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【ライムスター宇多丸のお悩み相談室396】リモートワークでサボり癖がついてしまい……。生活や意識をどう立て直したらいい?

【今週のお悩み】
今回は私の悩みというか、懺悔もありまして、投稿しました。私はコロナになってからほとんどリモートワークになっており、Zoom会議はあれど、顔出しは基本しなくていい環境です。さらに仕事はやることやっていれば細かく規定などはないので、自分のペースでやっています。そうしていると、最近はサボり癖がついてしまい、昼寝をしてしまう、家着のままでいる、ということが定番化してきています。それでもなんとか期日は守って提出などはしているのですが、ギリギリです。通勤している時はやはり緊張もあってか、今よりもはるかにきちんと業務に取り組んでいた気がします。お悩みは2点あります。まずこの生活や意識をどう立て直したらいいのか……ということ。もう1つは、私はこれまでサボり系の人種だと自分では思っていなかったのに簡単にそっちに堕ちるのだということがわかり、それはかなりショックでした。この気持ちをどう立て直せばいいのか……、ということです。しょうもない悩みと懺悔ですみませんという気持ちでいっぱいなのですが、聞いてみたいというのが先立ってしまい、投稿しました。どうか、よろしくお願いします。
(フジ・
38歳・東京都・会社員)

 

宇多丸:こばなみは時節柄リモートで仕事することも多いだろうけど、何かおすすめの対処法とかありますか?

 

 

こばなみ:生活や意識を立て直す方法を具体的なところで考えると、たとえばカフェに行って仕事するとかはできないのかな?とは思ったんですけど。

あとは仕事をしなくても、朝カフェに行くのをルーティーンにするとかで、家着のままでいるのは回避できるかと!

 

 

宇多丸:そうだよね。

僕もだいたい同じような答えを考えてました。

要はずっと家にいるのが良くないんじゃないか、と。

たとえば、スタバでパソコン開いて作業してる人とかって、たまにかっこつけやがって的に揶揄されたりもしがちだけど、ああいう「人目をある程度意識しなきゃならないような公の場」にわざわざ出て仕事するということ自体に、気分をリフレッシュしたりビシッとさせたりする効果が、やっぱりたしかにあるんだ、ということだよね。

フジさんも、せめてモーニングやランチは外に食べに行くとか、なんかしら出かける用事を生活サイクルのなかに組み込むことで、多少は外向きなモードが維持できたりしないですかね。

ちなみに僕は、ラジオをリモートでやる日も、基本事務所の会議室からなので。

それが僕には、すごいちょうどいいんですよね。リモートならではの気楽さと、一応外出はしていることから来るフォーマル感が、バランスよくあって。

まぁ生放送というのはそもそも、なんたって直接社会に向かって発信してるんだから、一定以上の緊張感はどうしたってあるわけだけどさ。

これがもし、完全に自宅だけでぜんぶ完結できちゃうような仕事で、なおかつ「外から見られる」意識も希薄で済み、ペース配分も比較的こちらの裁量に任せられている、みたいな自由度の高い条件だったとしたら……僕なんかフジさんの比じゃない勢いで、堕落の一途をたどること間違いなしだと思いますよ(笑)。

 

 

こばなみ:これだって、Zoom会議で顔を出さなくていいっていう会社なんですよね。

たまにそういう人、見かけますよね。

 

 

宇多丸:素直に考えたら超気楽に仕事できてラッキー!な環境でもあるはずなんだけど、やはり世の中、ラクしたぶんの代償も必ずある、ということなんですかね。

たとえば、基本中の基本的な方法だけど、一日の時間割を作ってみるとか、どうですかね?

そのなかに、散歩でも食事でもいいから必ず外出するターンを設けたりして、なかば強制的にでもシャキッとする時間を作ってく、と。

ただなぁ……結局それも、自分の胸三寸ではあるからねぇ。

そんなもんが自然に守れるならハナから苦労しないよ、ということではあるかもしれない。

じゃあさ、家に買い置きをしない、頻繁に買い出しに行かざるをないようにしとく、というのはどう?

生命の危険を感じれば、さすがに外に出るしかなくなるんじゃないかという(笑)。

 

こばなみ:私、この前、家を出たくなくて、買い物代行のアプリを使ってみたんですよ。

ちゃんとスーパーで鶏肉とか買ってきてくれるんです! ちょっと感動しちゃいました。

ネットスーパーの登録は面倒くさくてできてなかったけど、これがあれば、余裕でずっと家にいながら生きていけちゃうなぁと思いましたよ。

 

 

宇多丸:いけちゃうんだよなぁ、たしかに(笑)。

じゃあ、あとはもう、「他者との約束」しかなさそうですよね。

たとえば習い事、それが面倒くさいなら整体でもエステでもなんでもいいから、とにかくアポが要るような予定を入れる!

