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「SDGs100人カイギ」でSDGs達成に向けた、世界を変える挑戦について考えてみました!

こんにちは。女子部JAPAN(・v・)のHicaryです。

よく聞くようになってきた「SDGs(エスディージーズ)」という言葉。

これは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。よりよい世界を目指すための17のゴールと169のターゲット(具体的な目標)で構成。「誰ひとり取り残さない」ことを条件とし、2030年に達成することを目指している国際目標です。
(詳細はこちら!)

このSDGsにまつわるプロジェクトとして行われているのが「SDGs100人カイギ」です。
毎回、SDGsにちなんだひとつのテーマに対して、2030年までに本気で世界を「変える」ことを目標に活動をしている4人が登壇。その話を起点に、クロスジャンルでゆるやかな人のつながりを生むことを目的にほぼ毎月開催しているイベントです。
ルールは、ゲスト登壇者が100人集まったら、解散すること。

SDGsの目標自体は大きいですが、私たちでも取り組める何かを見つけるため、女子部JAPAN編集部では、キックオフイベントからこの「SDGs100人カイギ」に参加しています。

今まで参加したSDGs100人カイギはこちら

そして2021年12月21日に行われた25回目のカイギでついに最終回を迎えました。オンラインで行われたこの模様をご紹介します。

 

SDGs達成に向けて取り組んでいることとは?

25回目のテーマは、「SDGs達成に向けた、世界を変える挑戦」。

時代とともに価値観が変わってきていることを実感する出来事がありますよね。SDGsはまさに、既存の価値を変えることで達成に近づく国際目標でもあります。

そこで今回は、価値観を変容してSDGs達成に近づく活動に関わった4人が登壇。その取り組みについて教えてもらいました。

左上から時計回りに

森永製菓株式会社 取締役常務執行役員
宮井 真千子さん

スウェーデン大使館 政治・気候変動・環境担当官
アップルヤード 和美さん

一般社団法人SWiTCH 代表理事
佐座 マナさん

横浜市立 日枝小学校 主幹教諭
前園 兼作さん

そして、各登壇者の話で、私が印象に残ったのはこちらです!

 

・製菓メーカーだからこそのSDGsの取り組み

宮井さんからは、森永製菓グループさんでの取り組みを教えてもらいました。

森永製菓グループさんは2021年に、「世代を超えて愛されるすこやかな食を創造し続け、世界の人々の笑顔を未来につなぐ」ということを使命とした経営へシフトすることを発表。そして、経営ビジョンとして2030年には世界のあらゆる世代のウェルネスライフをサポートするウェルネスカンパニーとなる予定です。

そのための鍵となるのがSDGsにも関わる「食」に関する社会課題の解決。

そこで現在取り組んでいることは、PB(プライベートブランド)でのフェアトレードチョコの発売です。

そのほかに、キャンペーンで1応募ごとに、チョコボール1個が全国のこども食堂に寄付される「あなたの応募がだれかを笑顔にする!」キャンペーンの実施も。

また、対象チョコレート商品の売上の一部を使って、カカオの原産国の子どもたちが安心して教育を受けられるように支援する「1チョコfor1スマイル」というプロジェクト。

飲み終えたパウチタイプゼリー飲料の容器を回収し、資源として新たな製品へリサイクルする「inゼリー リサイクルプログラム」など、2030年のSDGs目標達成に向けてさまざまなことをしています。

「1チョコfor1スマイル」キャンペーンは実は2008年から毎年行っている活動。10年以上前から取り組んでいた社会貢献活動です。チョコレートを買うだけ私たちにも参加できるのが手軽でいいですよね。
宮井さんも認知度があまり高くないとおっしゃっていましたが、もっと知っている人が増えれば、さらにこの活動が盛り上がりそうだと感じました。

 

・スウェーデンで子どものときから行われているサステナビリティ教育

スウェーデンでの取り組みについて話してくれたアップルヤードさん。

スウェーデンはSDGsが浸透していると思われていますが、意外とSDGsの言葉の認知度は低いそう。しかし、昔からサステナビリティの教育は行われていて、現地では幼い頃から学校で社会を持続可能するための取り組みを教わります。

たとえば、図工の時間で木材を使うときに、どのくらい環境にインパクトがあるのか、リサイクル素材を使った場合はどうなのかということを学ぶそう。
ほかにも、スウェーデンは自然享受権があり、私有地であっても所有者に損害を与えない限り誰もが自由に土地を使ってもOK。その代わりに、後片付けをしてきれいにしなければならないことなども幼い頃から教わります。
現地の大学生からのインタビューでも幼い頃の体験談として、そういった経験を語っていました。

