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[2021.2.24]「SDGs100人カイギ」で「ジェンダー平等の挑戦」について考えてみました!

こんにちは。女子部JAPAN(・v・)のHicaryです。

テレビで特集番組がつくられるようになるほど、最近耳にするようになってきたのが「SDGs(エスディージーズ)」。

SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。
よりよい世界を目指すために定められた17のゴールと169のターゲット(具体的な目標)で構成されている国際目標のこと。しかも地球上の「誰ひとり取り残さない」という条件付き。そして、その目標は、2030年に達成されることを目指しています。
(詳細はこちら!)

このSDGsにまつわるプロジェクトとして行われているのが「SDGs100人カイギ」です。
毎回、SDGsにちなんだひとつのテーマに対して、2030年までに本気で世界を「変える」ことを目標に活動をしている4人が登壇。その話を起点に、クロスジャンルでゆるやかな人のつながりを生むことを目的に、ほぼ毎月開催しているカイギです。
ルールは、ゲスト登壇者が100人集まったら、解散すること。

SDGsの目標自体は大きいですが、「私たちにも取り組めることがあるはず!」。その思いから、女子部JAPAN編集部では、キックオフイベントからこの「SDGs100人カイギ」に参加しています。

今まで参加したSDGs100人カイギはこちら

そして2021年2月24日には、15回目のカイギが行われました。オンラインで行われたこの模様をご紹介します。

 

ジェンダー平等のために挑戦していることとは?

今回のテーマは、「世界を変える、ジェンダー平等の挑戦」。
ジェンダー平等は、SDGsの17の目標のうちの目標5として掲げられています。

ちなみに日本は、世界経済フォーラムが発表しているジェンダー・ギャップ指数(2019年度版)によると、男女平等ランキングは153カ国中121位とかなり下位。なかなかジェンダー平等から遠いなか、どのような取り組みを企業や行政で行っているのか。登壇者の方が発表してくれました。

今回、そのお話をしてくれたのがこちらの4人のみなさんです。

左上から反時計回りに

特定非営利活動法人Gender Action Platform 理事 斎藤万里子さん
内閣官房内閣人事局 企画調整官 永田真一さん
豊岡市 ワークイノベーション推進室 室長 上田篤さん
アクセンチュア株式会社 ビジネス コンサルティング本部 AIグループ マネジング・ディレクター 兼 インクルージョン&ダイバーシティ ジェンダーダイバーシティ日本統括 秦純子さん

そして、各登壇者の話で、私が印象に残ったのはこちらです!

 

・女性の地位向上を後押しする「女性のエンパワーメント原則(WEPs)」という取り組み

斎藤さんいわく、女性の地位向上や活躍を推進(エンパワーメント)するために必要なことは下記の3点と考えているそう。

・女性が人生や日常生活におけるあらゆる選択肢を自分の意思で選び取って生きていくための力をつけること。
・男性と対等に意思決定に参加するために必要な力を身につけること。
・女性は弱者という扱いをされるけれど、そうではなくて「変化の担い手」であると考えること。

その地位向上を後押しする取り組みの一例として、「女性のエンパワーメント原則(WEPs)」を紹介してくれました。
これは、企業がジェンダー平等と女性のエンパワーメントを経営の核に位置づけて自主的に取り組むことで、企業活動の活力と成長を促進するための行動指針を示すことが目的の原則。2010年に国際グローバル・コンパクトと国連婦人開発基金(UNIFEM・現UN Women)が共同で作成したものです。

このWEPsに賛同していることを企業が示すのは署名をすること。そして、署名している日本企業は2021年2月24日時点では、267社にのぼります(世界で署名している企業数は4,488社)。
このWEPsは7つの原則から成り、男女が平等に働き、育休も平等に取ること(原則2)や、セクハラの禁止(原則3)などが明文化されています。

お話を聞いて、これらの原則がすべての働く場で守られれば、女性が働きやすくなるのはもちろん、確かに地位向上につながるだろうなと感じました。

ちなみに原則など詳しいことが書かれたハンドブックがここから見ることができるので、興味があればぜひ読んでみてください。

 

・多様性を認め合うことが大事

永田さんいわく、女性に関わることでも男性目線で決めていることを指摘していました。
たとえば、シートベルトの設計は、男性を基準に決められています。そのせいで、いざ事故に遭うと女性のほうが重篤な障害を受ける確率が高いのだとか。

また逆にそのせいで、男性にも弊害が起こっている例も。
たとえば、男性の育児休暇について、男性国家公務員にアンケートをとったところ(政府・女性活躍・ワークライフバランス推進協議会、令和元年12月27日資料)、育児休業を取得したいと思っている人は8割超。しかし実際には取得しておらず、その理由は、収入の減少や業務面での懸念が多く、取得期間についても現在の業務への影響や上司や同僚の理解・協力が大きく影響しているそう。

