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【ライムスター宇多丸のお悩み相談室424】毎晩お酒を飲んでしまいます。楽しいけど、翌日がつらすぎる! どうしたら自制できますか?

【今週のお悩み】

こんにちは。いつも楽しく読ませていただいています。昨年を振り返っての相談です。ストレスでお酒を飲むことが増えて、昨年は10キロくらい太ってしまいました。なんだか毎日忙しく、その反動か、お酒を飲まないといられない、寝られない、そんな習慣になっています。気分が落ちることはなく、飲んでる最中は(ひとりだったり、同僚とだったり)すごく楽しいのですが、翌日がつらすぎます……。なので少し控えるなどしたいのですが、惰性もあり、毎晩毎晩飲んでいます。どうしたら自制できるでしょうか? 宇多丸さんも酒飲みだと思うので、ぜひ教えてください。

(政子・38歳・東京都・会社員)

 

宇多丸:定期的に来るアルコール系相談ですね。

まぁ飲んでるときは楽しいならまだしもですけど、翌日に残るダメージがキツいという自覚があるのにそれでも毎晩飲みすぎてしまうというのは、たしかにちょっとセーブが必要な段階とは言えるんでしょうね。

 

こばなみ:飲み始めたら止まらない、その気持ちはわかりますけどね。

 

 

 

宇多丸:そもそも酒ってそういうものだからね。

このくらいでやめとこうっていう、その判断力自体をわざわざ毒入れてにぶらせてるんだもん(笑)。

僕自身はですね、政子さんには裏切り者!と思われるかもだけど、酒量も酒代も、近年はかなり減りました。

コロナ禍は間違いなくひとつのきっかけではありますが……

もちろん、今もうちで毎日飲んでるっちゃ飲んでるんですけど、量がはっきり激減しましたよね。

30代の頃とか、自宅でも一人でワインボトル一本半くらいを毎日空けたりしてましたから。外に行ったらもっとだよね。

 

こばなみ:尋常じゃない! アルコール依存症ではないですよね?

 

 

 

宇多丸:別に酒がないとつらい!とかじゃないから違うとは思うけど、でもまぁ明らかに、飲みすぎは飲みすぎだよね。

今は、ボトル半分ってところかな。グラスにしたら、3~4杯くらい?

本当は2杯程度が適量らしいけど。

なぜかと言えば、そこは政子さんと同じなんだけど歳とともに翌日のつらさがどんどん重くなってきて、さすがに毎日それは自分でもイヤだなぁと、シンプルに自覚しはじめた、ってことかもしれないですね。

あと、一日の中で自由に使える時間って、実はかなり限られてるじゃん?

そこであんまりがっつり酒飲んだりしちゃうと、翌日の仕事前も含めて、他に何もできなくなっちゃうわけですよ。

とはいえもちろん、今日はもう遅くまでじゅうぶん仕事したし、飲んじゃお!みたいな日だって普通にあるけどね。

逆に、酔ってはできない仕事がまだ残ってるけど、気分的にどーしてもちょっと飲みたい!というようなときは、ノンアルコールビールにしたりもしてますね、最近は。

一昨年くらいまで、お店でアルコールを提供できない時期があったじゃない? もちろんコロナ禍で。

そのころに試しに飲んでみたら、意外とイケるじゃんこれはこれで、となりまして。

脳が錯覚するのか、ぶっちゃけちょっと酔ったような感じにもなりますしね(笑)。

あと、たとえばゲームとかやってるとさ、単純に手が離せないから(笑)、横に酒を置いていたとしても、結局そんなに飲んでねぇな、ってことはある。

ということは、ひょっとしたら、酒を飲むという行為をその夜のメインイベントにしない、飲むとしてもあくまで「他の楽しいことの添え物」扱いにしておく、みたいな考え方をするという手はあるのかもしれないですよね。

さらにそういう「他の楽しいこと」の比重を意図的に増してゆく方向を押し進めるならば、翌日早めの予定を先に入れちゃう、というのもある。

たとえば映画でもなんでも、楽しみな何かのチケットとかを先に取っておいちゃえば、じゃあ最低限この時間までには寝とかなきゃとか、なかなかなストッパーになりません?

