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「SDGs100人カイギ」で「生物多様性」について考えてみました!

こんにちは。女子部JAPAN(・v・)のHicaryです。

聞く機会が増えてきた「SDGs(エスディージーズ)」という言葉。「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、よりよい世界を目指すための17のゴールと169のターゲット(具体的な目標)で構成された国際目標です。
しかも地球上の「誰ひとり取り残さない」というのが目標をクリアする条件。そして、2030年に達成することを目指しています。
(詳細はこちら!)

このSDGsにまつわるプロジェクトとして行われているのが「SDGs100人カイギ」です。
毎回、SDGsにちなんだひとつのテーマに対して、2030年までに本気で世界を「変える」ことを目標に活動をしている4人が登壇。その話を起点に、クロスジャンルでゆるやかな人のつながりを生むことを目的にほぼ毎月開催しています。
ルールは、ゲスト登壇者が100人集まったら、解散すること。

SDGsの目標自体は大きいですが、私たちでも取り組める何かを見つけるため、女子部JAPAN編集部では、キックオフイベントからこの「SDGs100人カイギ」に参加しています。

今まで参加したSDGs100人カイギはこちら

そして2021年6月30日に、19回目のカイギが行われました。オンラインで行われたこの模様をご紹介します。

 

多様性豊かな生態系を残すためにできることとは?

今回のテーマは、「多様性豊かな生態系を、残すための挑戦」。

ちなみに「生物多様性」とは、生態系(生き物が暮らす環境)の多様性、種(いろいろな動植物)の多様性、遺伝子(同じ生物でも色・形・模様などいろいろな種類がいる)の多様性と3つのレベルがあります。

しかし、今、それらは失われつつあるんです。

生物多様性には4つの価値があります。それは、食べ物や品種改良など「暮らしに有用な価値」、災害の軽減、安全な食の確保など「暮らしの安全性」、地域色豊かな文化、自然と共生する自然観など「豊かな文化の根源」、酸素の供給、豊かな土壌の形成など「すべての生命の存立基盤」。

だから、生物多様性が失われつつあるということは、SDGsの目標達成からも遠ざかっているということ。実際に日本では、「13.気候変動に具体的な対策を」、「14.海の豊かさを守ろう」、「15.陸の豊かさも守ろう」といったSDGsの環境系目標の達成率は低くなっています。

そこで今回は、多様性ある生態系を残すために挑戦しているこちらの4人のみなさんが登壇し、取り組んでいることを話してくれました。

左上から時計回りに

公益財団法人日本自然保護協会 自然のちから推進部 部長
岩橋大悟さん

国立科学博物館 植物研究部部長 兼 筑波実験植物 園長
細矢剛さん

認定NPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパン 事務局長
青木崇史さん

サラヤ株式会社 取締役 コミュニケーション本部 本部長
代島裕世さん

そして、各登壇者の話で、私が印象に残ったのはこちらです!

 

・カッコいい、カワイイが自然保護につながる取り組み

失われるかもしれない自然を保護している環境NGOが日本自然保護協会です。ここでの取り組みの一例として岩橋さんが紹介していたのは、絶滅危惧種とされているイヌワシの生息環境を再生するもの。

イヌワシが減った原因とされるのが、管理が行き届いていない人工林が増えたせいで、狩り場となる視界が開けていて飛行しやすい草地が減ったため。

そこで、群馬県みなかみ町にある赤谷の森で、狩り場をつくるために計画的な森林伐採を行っています。その伐採によって出た木材を企業に提供する取り組みです。
例として取り上げていたのが、コスメブランドのLUSHと行ったこと。ギフト商品を対象とした包装資材の一部にこの木材を活用したそう。

岩橋さんいわく、自然保護について興味があったり、サポートしてくれたりする人はほんのわずか。それ以外の人に届けるためには、ライフスタイルに溶け込ませること。つまり、カッコいいやカワイイと感じたりするモノがいつの間にか自然保護になっている社会を目指すのがいいのではないかということでした。

たしかに、日常でよく使うものや自分の好みで選んだモノが実は自然保護につながっていたら、買ってうれしいだけでなく、どこかの役に立てていた喜びもありますよね。

 

・人が生きていくためにも、生物多様性が重要

細矢さんが話してくれたのは、生物多様性がなぜ重要なのかという話でした。

専門であるカビやきのこなどの菌類を例に教えてくれたのは、植物に菌類が寄生し、それを昆虫や動物が摂取する形で栄養の流れがあるということ。
このつながりを見ると、生物は単独で生きられないことがわかります。

