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女性は更年期を迎える頃に発する、成熟したニオイって!? 加齢臭とは違う?メカニズムを専門家に聞きました【アラフォー女子のからだ百科:ニオイ①】

ニオイを気にしている女性のイラスト

こんにちは。女子部JAPAN(・v・)のアリです。

アラフォーを過ぎた頃から、自分のニオイの変化に気づいたことはありませんか? 「服を脱いだときにフッと胸元のニオイが気になる……」「マスクの中に口臭がこもっている?」「生理時などにデリケートゾーンのニオイが少し変わってきた!?」などなど。

ニオイを発してしまうのは、ある程度は仕方がないこと。でも、指摘されて傷ついたり、相手を知らないうちに不快にさせてしまったりといった経験があると、自分に自信をなくしてしまうこともありますよね。

そこで今回は、アラフォー世代が知っておきたい、“ニオイ”について深掘りしていきます。そもそも、人はなぜニオイを発するのか、また女性にも加齢臭があるのかなど、ニオイのメカニズムに詳しい内科医の桐村里紗先生に聞きました。

 

<お話を伺ったのは…>

医師 桐村里紗さん

内科医、認定産業医、tenrai株式会社CEO。最新の分子栄養療法や腸内フローラなどに基づく予防医療、生活習慣病から終末期医療、女性外来まで、幅広い診療経験を積む。また、食や農業、環境問題が人間の健康につながるという「プラネタリーヘルス」という考え方や、女性特有の悩みを解決する「フェムケア」など、ヘルスケアを通した社会課題解決を目指す。著書に『腸と森の「土」を育てる 微生物が健康にする人と環境』(光文社新書)ほか。

公式サイトはこちら。

 

女性ホルモンのバランスが変化する更年期には、
体調の変化とともにニオイも変わる!

男性の加齢臭は一般的に知られているところですが、実は女性でも、ある時期を迎えると加齢臭を発します。「いつも清潔にしているから私は大丈夫」「私に限って、加齢臭なんてあるはずない」と否定したくなるところですが、加齢による体の変化には抗えないように、ニオイにも変化が起こるのです。

 

資生堂が1999年に発表したのが、加齢臭を発生させる原因物質「2-ノネナール」。この物質が加齢にともなって増加し、それが皮脂と混ざり合うことで、不快なニオイとして本人や周囲が感じるようになるそうです。いわゆる「加齢臭」や「おじさん臭」などと言われてきましたが、実は女性も同じように加齢臭を発することがわかってきました。

 

皮脂の中にあるパルミトオレイン酸という成分が酸化することによって、2-ノネナールに変化し、それが加齢臭を発生させます。これ自体はさほど不快なニオイではないとされていますが、さらに汗臭やその他の体臭と混ざり合うことで、嫌なニオイとして感じられてしまうこともあります。

 

「そもそも、ニオイは皮膚表面からガスが出ることで、ニオイとして人間が感じるもの。女性の加齢臭の場合は、胸や背中あたりの体幹部から発生することが多いようです。女性の加齢臭は、更年期のいわゆる閉経前後10年ぐらいに発生すると言われています」

 

女性の場合は、女性ホルモンが皮脂の分泌や酸化を抑制しています。しかし、更年期を迎える頃になると女性ホルモンの働きが低下してしまい、逆に男性ホルモンが活発になります。それによって、これまでより皮脂の酸化が進んでしまい、この時期になると女性でも加齢臭が出てしまうそうです。

 

「2-ノネナールという成分は、男女間で違いはありません。ただし、量が違います。女性も加齢や女性ホルモンの低下によって2-ノネナールが増加してしまいます。しかし、男性は20代と70代とで皮脂の分泌量を比較すると、ほとんど低下しないのですが、一方で女性の場合は20〜30代前半をピークに、皮脂の分泌量がなだらかに低下していきます。このため、男性のような強いニオイにならないことがほとんどです」

 

 

女性の加齢臭は“ひなびたニオイ”!?
嫌なニオイではなく、言わば成熟した香り

強いニオイは発しないとはいえ、実際にどのようなニオイが出ているのかは誰もが気になるところ。桐村先生によると、特有の加齢臭というのがあるそうです。

 

「加齢臭の特徴は、油臭いとよく表現されるイメージとは実は違って、“ひなびたニオイ”などと表現されます。少しわかりにくいですが、枯れ草や古本のようなニオイとも言われますね。あまりネガティブに捉えず、若い頃とは違った、女性が年齢を重ねて成熟してきたニオイと考えてみたらいいと思います」

 

加齢臭というと、どうしてもネガティブに捉われがち。しかし、ある調査結果では、女性の加齢臭は“嫌じゃない”と答えている人が多いという結果も出ているのだそう。またフレグランススペシャリストによると、2-ノネナールの香りが加わることで、フレグランスをつけた際にも円熟した深みが加わるとも言われています。

 

 

加齢臭を抑制するためには、
更年期症状を軽くすることが有効

女性の加齢臭自体は、そこまで嫌なニオイではないことが多いようですが、ここに汗臭が加わってしまうと、自分にとっても、また周囲の人にとっても不快に感じてしまうほどのニオイに変化してしまいます。

 

「女性の場合、更年期の症状のひとつとして、ホットフラッシュがありますよね。このホットフラッシュが起こると、上半身を中心にどっと汗が出ます。これによって女性の加齢臭に汗臭が加わり、不快なものに変わってしまうのです」

 

つまり、ホットフラッシュなどの更年期症状が出ないようにすることが、嫌なニオイの加齢臭や汗臭を抑えるために有効なようです。

そのために必要になるのが、“エクオール”。エクオールの分泌量がしっかりあると、更年期の症状の緩和が期待でき、それにともなって加齢臭や汗臭の軽減につながるというわけです。

 

 

溜まった疲労やストレスが原因!
ストレス臭は、いろいろなニオイの混合臭

加齢臭や汗臭のほかに、緊張した時に発生する「ストレス臭」があります。このストレス臭はネギのようなニオイが特徴で、資生堂が発見した「STチオジメタン」が原因物質となっています。

 

桐村先生によると、ストレス臭にはアンモニアも混ざっているのだとか。アンモニアはもともと腸内細菌によって腸の中で発生し、腸内環境が悪化すると増えてしまいます。健康な状態では肝臓で無毒化されるのであまり問題はありませんが、ストレスや疲労が溜まってしまうと、肝臓でアンモニアを無毒化する働きが低下。その影響で、汗の中にアンモニアが混ざりやすくなってしまい、嫌なニオイを発してしまいます。

 

「大人数で白熱した議論を交わした後の会議室に入ると、“ウッ”とするニオイがこもっていたことはありませんか? ずっとその空間にいると鼻が慣れてしまってあまり感じないのですが、外からきた人は敏感に感じてしまいます。これは、先ほどのストレス臭であるSTチオジメタンやアンモニア臭、汗臭、加齢臭など、いろいろなニオイが混ざりあった混合臭。私たちは、こういったいろいろなニオイが混ざり合ったものを嗅いでいるのです」

 

 

人が発するニオイは、加齢臭単独ではなく、皮脂臭や汗臭、ストレス臭などさまざまなニオイが混じりあっている場合が多いようです。混じり合うことで、よりニオイがきつくなるので、ニオイの種類ごとにできるだけ発生を抑えることが大切ですね。普段からストレスを溜めない、脂っぽいものや甘いもの、タンパク質ばかりに偏らずバランスのよい食事を心がけるなど、できることからはじめてみましょう。

 

※後半に続きます

 

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