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[2020.11.25]「SDGs100人カイギ」で「サーキュラーエコノミー」について考えてみました!

こんにちは。女子部JAPAN(・v・)のHicaryです。

最近、「SDGs(エスディージーズ)」という言葉をよく聞きませんか?

SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。
それは、よりよい世界を目指すものとして定められた17のゴールと169のターゲット(具体的な目標)で構成されている国際目標。しかも、地球上の「誰ひとり取り残さない」ことが条件。そして、2030年までの達成を目指しています。
(詳細はこちら!)

そのSDGsにまつわるプロジェクトが「SDGs100人カイギ」です。
毎回、ひとつのテーマに対して、2030年までに本気で世界を「変える」ことを目標に活動をしている人が4人登壇。その話を起点に、クロスジャンルでゆるやかな人のつながりを生むことを目的に、ほぼ毎月開催しています。
ルールは、ゲスト登壇者が100人集まったら、解散すること。

SDGsの目標自体は大きいですが、「私たちにも取り組めることがあるはず!」。そう考えて、女子部JAPAN編集部では、キックオフイベントからこの「SDGs100人カイギ」に参加しています。

今まで参加したSDGs100人カイギはこちら

2020年11月25日行われたカイギで12回目を迎えました。オンラインで参加したこの模様をご紹介します。

 

SDGsにつながる「サーキュラーエコノミー」とは?

今回のテーマは、「世界を変える、サーキュラー・エコノミーの挑戦」。

「サーキュラーエコノミー」(循環型経済)がSDGsにつながる取り組みだそうですが、「サーキュラーエコノミー」をご存知ない方もいますよね?(私は知りませんでした!)
サーキュラーエコノミとは、簡単に言うと廃棄物を出さないことを前提にモノを作る経済システムのこと。そんなことが可能なのか…⁉︎ と思いましたが、どうやらできるようなのです。

それについて具体的に解説してくれたのが、日本にサーキュラーエコノミーを普及させようと努める一般社団法人サーキュラーエコノミー・ジャパンの中石さん。今回のカイギは中石さんのお話のあとに、各企業の取り組みについて発表する形になりました。

そこで中石さん含め登壇したのは、こちらの4人のみなさんです。

左から

一般社団法人サーキュラーエコノミー・ジャパン 代表理事 中石和良さん
花王株式会社 研究開発部門 研究戦略・企画部 主席研究員 瀬戸啓二さん
ソニー株式会社 知的財産センター知的財産センター 技術・サステナビリティ推進リーダー 田畑誠一郎さん
株式会社アドレス 事業開発マネジャー 池田亮平さん

そして、各登壇者の話で、私が印象に残ったのはこちらです!

 

・廃棄物ゼロ、だからムダも汚染もない経済システム

中石さんからのお話は主に「サーキュラーエコノミー」についての解説。

サーキュラーエコノミーとは、先ほど言った通り、廃棄物ゼロ、だから無駄も汚染もゼロの経済システムのことです。

これまでは、採って→作って→使って→捨てるという「リニアエコノミー」や、採って→作って→使ってまでは同じですが、そこからリサイクルしてまた作るという3Rのフローが入る「リサイクリングエコノミー」が主流でした。
リニアエコノミーでは最後に廃棄物が出ます。リサイクリングエコノミーも、リニアエコノミーに比べ、量が減るとはいえ、廃棄物がゼロとはなりませんでした。

しかし、「サーキュラーエコノミー」は採って→作って→使って→リサイクル→作ってという循環するシステム。だから、廃棄物から何かを生み出すのではなく、廃棄物をそもそも生み出さないという仕組みなんだそう。

サーキュラーエコノミー3原則と言われるものも、「廃棄・無駄と汚染を生み出さないデザイン(設計)を行う」、「製品と原材料を使い続ける」、「自然システムを再生する」となっています。

EUではSDGsよりもサーキュラーエコノミーのほうがメジャーだそうですが、日本ではまだまだ浸透していない経済システム。

しかも、海外ではサーキュラーエコノミーを導入している企業も増えていて、「H&M」では古着を回収し、それを糸に変え、また洋服としてつくるという取り組みをしていたり、「イケア」では、2030年までにすべての商品をサーキュラーエコノミーの考えに基づき開発すると表明したりしています。

話を聞いていて感じたのは、環境にも企業にも、そして私たちにもメリットが多い経済システム。だから、早く日本も導入する企業が増えれば…と思いました。

 

・つめかえパックをリサイクルする取り組み

中石さん以降登壇された方は、日本のなかでサーキュラーエコノミーに近い取り組みをしている方々のお話でした。

そのひとつが、花王が行っているリサイクリエーション。お話してくれたのは、瀬戸さん。

北海道北見市、宮城県石巻市、宮城県女川町、神奈川県鎌倉市、徳島県上勝町5つの地域で実験的に、シャンプーやコンディショナーなどに使われているつめかえパックを回収し、ブロックとして再生。そして、協力地域へ返すという取り組みです。