また、ジャガイモの例も教えてくれました。19世紀半ばにアイルランドでは天候不順のためジャガイモに疫病が発生。ジャガイモを主食としているアイルランドの人々のなかには、生活できなくなりアメリカへ移住する人がいるほど。
一方、ジャガイモの起源地である南米アンデス山脈の高地では、病気が発生しても絶滅しません。というのも、いろいろな品種のジャガイモを植えるので、そのなかには病気にかからないジャガイモもあるから。

このように多様性があるからこそ、生物がバランスよく生きられることにつながるというわけです。

あまり生物多様性について深く考えたことがなかったのですが、多様性が失われることは、人間が生きていく上でも深刻な事態なのだと理解できました。

 

・熱帯雨林での生物多様性を守るには、保全活動につながる意識的な消費が必要

マレーシア・サバ州にあるボルネオ島で、熱帯雨林の保護などの活動をしている青木さん。

かつては豊かな熱帯雨林を誇っていたボルネオですが、2016年には約50%まで減少。それは、アブラヤシプランテーションの乱開発が原因だと言われています。

アブラヤシはパーム油の原料。パーム油とは何かというと、ポテトチップスやインスタント麺などの加工食品や洗剤、シャンプーなど日用品にも使われている油です。

生産性が高く、価格も割安、品質も安定的で、用途も多様など、植物油として優秀です。そして、輸出することで、ボルネオにとっても重要な収入源になっています。

ただそのせいで、先ほども言った通り、熱帯雨林が消失し、生物多様性にもダメージが。そして、アブラヤシのプランテーションのためもともとあった原生林を燃やすため、それによる煙害や大気汚染、土地・河川の汚染や違法な土地開発、農民の労働搾取など…さまざまな問題が出てきます。

とはいえ、アブラヤシの輸出はボルネオにとって大きな産業になっています。そこで、青木さんが提案していたのが、個人の消費活動。
モンベルやイオンなど、さまざまな企業で売上の一部がボルネオの生物多様性を守るために使われる製品を販売しています。こういうものを意識して消費していくのが大切なのでは…とのことでした。

売上の一部が寄付や保全活動につながる商品を最近よく見かけますよね。青木さんの話を聞いて、自分が消費するもので、そういう活動に関わっているものがあれば、積極的に選んでいこうと思いました。

 

・水質だけでなく、生物多様性における環境を考えた製品になったヤシノミ洗剤

まさに、青木さんが指摘していたパーム油を使っているのがサラヤさんの「ヤシノミ洗剤」です。

ヤシノミ洗剤の誕生のきっかけを代島さんが説明してくれたのですが、それは1970年頃に問題になっていた、家庭用洗剤による水質汚染。これをなくすために、手肌にも地球にもやさしいというのをコンセプトにつくられました。

しかし、テレビの報道により青木さんが指摘した、アブラヤシ産業による環境破壊の問題を突きつけられました。

そこで、この問題を解決するために、RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)へ加盟・認証を取得。そして売上の1%がボルネオ保全トラスト(BCT)を通してボルネオの環境保全に使われる仕組みをつくりました。

現在では、社会問題の解決に取り組む理念が合致したセブン&アイグループのプライベートブランドとして、ヤシノミ洗剤の取り扱いがスタートするまでになったそう。

アブラヤシ産業の環境への影響を指摘されても、そこから目をそらさずに、その問題へ向き合ったのが素晴らしいと感じました。機会があったら、使ってみたいと思います、ヤシノミ洗剤。

 

ちなみに、SDGs100人カイギでは毎回、登壇者の発表をその場でイラストに描き起こし、発表した概要がわかりやすくまとめられたグラフィックレコーディングも行われています。今回のvol.19のイラストはこちらになります。

 

生物多様性を守るために自分ができることからはじめる

今回のカイギに参加するまで、恥ずかしながら生物多様性についてそもそも問題があったこと自体、無知でした。

でも、この問題が環境破壊や人が生きていけるかどうかといった問題にまでつながっているのだと学びがありました。
ひとまず、環境保全への寄付につながる商品を買うなど、自分ができることからはじめてみようと思います。

ちなみに次回の「SDGs100人カイギ」も編集部で参加予定。レポートもお楽しみに!

 

★私たちと一緒に「SDGs100人カイギ」に参加してみたい方は、こちらから応募してみてくださいね★

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