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「SDGs100人カイギ」で「フェアトレード」について考えてみました!

こんにちは。女子部JAPAN(・v・)のHicaryです。

最近、よく聞くようになってきた「SDGs(エスディージーズ)」。これは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。
具体的には、よりよい世界を目指すために定められた17のゴールと169のターゲット(具体的な目標)で構成されている国際目標のこと。しかも地球上の「誰ひとり取り残さない」というのが目標をクリアする条件としてあげられています。そして、それが2030年に達成することを目指しています。
(詳細はこちら!)

このSDGsにまつわるプロジェクトとして行われているのが「SDGs100人カイギ」です。
毎回、SDGsにちなんだひとつのテーマに対して、2030年までに本気で世界を「変える」ことを目標に活動をしている4人が登壇。その話を起点に、クロスジャンルでゆるやかな人のつながりを生むことを目的にほぼ毎月開催しているカイギです。
ルールは、ゲスト登壇者が100人集まったら、解散すること。

SDGsの目標自体は大きいですが、私たちでも取り組める何かを見つけるため、女子部JAPAN編集部では、キックオフイベントからこの「SDGs100人カイギ」に参加しています。

今まで参加したSDGs100人カイギはこちら

そして2021年5月26日に、18回目のカイギが行われました。オンラインで行われたこの模様をご紹介します。

 

買い物と暮らしで挑戦できることとは?

今回のテーマは、「買い物と暮らしの挑戦」。

日本の衣料品消費市場では、輸入の浸透率というのは98%もあるそう。一方、15年前と比較すると、ひとり当たりの服の平均購入量は60%も増加していて、購入後の所有期間は半減しています。これは、衣料品の大量生産、大量消費の問題が影響していると言えますよね。しかも輸入に頼っているということは、その背景に、低賃金など海外で不公平な労働を強いられている可能性も見えてきます。

そこで今回は、「フェアトレード」の話題を中心に、買い物と暮らしの視点で挑戦できることに取り組む、こちらの4人のみなさんが登壇し、お話してくれました。

左上から反時計回りに

ピープルツリー広報・啓発担当 鈴木啓美さん
一般財団法人 PBP COTTON 代表理事 葛西龍也さん
株式会社福市/Love&sense 代表取締役 高津玉枝さん
公益財団法人消費者教育支援センター 専務理事・首席主任研究員 柿野成美さん

そして、各登壇者の話で、私が印象に残ったのはこちらです!

 

・みんなが幸せに暮らせるようにするためのフェアトレード

鈴木さんが所属しているピープルツリーは、フェアトレード専門のブランドです。
フェアトレードとは、海外の商品をフェアな価格で買い取り、販売したりすることではあるのですが、その定義は、貧困問題と環境問題をビジネスの仕組みで解決しようという活動だそう。その目的は、みんなが幸せに暮らせるようにするため。

なぜ、こういう活動をしているかというと、大量生産、大量消費、大量廃棄という問題があります。
ちなみに2013年に、バングラデシュにある縫製工場が入ったビルが崩落したという事故が。それは大量生産に追いつくため大量のミシンが置かれるなど、劣悪な環境が崩落の原因になったとされています。

また、こういう行きすぎた利益&効率主義には、児童労働の問題も含んでいます。義務教育を受けるべき年齢で働いているため、読み書き計算ができず、ほかの仕事にも就けません。また、健康や成長にも悪影響を及ぼしています。

そういった点から、フェアトレードの活動をしているそう。

そう考えると、何気なく選んでいた洋服ですが、どうつくられているのか、その背景を考えて選んでいくことも必要だと思いました。

 

・インドの綿農家を支援するために、買えば買うほど潤う仕組み

葛西さんは、寄附するのではなく事業活動そのもので社会問題を解決するために、インドの綿農家を支援する取り組みを行っています。

綿花栽培には、大量の農薬と化学肥料で大地がどんどん疲弊してしまったり、それら農薬と肥料の購入による借金苦で農家の人が自殺、子どもたちが学校に行けずに働くといった問題があります。

そこで公平に農家が有機農法へ転換できるよう支援し、子どもたちへの奨学支援をしてくれるパートナーを探し、できたコットン製品は基金付きで販売。集まった基金は農家や農家の子どもたちへと渡り、再び有機農法の支援金や子どもたちが学校へ行くための資金になる…という、買えば買うほど現地の農家の人が潤うような循環する仕組みをつくりました。
この構造自体は、2011年のグッドデザイン賞を受賞したそうです。

このプロジェクトでつくられたコットン製品を見てみたのですが、どれもかわいいアイテムでした。買うだけで基金に貢献できるコットン製品がもっと増えるといいですよね。

 