そしたら、当然すっぽかすわけにもいかないから、出かけるしかなくなる。

これって、意外と本質的なことかもしれないですよね。

なんで遅刻やブッチしちゃいけないかと言えば、相手のいる話だから、ってことに尽きるわけじゃん?

事程左様に、我々の社会性というのは、言うまでもないことだけど他者との関係性で成り立っているものであって。

他者との繋がりが絶たれたらそのぶん社会性が失われてくる、というのも、考えてみりゃ当たり前の話なんですよね。

たとえばフジさんは、これまでご自身を「ちゃんとしてるほう」と認識していたとのことだけど、それはあくまで他者との関わりのなかで適切に振る舞ってきた結果なのであって、自分のなかに絶対的にそういう「属性」みたいなものが内在してるとか、そういう話じゃないよってことなんじゃないですかね。

平たく言いかえれば、自分一人で生きてると思うなよ、的な話というか。

我々は誰しも、あくまで他者との関わり、すなわち社会のなかで生きているのだし、生かされているのだという、日ごろは見すごされがちだが基本的な真実を改めて意識させられる、これは意外といい機会だったのかもしれないですよ。

 

こばなみ:なるほど。ここ2年くらいで生活が一変した人も多いと思うので、改めて考えさせられますね。

 

 

宇多丸:あとは、自宅でリモートワークするにしても、仕事するゾーンとプライベートスペースをきっちり区分けして暮らしにメリハリをつける、というのはどうですかね。

一番いいのはそりゃあ近場に仕事部屋みたいなのを持つことだろうけど、それが難しいなら疑似的にそのシステムを家のなかに構築する、みたいなイメージ。

狭いワンルームとかでそれも難しいなら、やっぱ外にある簡易ワークスペースを利用する、とかになるのかなぁ……

実際、そういう場所が増えてるのも、フジさんと似たような問題に直面してる人が少なくないからでしょうしね。

 

こばなみ:私ももうひと部屋ほしいので、引っ越したい!

 

 

 

宇多丸:それこそ、そんだけリモートが増えたんだったら、多少交通の便は落ちてもちょい広のとこに引っ越す、とかだってもちろん選択肢のうちでしょうからね。

なんにしても、生活のなかの「ハレとケ」「仕事とプライベート」の線引きをしっかりして、意識的にメリハリをつけてゆくこと。

そして何より、社会=他者たちとの関わりを過度に薄くしないこと。

ざっくりまとめれば、そのへんを考え方のベースにしてく、ということになりますかね。

 

こばなみ:時間割とか作ったら、楽しそうですけどね。

 

 

 

宇多丸:フジさんは、とはいえもともとカチッとしてる人なわけだから、いざ毎日のスケジュールを立てだしたりしたら、意外とあっさりご自分なりのベースを取り戻せてしまいそうですけど。

そもそもフジさん、現状だって別に、仕事を落としたりしてるわけじゃないんですよね。

ハタから見たらなんの問題もないような段階でも、こうして自分に厳しく反省してる時点で、やっぱりあなた、相当にきちんとした人だというのは間違いないと思いますよ。

なので、そこまで思いつめる必要もないんじゃないか、とも一応言っておきますね。

 

こばなみ:カフェなのか時間割なのかゾーン分けなのか引っ越すのか、なにか1つ行動してみて、気持ちが好転するといいですね。まずは手足を動かすとやる気が出てくるとも聞きますし! 私も物件探し、がんばります~!!

 

 

【今週のお絵かき】

画・宇多丸

 

ライムスター・宇多丸/日本を代表するヒップホップグループ「RHYMESTER(ライムスター)」のラッパー。TBSラジオ「アフター6ジャンクション」(毎週月曜日から金曜日18:00-21:00の生放送)をはじめ、TOKYO MX「バラいろダンディ」(隔週金曜日21:00~21:55)など、さまざまなメディアで切れたトークとマルチな知識で活躍中。http://www.rhymester.jp/

 

※5月8日14:00〜ニコ(生)独占配信! ライムスターニューシングル「世界、西原商会の世界! Part 2 逆featuring CRAZY KEN BAND」ミュージックビデオ・プレミア先行公開&記者会見(風)生配信番組の詳細はこちら

 

※ワンマンライブの新シリーズ「ライムスターインザハウス」やその他のライブ情報はこちら

 

女子部JAPAN(・v・)・こばなみ/2010年、iPhoneの使い方がわからなかった自身と世の中の女子に向けた簡単解説本「はじめまして。iPhone」を発行し、「iPhone女子部」を結成。現在はコミュニティ&メディア「女子部JAPAN(・v・)」として、スマホに限らず、知りたいけど難しくて挑戦できないコトやモノをみんなで一緒に体感する企画を実施。最近はフェムテックなど、女性ならではのコンテンツを発信中。

 

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