【教えてセンセイ!】婦人科形成クリニックの医院長、なおえ先生に聞きました!(1)悩んでいる女子って実は多いかも!? 理想のデリケートゾーンってありますか?

最近、女子のデリケートゾーン専用のソープや保湿剤など、ケアアイテムがいろいろと出回っていますよね。なんとなく、女子の間でも意識が高まっているように感じます。でも、実際にどうやってケアすればいいのか、また理想のデリケートゾーンってどんななのか?と、イマイチ分からないことだらけ。そこで、婦人科形成の「なおえビューティークリニック」医院長、喜田直江先生にデリケートゾーンのあれこれをお聞きしてきました!
(テキスト:女子部JAPAN(・v・)あり/イラスト:北野彩)
色やカタチ、機能など、女子の悩みはさまざま。
そもそも、デリケートゾーンの理想ってあるの?
こばなみ:あの、そもそもですが…デリケートゾーンに理想のカタチってあるのでしょうか?
なおえ先生:理想があるかどうかと聞かれると、難しいですね…。女性器のカタチのせいで、日常生活に痛みなどの支障がでる場合に相談に来られるケースがあります。たとえば小陰唇が大きいことで、自転車に乗ったり、椅子に座るときに痛みが出てしまうといった悩みは、手術をして改善できますよね。でも実際には、そういった健康面でのお悩みというより、見た目のお悩みで相談に来られる方も多いですね。
たけだ:見た目というと、色とかですか?
なおえ先生:それも1つですね。黒ずみを取りたいという患者さんは多いです。クリニックでは、ピーリングで改善していきます。
こばなみ:お肌と一緒なんですね!確かに、色は気になるけど、実際に見比べたことがないから、よくわからないかも…。理想の色とかってあるんですか?
なおえ先生:基本になるのは、もともとの色。それを変えることはできないので、黒ずみを取ってもともとの色に近づけるというイメージです。ほかにも、足の付け根の黒ずみなども一緒にピーリングしたりします。色だけでなく女性器のカタチに自信がなくて相談に来られる方もいらっしゃいます。
あり:そういう悩みって、産婦人科ではなかなか相談できないですよね。
なおえ先生:私が産婦人科医をしていた頃、そういった女性器の問題で、病気ではないけど患者さんがすごく悩んでいることが多いと感じたこともあって、婦人科形成のクリニックを開業したんです。
あり:実は、デリケートゾーンのことで悩んでいる女子って、多いのかもしれないですね。先生のところのような女性限定のクリニックがあると、相談しやすくていいなと思いました!
鏡で見てみることからはじめよう!
専用ソープでしっかり洗ってケアを
なおえ先生:みなさんは、ご自分のデリケートゾーンをチェックしていますか?まず、患者さんが来院してはじめにしてもらうのは、鏡でデリケートゾーンを見てもらうことなんです。
あり:ええっ、見たことないです。正直、見るの怖い…。
なおえ先生:そうなんです。見たことがない人が多いんですよ。デリケートゾーンをいい状態にキープしておきたいなら、きちんとお手入れしてあげてください。そのためには、まずは自分のデリケートゾーンを見ることが大切です。鏡で見てみると、どこに汚れが溜まっているのかがわかりますよね。
たけだ:洗うときのポイントってありますか?
なおえ先生:ヒダがたくさんあるので、ヒダとヒダの間に溜まった白いカスを重点的にデリケートゾーン専用の弱酸性のソープで洗ってください。おへそのゴマと一緒で、長年蓄積された汚れはお湯で流すだけでは取れないんです。
こばなみ:えー、そうなんですね! 専用ソープを買って、さっそく洗います!
なおえ先生:パートナーがいる方は、自分は見ていなくてもパートナーは汚れを見ていますよね。汚れをしっかり取ることで、ニオイが解決することも多いんです。専用ソープで洗ったあとは、保湿をすると完璧です!保湿までしっかりとケアしている方は、私も拝見して素敵だなと思いますよ。
こばなみ:毛は処理した方がいいんですか?
なおえ先生:毛はない方がお手入れしやすくて衛生的だと思います。大事なところは毛で守られているという話もよく聞きますが、そもそも、現代人は下着をはくじゃないですか。原始時代など下着がない頃は必要だったかもしれませんが、もういらないですね。Vラインはあってもいいと思いますが、IラインとOラインはいらないです!
あり:でも、自分で処理するのって、ちょっと抵抗あります。
なおえ先生:脱毛に抵抗があれば、専用のヒートカッターも市販されているので、それを使って処理するのがお手軽ですよ。短くするだけでも違います。
たけだ:まずは、自分のデリケートゾーンと向き合ってみるのが第一歩ですね!
もはや秘密の花園ではない!?
しっかりケアをして、理想の状態に近づけよう!
デリケートゾーンの悩みは、女子であれば一つや二つは抱えているはず。でも、誰かに相談しにくい問題だし、まわりと比べることもできないので、余計に不安になってしまうことも…。デリケートゾーンはなるべく隠すもの、という古くからの考え方で、ほとんどお手入れをしていない女子も多いよう。でも、お手入れをしないことで、ニオイなどの問題も起こってしまうのです。
なおえ先生のクリニックでは、まずは自分のデリケートゾーンと向き合って、基本的なケアができるように丁寧に指導をしてくれるそう。その上で、悩みがあればそれを改善したり、年齢とともに低下する機能を高めたりと、自分が思い描く理想のデリケートゾーンを目指してみるのもいいかも。
みなさんも、まずはデリケートゾーンのお手入れから始めてみてはいかがでしょうか。まずは鏡でチェックして、専用ソープで洗うだけなら、今日からでもすぐできるはず。デリケートゾーンを美しく保つことは、身だしなみを整えるのと同じ感覚なのかもしれませんね。
<教えてくれたセンセイ>
なおえビューティークリニック
喜田直江先生
京都府立医科大学卒業後、産婦人科医として多数の分娩・手術症例を経験。その後、形成外科医として、形成外科の基本から縫合の技術まで幅広く習得。また、大手美容外科にて美容外科・美容皮膚科全般を習得。とくに婦人科系の美容手術は、日本でも有数の症例数を誇る。平成23年10月、東京銀座でなおえビューティークリニックを開院。プライバシーに配慮した女性専用のクリニックで、多くの女性のお悩みに応える。