 

こばなみ:物理的に他のことをやる時間を入れ込んじゃうっていうのは、自制の策としてまずひとつあるかもですね。

 

 

宇多丸:ちなみに、これは二日酔い対策として実際に僕がやっていることですが、今日はけっこう飲んだなというときは、寝る前に、水はもちろんだけど、トマトジュースを一杯、入れるようにしてますね。

これ、たまに行く飲み屋寄りの蕎麦屋の壁メニューに、そういうことが書いてあったの。「トマトジュースを飲んどけば二日酔い知らず! だからトマトハイをどうぞ!」って(笑)。

ま、科学的裏付けがどのくらいあるのかは調べてないけど、なるほど翌日いい感じ、な気はしますよ。

 

こばなみ:なるほど、それはやってみよう。

まぁ、あとはやっぱり政子さん30代後半で、いまは最後に思いっきり無理できる年代なんでしょうね。

40歳過ぎたら、嫌でも飲めなくなってきますもん。

 

宇多丸:たしかに。

要はまだ、飲みまくれる程度には若い、ってことでもあるのかもしれない。

ただ、とはいえいよいよ身体が悲鳴を上げる年ごろになってるのも、明らかなようですからね。

その意味では政子さん、人間ドックとかちゃんと行ってますかね?

個人的には、内視鏡とかレントゲンとか脳のCTとかで、言ってみれば「自分を生かしてくれている」内蔵たちに客観的に向き合ってみると、なんというか、「いつもホントにありがとね……」(笑)、「こんなちっぽけで弱々しげな器官に、無理を強いてはいけないな」「暴飲暴食で身体を痛めつけたりするのも、ほどほどにしなきゃな」と、心底思えてきたりするんですよね。

つまり、自らの肉体的限界を文字通り「直視」することが、過度のアルコール摂取に対する抑止力にもつながるんじゃないかと。

 

こばなみ:真剣に身体に向き合ってみるのは、意外と一番効く自制の策かもしれないですね。向き合い作戦!

10キロ太ったとも書いてありましたので。

 

 

宇多丸:じゃあなおさら、一度きっちり調べてみたほうがいいよね。

もちろん本気で酒をやめたいなら、禁酒外来みたいなところに行くのも当然ありというか、中毒の度合いによってはホントにそうすべきなこともあるだろうし。

とにかく、僕だって毎晩飲んでることには変わりないんだけど、思えば昔は「酩酊そのもの」が目的だった、というのとはかなりの違いかなという気がします。

今はむしろ基本、理性はしっかり保っておきたい感じなので。

酒飲みながらであれ映画も本もゲームもしっかり味わいたいし、何より、記憶もおぼろげなほど飲んで翌日うかつな言動を後悔とか、いいかげんこの歳になっても繰り返してるの、イヤじゃん?

 

こばなみ:調子こいて大きなことを言っちゃったなとか、だらしない態度を取っちゃったなとか、腐るほどありますよ。

 

 

宇多丸:まぁ僕もまだゼロではないけどさ(笑)。

そういう翌日の反省を、ちゃんと今後の行動にフィードバックする程度には、やはりもうちょいシリアスに捉えましょう、というのもあるかもですね。

それこそ、こっちの酒癖で実はパートナーが嫌な思いをしているようだからやめよう、とかさ。

それはかなりデカい自制の動機になりうるでしょ。

こばなみはどうですか?

 

こばなみ:それ、言われますけど、ごめんねごめんね~とか言ってやり過ごしてますね。てへへ。

 

 

 

宇多丸:あら。それはちょっと、ダメかもしんないよ。

「私はこういうタイプだからー」って勝手に自分を甘やかしてるだけで、実は誰もあなたのことを許してない……ってこと、ありえますよ?

 

こばなみ:ハッ! うそ! でもたしかに! 

なんか、リアルに怖くなってきましたよ……(汗)。離婚されるのは嫌だーっ!

そう思ったら、少し酒、自制できるかも、私は。

 

 

宇多丸:そんな感じで、とにかく「飲むこと、酔うこと自体をメインイベントにしない=他の楽しいことの比重を増やす」「己の肉体の医学的限界を直視する」「パートナーなどを含めた他者の視線を本気で意識する」といったあたりが、僕からの提案ですかね。

お互い、酒飲みマナー上級者を目指して、楽しみつつも気をつけましょー!

あとホント、お身体は大事にね……

 

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画・宇多丸

 

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ライムスター・宇多丸/日本を代表するヒップホップグループ「RHYMESTER(ライムスター)」のラッパー。TBSラジオ「アフター6ジャンクション」(毎週月曜日から金曜日18:00-21:00の生放送)をはじめ、TOKYO MX「バラいろダンディ」(隔週金曜日21:00~21:55)など、さまざまなメディアで切れたトークとマルチな知識で活躍中。http://www.rhymester.jp/

 

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女子部JAPAN(・v・)こばなみ/2010年、iPhoneの使い方がわからなかった自身と世の中の女子に向けた簡単解説本「はじめまして。iPhone」を発行し、「iPhone女子部」を結成、現在はコミュニティ&メディア「女子部JAPAN」と改名し、企画・運営に携わる。★2023年からは、働く女性リーダーを応援する「F30プロジェクト」を本格始動! 彼女たちの仕事上のコミュニケーションの課題解決の方法や実態、女性活躍支援に取り組む企業などを取材しています。よかったらチェックしてみてください。こちらどうぞ!

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