 

西本さん:まず、私たちが一番大事にしているのは、医学的なエビデンスがある情報を扱うことですね。カラダにまつわる内容に関しては、医師に監修をお願いしています。それから、これは「ランドリーボックス」のコンセプトにもなっているのですが、「あらゆるワタシに選択肢を」という言葉を大事にしています。センシティブな問題は個人個人で価値観が違うのは当たり前で、正解はないんですよね。だから、ひとつの答えを押しつけはしないように意識して作るようにしています。いろいろな選択肢を用意したいです。

 

たけだ:女子部JAPANでも、そこは一番考えていることですね。正解って、ひとつではないと実感しますよね。

 

西本さん:読者の方から思いもよらないコメントが届いたりするので、日々学ばされることも多いですね。自分が知らないだけで、実はもっと多様な価値観があると感じていて、そこにきちんと寄り添って、すべてを否定しないようにしたいです。

 

あり:そういった読者からのリアルな声って、ありがたいですよね。コメントもたくさん届くのですか?

 

西本さん:センシティブなテーマではあるのですが、世の中が少しずつ変わってきているのか、Twitterで私たちの記事をコメント付きでシェアしてくださる方も多くなりました。あとは、「私もこんな体験をしたからコラムを書きたい」と、直接メールをもらうこともあります。読者だった方が、ライターとして記事を書いてくれていることもあるんですよ。

 

たけだ:記事を書いているライターさんたちが、いろいろな職種の方というのも特徴的ですよね。

 

西本さん:バックグラウンドは本当にさまざまで、ライターを専業にしている方もいれば、会社員をしながら副業で書いてくださる方、あとは監修をしてくださる医師にも関わっていただいています。

 

あり:多様性という意味で、いろいろな職種の方が関わっているのはおもしろいですね。それと、更年期や性教育、不妊、セクシャルウェルネスなど、テーマが多岐にわたっていると感じたのですが、読者のターゲット層などはあえて絞ってはいないのでしょうか?

 

西本さん:ターゲットとしては、生物学的な女性に絞っていますが、必然的にカラダの変化が大きい20代後半から40、50代の年齢層の方が多くなってきますね。テーマに関しては、女性がライフプランを考えるうえで必要になる情報を幅広く提供したいと考えているので、より自分らしい選択をするためにあるといいなと思うテーマはすべて扱っています。

 

 

代表の西本さんと話をするなかで、さまざまな価値観があることを尊重しながらも、正しい情報を発信していくがメディアとして大切だと改めて感じました。後編では、ランドリーボックスさんが配信しているコンテンツのなかから、私たちがこれから迎える更年期についてのお話を伺います。

生理会議#3<後編>に続きます。

ランドリーボックス代表 西本美沙さん

中央大学を卒業後、PR会社を経て株式会社ドワンゴにてPR業務に従事。2016年退社。会社員時代にはじめたブログをきっかけに女性の体や性を取り巻く環境に対する関心が高まり、自身でWebメディア『ランドリーガール』を開設。2019年にランドリーボックス株式会社を設立、同年8月より生理やカラダにまつわる記事配信やアイテム販売を行うプラットフォーム『ランドリーボックス』をスタート。

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