また、子どもたちが環境のためにアイデアを考え、それを学校全体で実践することで、キープスウェーデンタイディー財団が認める「グリーン・フラッグ認証」という仕組みもあります。
子どもたちでも社会を変えることができることを証明する取り組みでもあります。

子どものころからこういう教育を受けていれば、SDGsという言葉自体を知らなくても、持続可能な社会につながる取り組みが個人でも自ずとできるようになると思いました。

 

・若者の視点から環境問題へ提言する取り組み

気候変動の問題が危機的状況にあるなか、「COP26」(第26回気候変動枠組条約締約国際会議)の開催が2021年に延びました。これを問題視した世界の若者が、2020年に「Mock COP26」を設立。その年の11月に国際会議を開催し、COP26や各国首相に向け、政策提言を行いました。

このコーディネーターだった佐座さんは、その後も日本でサステナブルな社会を構築するための活動を行っています。

そのために、「一般社団法人SWiTCH」を設立。そして今の気候危機がどれだけ深刻なのか、それに対して日本で何ができるのか。そういったサステナブル社会に向けての提言を含め、2021年10月31日から11月13日にかけて、「渋谷COP」を開催したそう。

また現在は、2025年に開催予定の大阪・関西万博までに、100万人のサステナビリティアンバサダーを育成するプロジェクトを進めています。
教育が進めば、循環型社会へシフトし、持続可能な社会へと移行できるとのこと。

100万人もいれば、本当に社会が変わっていきそう。2025年までそれほど時間がありませんが、達成してほしいプロジェクトですね。

 

・資質や能力を伸ばし、SDGsに向き合う人を増やす小学校での取り組み

前園さんが話してくれたのは、小学校でのSDGsの取り組みです。

当初、ESD(持続可能な開発のための教育)は、SDGsの目標達成のために問題とされていることを減らしていく教育をするものだと勘違いしていたそう。
でも世界でのESD実践を知ると、そうではなく、生徒のコンピテンス(資質・能力)を育てることが重要だと理解。そこで、SDGsに向き合う人を増やす教育を行いました。

具体的に取り組んだのは、「アクアパラダイスをつくろう」。学校の近くにある川へ生徒を連れ出し、生き物を捕まえてクラスでオリジナルの水族館をつくることです。

アクアパラダイスをつくるために、川へ連れ出すきっかけ以外は先生から恣意的な指示は出しません。そこからは生徒にどんなことができそうなのか考えてもらいます。
実際に生物を育てたり、展示を行ったりしていくと、生徒それぞれの夢や願いが出てきます。でもその一方で、生物がやむを得ず死んでしまうなどの問題も。すると直面した出来事が願いを阻止する切実な問題となるため、生徒たちはそれを乗り越えようとします。それでたとえば水族館に問題を解決する質問を投げかけたりします。

そしてそれが次第に川に行くたびにゴミが気になるようになるなど、徐々にSDGsにつながる気づきにつながる生徒も出てくるそうなのです。

直接SDGsについて教えるのではなく、課外活動を通して、生徒の資質や能力を育てながら、SDGsに近づいていくという教育に感激しました。
生徒たちの成長(変容)はそれぞれ違ったものだとは思いますが、これからの社会に必要な人間性も育てられる教育だと感じました。

 

ちなみに、SDGs100人カイギでは毎回、登壇者の発表をその場でイラストに描き起こし、発表した概要がわかりやすくまとめられたグラフィックレコーディングも行われています。今回のvol.25のイラストはこちらになります。

 

SDGsの達成には一人ひとりの意識の変容が必要?

前園さんの小学校での取り組みを聞いていたときに知ったのが、現在の学習指導要領では、主体的に学ぶことが重要視されているということ。
そして、生徒のコンピテンス(資質・能力)を伸ばすために、前園さんが目指す教育についての図解を見てみると、これは子どもだけではなく、SDGsを達成するには大人も必要なことなのではないかと思ったのです。

大人の場合、子どもと違い経験値はありますが、時には主体的に動けなかったり、他者を認めたりすることが素直にできないこともありますよね。

ちなみに冒頭でも述べた通り、SDGsはそれまでの価値観を変容させることで到達に近づく目標です。

もしかしたら、大人も主体的に思考し、そこから判断、行動へつなげられるように変わっていくことが、社会を変え、SDGs達成につながっていくのかもしれないと思いました。

 

今回で「SDGs100人カイギ」のレポートは最終回!
これまでのレポートがみなさんにとってSDGsについて考えるきっかけになっていれば幸いです。なお、過去のレポートはこちらにあるので、よかったらチェックしてくださいね。

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