そのため、男性の育休を促進。そのおかげで、昨年4〜6月に子どもが生まれた男性国家公務員の約9割が1ヶ月以上の育休を取得予定と取り上げる記事がありました。しかし、促されたり、取得してもいいという雰囲気にならないとなかなか実行できていないというのが実態のようです。

このように性別による差別や生き辛さ、不平等感を防ぐには、永田さんいわく多様性を認め合う社会にしなくてはならないとのこと。

ようやく日本でも、性別による差別的な見方に激しいバッシングが起こったり、逆に多様性に関してようやく寛容になってきたりという感じはありますが、それでもまだまだ。
永田さんの言っている通り、多様性を認め合うことが前提となれば、ジェンダーによる不平等も解消されていくのかもしれませんね。

 

・ジェンダーギャップを解消することで、地方創生を目指す

上田さんいわく、兵庫県豊岡市では大学進学などで8割の若者が一度、市外に出てしまうものの、4割は再び戻ってくるそう。ただ、男女別にみると男性は2人にひとりは戻ってくるのにもかかわらず、女性は4人にひとりしか戻ってこないのだとか。

豊岡市では、この「女性の若者回復率が低い」ということを、「ジェンダーギャップがある地域には住みたくないという女性からの無言の主張なのでは?」と考えました。というのも、女性が社会で活躍している都道府県ほど、県民所得も高く、若い女性がその地域に留まる傾向があるから。
それを受けて、2018年からジェンダーギャップ解消の取り組みとして、女性でも働きやすい環境にするよう「ワークイノベーション戦略」をスタートさせました。

経営者向けに無意識の偏見を改善するセミナーや女性従業員リーダーシッププログラムの開始、プチ勤務(少日数、短時間勤務)で働きたい子育て中の女性と、働き手を探している市内の事務所をマッチングさせるといったことを実施したそう。
一方で、男性の育児休暇の推進も。

そうしたところ、徐々に女性にとっても豊岡市が魅力的な市に変化してきていると実感しているようです。

ジェンダーギャップの解消という視点が地方創生のカギとなっているというのは、おもしろい戦略だなと感じたお話でした。この視点で地域再生計画を立てているのは今のところ豊岡市のみだそう。
上田さんもおっしゃっていましたが、ジェンダー平等を目指すことをデフォルトに地方創生を目指すというのは、その地域にとっても社会にとってもとても有意義な取り組みのような気がします。

 

・女性の昇進意欲を高める取り組み

秦さんは社内で、ジェンダー、LGBTQ、障がいのある人、クロスカルチャーの4領域に及ぶダイバーシティに関する課題を重点的に取り組んでいるそう。そのなかのジェンダーの一例として挙げてくれたのが、女性の昇進意欲が低いという課題。

それには、能力はあるのに不安を訴える女性の自己評価の低さや、出産・子育てに入っている女性だと、仕事との両立が可能かどうかの不安、そして、自分に近い環境のロールモデルがいないため、相談ができないという不安があると指摘していました。

それらを解消し昇進意欲を高めるため、役職のある人とディスカッションをしたり、昇進に向けたアクションを整理したり、日々の行動や考え方の背景にある無意識のバイアスを認識する研修、管理職候補の女性社員が成長できる機会を得ているかモニタリングするなど、女性が昇進しても不安にならないようなサポートをしているそう。

秦さんが、「マイノリティが働きやすい組織は社会全体にとってもいい組織」と言っていましたが、会社自体が小さな社会ですよね。だからこそ、そこでマイノリティが受け入れられるようになってくると、自ずと社会もよくなっていくと思います。

 

ちなみに、今回も登壇者の発表の概要がわかるグラフィックレコーディングが実施されました。
グラフィックレコーディングとは、登壇者の話を聞きながら、リアルタイムでイラストを描き、発表内容をまとめていくもの。
今回のVol.15のイラストはこちらになります。

 

ジェンダー平等になる日は、遠からず?

4人の登壇者の発表を聞いて、自分が思っていたよりも、企業や地域などで、ジェンダー平等を目指した取り組みが行われているんだなと感じました。

また昨今のニュースを見ていても、性別について不平等な扱いをしていることがわかるような著名人の不適切な発言が、ようやく大きな問題だと扱われることも多くなり、ジェンダー平等へ向けての声が大きくなってきていることを実感します。

とはいえ、性別による不当な扱いはまだまだ残っていますし、自分自身も「女性はこう、男性はこう」という思い込みが、ふとした瞬間に無意識に出てきたりもして、結構根深い問題だと感じています。

なかなかジェンダー平等になる日までは、近いようで遠いのかもしれませんが、無意識にある自分のなかの性別の思い込みを自覚すること、そして多様性を受け入れることが、私個人でできる第一歩かなと思っています。

 

ちなみに次回の「SDGs100人カイギ」も編集部で参加予定。レポートもお楽しみに!

★私たちと一緒に「SDGs100人カイギ」に参加してみたい方は、こちらから応募してみてくださいね★

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