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「SDGs100人カイギ」で「気候危機への挑戦」について考えてみました!

こんにちは。女子部JAPAN(・v・)のHicaryです。

ここのところ、メディアなど各所で見聞きするようになってきたのが「SDGs(エスディージーズ)」。

SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称。
よりよい世界を目指すために定められた17のゴールと169のターゲット(具体的な目標)で構成されている国際目標のことです。しかもその条件として地球上の「誰ひとり取り残さない」というのがあげられています。そして、その目標は、2030年に達成されることを目指しています。
(詳細はこちら!)

このSDGsにまつわるプロジェクトとして行われているのが「SDGs100人カイギ」。
毎回、SDGsにちなんだひとつのテーマに対して、2030年までに本気で世界を「変える」ことを目標に活動をしている4人が登壇。その話を起点に、クロスジャンルでゆるやかな人のつながりを生むことを目的に、ほぼ毎月開催しているカイギです。
ルールは、ゲスト登壇者が100人集まったら、解散すること。

SDGsの目標自体は大きいですが、私たちでも取り組める何かを見つけるため、女子部JAPAN編集部では、キックオフイベントからこの「SDGs100人カイギ」に参加しています。

今まで参加したSDGs100人カイギはこちら

そして2021年3月31日には、16回目のカイギが行われました。オンラインで行われたこの模様をご紹介します。

 

気候危機のために挑戦していることとは?

今回のテーマは、「世界を変える、気候危機への挑戦」。
地球温暖化をメインに、現在、変わりゆく気候については、「気候変動」ではなく「気候危機」と呼ばれています。というのも、今の気温から2℃上昇することが、自然と人間が共存できるギリギリのラインと言われていますが、このまま何も対策をしないと、そのくらい気温が上昇してしまうため。

また、SDGsの17の目標のうちの目標13に「気候変動に具体的な対策を」と掲げられていますが、この目標はいまだ日本では達成できていない目標のひとつ。

そこで、今回はこの気候変動=気候危機に対して取り組んでいる方々が登壇しました。
その4人はこちらのみなさんです。

左上から反時計回りに

WWFジャパン 気候・エネルギーグループ 非国家アクタープロジェクト担当 田中健さん
一般社団法人地球温暖化防止全国ネット 企画・広報グループ 井原妙さん
豊岡市 ワークイノベーション推進室 室長 上田篤さん
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 プリンシパル・サステナビリティ・ストラテジスト 吉高まりさん
オフィス気象キャスター株式会社 代表取締役 岩谷忠幸さん

そして、各登壇者の話で、私が印象に残ったのはこちらです!

 

・温室効果ガス排出量を2050年までにゼロにするためにできること

世界の平均気温2℃上昇から1.5℃に抑えるため、世界的に温室効果ガス排出を実質ゼロにしようという協定が2015年に成立しました(パリ協定)。

日本での目標期限は2050年。それまでに、実質排出ゼロにし、気温上昇を1.5℃までに抑えるには、2030年までに温室効果ガスを現在の約45%削減しなくてはなりません。

ちなみに温室効果ガスは日本では、約9割がエネルギー起源CO2(燃料の燃焼で排出される二酸化炭素)と言われていて、これを減らすことが重要。

そこで、田中さんいわく、WWFジャパンが提言していることは、2050年までに使うエネルギーを減らし、自然エネルギーに替えていくことだそう。

まず、人口の減少とこのコロナ禍で、産業構造が変わり、サービス産業型が主流になりつつあるので、エネルギー消費量を減らせるのではないかと予測。
そして、化石燃料や原発を段階的に廃止し、可能な限りの燃料や熱エネルギーは電気自動車のように電化すること。電力以外しか使えない燃料や熱の場合はグリーン水素など、自然エネルギーに替えていけば2050年の温室効果ガス排出量ゼロが目指せるのではないかとのことでした。

以前、SDGs100人カイギのレポートでCO2排出量がわかる「Myべんと!」というゲームを取り上げました。こういったものや、企業から開示している情報などを利用して、なるべくCO2排出量の少ないものを選ぼうと思いました。

 

・地球温暖化の問題をもっと身近なものに

井原さんが教えてくれたのは、一般社団法人地球温暖化防止全国ネットでの取り組み。

地球温暖化防止全国ネットは、温暖化防止を推進する団体や個人に技術や情報を提供する団体。そのため全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA)の事業も担っているそう。そこでは、教育教材の提供も。
ちなみに、教育教材はそのプログラムの開発とそこでできたものの貸与も行っています。
地球温暖化の問題を身近なものとして捉えてもらうためにつくられたもので、温暖化にまつわるゲームが全部で54種類ほどあるそう。