・世の中の問題を考えて立ち上げたフェアトレードのセレクトショップ

フェアトレードのセレクトショップを立ち上げたのが高津さん。

世界では、人間による環境破壊や、たとえば干ばつなど気候変動による環境の変化、貧困などさまざまな問題が起こっています。

そして高津さん自身が以前、仕事で商品開発に携わっていたときに、まわりが「もっと安く売るために…」と考えているのが行き過ぎでいるのではないかと思ったそう。そして、自分のやっていることが果たして世の中に役に立っているのか疑問に感じてしまったのだとか。

そういった世の中の問題点についてあれこれ悩んでいた90年代後半に、「フェアトレード」という概念に出会って、ピンときたそう。

そこからフェアトレードでバイヤーが商品を買い付ける形でセレクトショップの仕事をスタート。でも、当時のフェアトレードの認知度は3%ほど。だからどうしたら日本にこの概念を普及するかを重視していたため、デザインのカッコよさを大切にしていました。その視点で、世界からさまざまな商品を探したり、企画したりといったことを続けていたのだとか。

そして現在では、阪急うめだ本店に実店舗「Love&sense」を構えるほど。

ちなみにプルタブを使った商品は、ソーシャルプロダクツアワード2014「特別アイデア×デザイン」を受賞。エコプロアワード2018では優秀賞を受賞した一品に。

とても空き缶のプルタブを使っているとは思えないおしゃれなデザインです。こういったユニークなアイテムを取り扱っていて、しかもオンラインでも買うことができます。
デザイン性ある商品がほしいけど、なかなかフェアトレードで見つからない…と思っていた人でも満足できそうな気がしました。

 

・消費生活を学びの場として体験できるプログラムの実施

柿野さんが所属している公益財団法人消費者教育支援センターは、消費教育の専門機関。大きな取り組みのひとつとしているのが消費者教育教材資料の表彰。対象となった教材を検索できるので、フェアトレードにまつわる教材もすぐに探すことができます。

また、消費者教育支援センタでは、子どもとその保護者を対象とし、実践的に消費生活を学ぶ取り組みも行っているそう。それが「SDGs調査隊」。
消費者=つかい手が、事業者=つくり手の職場を調査したり体験したりすることで、エシカル消費(倫理的消費。人や社会・環境に配慮した消費行動)について学ぶこと。逆につくり手は「SDGs調査隊」に参加したつかい手の声を聞くことで、持続可能な社会に貢献する消費者志向の経営=サステナブル経営の促進へつなげること。こういったことを目的としてできた取り組みです。
実際に、「食の安全・安心」をテーマにしたものや「伝統工芸」にまつわるプログラムは実施したそう。

このプログラムは親子で学ぶことがメインですが、消費生活を学びの場として体験する機会はなかなかないので、大人向けのプログラムがもしできたら、体験してみたいなと感じました。

 

ちなみに、SDGs100人カイギでは毎回、登壇者の発表をその場でイラストに描き起こし、発表内容を振り返ることができるグラフィックレコーディングも行われています。今回のVol.18のイラストはこちらになります。

 

「フェアトレード」のモノを消費するかは、その価値をどう捉えるか

フェアトレードは公平な取引を目指しているので、大量生産・大量消費の基準から見ると価格は高く感じるものが多いです。その点に関して、「富裕層でないと買えないのでは?」と質問が出たときのピープルツリーの鈴木さんから出たエピソードがとても印象的でした。

ピープルツリーに置いてあるチョコレートは1枚350円なので、スーパーなどに比べると高め。でもとってもおいしいものなんだそう。それを食べたことがある男の子は、別の機会によくあるチョコレートを出されたときに、「もっとおいしいチョコレート(ピープルツリーのチョコレート)が食べたい」と言ったそうです。
なのでこの場合、よりおいしいものを食べたいというのが、価値基準。服を買うときも同じで、価格以外のところに価値の基準を持っているかどうかが、フェアトレードのものを買うかどうかなのでは? とのことでした。

コストパフォーマンスもひとつの価値基準ですが、フェアトレードのように社会問題の解決とつながっている意味を持つモノを消費することもひとつの価値基準だなと納得しました。

余談ですが、鈴木さんのエピソードにあった「チョコレートがおいしい」と聞いて、早速ピープルツリーのチョコレートを取り寄せてみようと思ったのですが、2020-2021シーズンの分はもう販売終了で次のシーズンまで待たなければいけないそう! 残念。

 

ちなみに次回の「SDGs100人カイギ」も編集部で参加予定。レポートもお楽しみに!

★私たちと一緒に「SDGs100人カイギ」に参加してみたい方は、こちらから応募してみてくださいね★

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