つめかえパックのリサイクルって素人目にはそれほど難しいものではないのかと思っていたら、その容器がさまざまな特性を持たせた多層構造になっているので、かなり難しいのだとか。そのためか、まだ回収エリアが限られているようです。
また、この取り組みを広めるには花王1社だけでは限界もあり、現在ではライバル会社でもあるライオンと一緒に進めているそう。

つめかえパックがあるから、中身がなくなるたびに容器をゴミにする機会は減っていますが、そのつめかえパック自体がゴミになっているというのも、よく考えるともったいない話ですよね。
この取り組みがもっと広まっていけばいいと思いました。

 

・ニオイをとり、ウイルスや菌も除去! 廃棄されていた米の籾殻から生まれた素材・トリポーラス

動植物を資源とするバイオマスを原料としたリチウムイオン電池ができないかという発想から誕生した素材がソニーのトリポーラス。お話してくれたのは、実際にこの素材を開発した田畑さん。

そのトリポーラスは、お米の籾殻を炭化してできた素材ですが、体臭やペットのニオイの原因になるアンモニアガスを従来の活性炭の6倍のスピードで吸着。
ほかにも、従来の活性炭に比べ、アレルゲンは3倍から8倍吸着し、ウイルスや菌を99%以上除去することも可能なんだそう。
薬剤の保持力も高く、空気清浄機や工場用フィルターに使用した場合、従来の活性炭の約2倍以上長寿化も。

現在このトリポーラスは実際の商品として使われていて、男性用ボディウォッシュや古文書などの保存剤、衣類にも使用されているそうです。

そもそも、お米の籾殻は年間1億トン以上廃棄されているのだとか!? しかも、廃棄する際は野焼きをするので、それによる大気汚染や温室効果ガスの発生により温暖化を促進する可能性も高まります。
けれどトリポーラスを製造することで、籾殻の無駄も環境汚染も防げるから一石二鳥ですよね。

もしかしたらトリポーラス素材を使った製品がますます増えるかもしれません。今後、注目してみようと思いました。

 

・利用者はいろいろな場所に行けて、地域の空き家問題を解決できる多拠点コリビングサービス

月額制で全国の家に自由に住める多拠点コリビングサービス(シェアハウス+コワーキングスペース)について聞いたことがある人もいるのでは?
そのサービスを提供しているのがADDressです。

お話してくれた池田さんいわく、地方移住のハードルは高いし、一方で全国には空き家問題がある。それらを解決できるものとして、ADDressが生まれたのだそう。

各家電完備、通信環境も整っている、個室なのでそこで仕事もできる。その一方、各家には家の管理や運営、会員同士をつなぐコミュニティマネージャーの役割を果たす家守がいるのが特徴。
今は全国各地に100ヶ所以上の拠点があります。

使う人は、月額支払うことでいろいろな場所に行けるメリットがありますよね。一方、拠点のある地域から見ても、空き家=その地域の資産が使われることになります。だから、利用者にとっては一過性のものだとしても、人がいることになるため、その自治体が存続しやすくなるメリットがあるそう。

また、このコロナ禍で都心に住むことが見直されてきてます。とはいえ、本格的に移住することに不安な人はきっと少なくないですよね。
でも、こういったサービスを利用すれば、地域の空き家問題解決に協力していることにもなるし、地方の雰囲気も理解できます。そういう意味でも、移住を検討している人にとっては、メリットが多いと感じました。

 

ちなみに、今回も登壇者の発表の概要がわかるグラフィックレコーディングを実施。
グラフィックレコーディングとは、登壇者の話を聞きながら、リアルタイムでイラストを描き、発表内容をまとめていくものです。
ちなみに、今回のVol.12のイラストはこちらになります。

 

「サーキュラーエコノミー」は、目からうろこの経済システム

今回のカイギに参加するまで、サーキュラーエコノミーという言葉すら知らなかったのですが、どういうものなのか知ったら、個人的には目からうろこの経済システムでした。

というのも、製品などがどこまで持続可能なのかを考えたときに、使わなくなったものを再利用(リサイクル)できるものはするけど、どうしても再利用できないもの=廃棄するものが出てしまう仕組みが限界だと思っていたんです。

でも、サーキュラーエコノミーは、そもそも廃棄がないという経済システム!
そのサーキュラーエコノミーについてほんの少し理解したことで、もうちょっと、どういうものなのか知りたくなりました! 時間があるときに勉強してみようかと思います。

 

次回も編集部で参加予定。そのときのレポートもお楽しみに!

★私たちと一緒に「SDGs100人カイギ」に参加してみたい方は、こちらから応募してみてくださいね★

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