なかには、地球温暖化についての理解が深まるWEBゲーム「おんだんか・三択クイズ」も。

ほかにも、温暖化の原因となるCO2削減に向けた取り組みを行っている団体がプレゼンし、グランプリを決める「脱炭素チャレンジカップ」という取り組みも行っています。

「おんだんか・三択クイズ」は実際にやってみたのですが、結構自分の知識不足がわかりました。
でもこういうもので、温暖化についての知識を深め、個人でも脱炭素に取り組めるようなヒントが見つかるといいですよね。

 

・企業が気候危機へどう取り組むのかが投資の面からでも重要視されるように

吉高さんからは、経済の目線で気候危機について教えてもらいました。

実は、世界のトップリーダーは、感染症よりも異常気象のほうが高リスクと考えているそう。
とはいえ、このコロナ禍で産業や経済にも変化がありましたよね。
それで現在産業については、第四次産業革命(ITなどデジタルメインの産業)を活用して、持続可能なビジネスを開発・構築していくという考え(グレート・リセット)に切り替わりました。

そして、このコロナで傷んだ経済を復興させるために、環境に配慮した経済政策へ。そして、多くの雇用を生み出すことにより、以前よりも経済をよくしていこう(グリーンリカバリー)という考えを経済学者からの提言されるようになりました。

このようにコロナや気候危機により産業や経済の考え方に変化が生まれたため、投資面では、ESG投資がますます注目されるようになってきました。

ESG投資とは、信託、年金、生命保険など、個人の資金を預かり運用する、機関投資家の意思決定プロセスに、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス)課題を受託者責任に反しない範囲で反映させる国際ガイドラインのこと。

そのため、企業が将来的なリスクに備えて、どのようなビジネスをしていくかという視点も、投資への重要な指標となりつつあります。

その例としてあげられるのが、地球温暖化対策である温室効果ガス排出量ゼロについて企業も対応しているかどうか。ちなみにAppleでは、製造、配送、消費といったすべてを通して、2030年までに温室効果ガス排出量ゼロを目指すと発表しました。

企業が取り組みはじめれば、私たち消費者も気候危機への意識が高まりますよね。
直接投資に関わらなくても、企業が気候危機へどういう取り組みをしているのか、今後はその点も考慮して、商品やサービス選びをしていくのがいいのかもしれません。

 

・気候危機による災害の対策とは?

岩谷さんが言うには、予想されていた異常気象はもうすでに起こっているとのこと。
桜の開花の早さ、最高気温40℃超え、熱中症での死亡者の上昇、猛烈な台風の接近や豪雨の回数の多さなど。

これも日本に限ったことではなく世界で起こっていることだそう。
それも、今回の気候危機の発表で誰もが触れていた地球温暖化に関係があるようです。

たとえば、平年値。今年の5/19から平年値の測定期間が変わります。
平年値とは、過去30年間の気温などのデータの平均値のことで、これまでは、1981年〜2010年までの30年間を平均値にしていました。しかし、今年からは1991年〜2020年までの平均値に。
すると、これまで東京の年平均気温は、15.4℃だったのが、今年の5/19からは、15.8℃と、0.4℃上昇していることがわかります。

そして、文部科学省・気象庁の「日本の気候変動2020」によると、21世紀末の日本の気候は気温が約4.5℃上昇、大雨は約2.3倍増加になるのだとか。

気候危機による災害が増える可能性も指摘した上で、災害に備えることの重要性を指摘していました。たとえば、地方に居住地域を設けるなど、避難できる場所を持っておくのも手段のひとつとしていいかもしれないとのことでした。

これを聞いて、もちろん、温暖化につながらないような対策をするのも重要ですが、異常気象による災害を避ける対策も必要だな…と改めて考えさせられました。

 

ちなみに、SDGs100人カイギでは毎回、登壇者の発表をその場でイラストに描き起こすグラフィックレコーディングも行われています。今回のVol.16のイラストはこちらになります。

 

もっと地球温暖化について考えるべき!?

登壇した4人の発表を聞いて、気候危機がテーマでしたが、そのなかでも地球温暖化の問題が特に重要だということがわかりました。

なかなか個人の小さな活動で地球温暖化の原因となるCO2を削減する…というのは難しいですが、CO2削減について取り組んでいる企業の商品やサービスを選ぶといった行動をとっていくことが対策のひとつでもあるのかなと、思いました。

あとは、気候危機で起こる災害への対策。岩谷さんの話を聞いて、「もし、今の家に住めなくなったときに備えて、避難的な居住地を持っておいたり、そういう場所を検討しておくのもありかも」というのは真剣に考えました。
ただ資金面やメンテナンスなどを考えると、避難という意味で今とは別の住まいを持つのは現実的ではないですよね…。でも今後、そういうことに備えて、手頃な価格で一時的な仮住まいを保証するサービスなんかが出たら、真っ先に飛びついてしまいそうです。

 

ちなみに次回の「SDGs100人カイギ」も編集部で参加予定。レポートもお楽しみに!

★私たちと一緒に「SDGs100人カイギ」に参加してみたい方は、こちらから応募してみてくださいね★

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